今夜、Mさんから電話あり。
「今日、診察に行ってきました。
先生から、治療の方法はないって言われた。
「今日、診察に行ってきました。
先生から、治療の方法はないって言われた。
東北大病院に行ってもだめなんだって。直せないって・・・
薬でコントロールしていくしか方法はないんだって。
前から難しいって言われていたから、覚悟はしていたんだけどさ・・・
病気と付き合っていくしかないんだね。
できるだけ長く付き合っていけるように先生の言うことをきいてやっていきます。
こんな電話になってすみません。」と しっかりとした口調で話した。
彼は前回の診察から「デマンドタクシーを頼んで一人で行くから」と力をこめて言うので、
主治医から直接訊きたいのだと思い付き添わなかった。
カレンダーには“Mさん診察”と記しておいた。
3月の初めに付き添った折、彼は
「医師から納得できるように順々と説明してもらえればいい」と言っていた。
認めたくなかったろうけれど、覚悟がついて今夜の電話になったのだと思う。
長年の一人暮らしで生活保護を受けて生きてきた。こんなとき打ち明けられる身内はいない。
今、“死と生”、“生と死”とに向き合っている。
彼は強くなった。
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