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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝116

2009-05-29 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝116」

カゼノキ

スギ科の針葉樹の一種
その葉に含まれる成分の作用で
触れると発熱する
その時の症状が風邪に酷似している為この名が付けられた
体質に合わない者が触れると
40度前後の高熱になるため状態によっては危険な植物である
しかし
この作用を利用して古来から
低体温症の治療に使用されており
生薬名「マツゾウ」の名で専門の店で流通している

こうして生薬として利用されるようになってはいるものの
やはり自然の植物毒
その使用量を少しでも間違えると
強烈な副作用が現れるのである
その副作用とは
やたらと他人に熱さを求めひたすらに情熱的にせまるのである
その時決まって言う台詞が
モットアツクナレヨ
アキラメンナヨ
の二つに代表される
体力的精神的に余裕のある人がこの台詞を聞くと
だんだん影響を受けて元気になれるのだが
弱っている人に対して
この台詞を連発しくたびれさせてしまうので
服用には厳重な注意が必要である

この毒の成分名は
ホカホカニナルーゼといい
主に筋肉に作用し細かに収縮させ
葉っぱに触れたところから徐々に発熱範囲が広がるのである
もし自然に生えているカゼノキの葉に触れた時は
あわてずに安静にし
出来ることならば早く助けを呼ぶのがベストである
慌てて歩き回ると毒が早く体に回り
非常に危険な状態に陥るのである
それでなくともこの木が生えているのは
海抜2000m位の山ですなわち山奥まで踏み込んだ状態でしか
この木の葉に触れることは無いからである
もし助けを呼ぶ手段が無い場合は
静かにその場で安静にし発熱が収まるのを待つことである
大よそ3時間で症状が治まるので
その後行動を開始すればよいのである

このように自然で出会っても
薬として使用しても
なかなかに扱いにくい植物であるが
元気の無い時に自分の気分を盛り上げるために
使う人も案外多いのである
注意点としては
使用中の人にはあまり近づかないことである
ひたすらに熱くあることを強要されるのがいやでなければ
この限りではないが
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