書いていて胸糞悪くなってくる仕事上のエピソードがある。
それは、メール文面上の「ご確認お願いします」と言う文章だ。
これには2つの意味がある。
一つは、こちら側の責任で、資料を作成したり修正したりして、完全であることを確認したので、そちらも目を通しておいてね、と言う本来の確認の意味である。
もう一つは、「一応こちらで修正したのだけれども、そっちでも確認して問題ないか精査してね」と言う意味である。
この2つはかなり似ていて「どこが違うの? 」と言う疑問を持たれるような作法だが、しかしこの2つは似ていながらその本質は全く異なる。
答えを書いてしまうと、上記における前者では、責任がメールを送信する側にあるのに対し、後者では責任が送られた側(受信する側)に寄せられているのだ。
もっとくだけて書くと、「私の責任で全て作った。関係者であるあなたも一応目を通しておいてくれ」と言うのと、「一応こちらで作ったけれども、そっちが責任もって確認しといてね」と言うことになる。
メールの前後を追えば、どちらの意味で書かれたのかを追うことができるが、しかし困ったことに、仕事ができない人たちは得てして、相手が上長だろうが部下だろうが、後者の意味で送る。
本当に気分が悪い。
私の上司と先輩であるTさんとSさんがこの常習犯であった。
その人に仕事が託されたのだから、失敗があるにしたって、その人は誠心誠意を持って仕事をすべきであって、責任を取るべきなのである。なぜ他人に責任をなすりつけようとするのか。
そして責任を取るというのは、今ある地位や立場を質に出して、単にリスクを取って、誤りがあれば進退を決めますと言うことではない。
責任を進んで取ると言うのは、リスクがあったとしても何ごとも無いように、あるいは損失があっても、それを事前に共有・公表し、対策を十全に打ちながらもその非を進んで受けることを意味する。
対策の可否と、課題に対するのその姿勢の有無を考えた場合、責任を取るというのは、その人の仕事として、十全に仕事を為した後にリスクの非を被ると言うことなのである。
無為に過ごしてふんぞり返った後に、まずいことがあったので辞めますと言う生ぬるい話では決して無い。
責任を取ると言う行為の裏には、その人に任された仕事を十全にして、是も非もそのほか一切をかぶりますということなのである。
Tさん、Sさんともにこういう責任のとり方をしなかったし、そういう仕事の仕方をしなかった。
先輩のSさん(仕事できない)が、「まずいことがあったら俺が責任取るから」と言っていたのに対し、私が「まずいことがあったら責任を取るのではなくて、まずいことを起こさないように責任者に就くんですよね」とたしなめたことがある。
なんだ、私は間違ったことを言っているか?
ともかく、そんな理由で、メール文面上の「ご確認お願いします」と言うものには、胸糞悪い思い出が、宿便のようにクソ詰まっている。
かく言う私も、先ほど送ったメールに危うく書きそうになったので、踏みとどまった。
私にしてからがそんなことを言えない本質が隠れていて、これもまた気持ちが悪い。
昔の職場のクセが染み付いてしまったのだ。
そのようなクセを、働いている人につけてしまうその職場に対し、面倒なことをされた感覚を受けて腹立たしく思っている。それでいて、その職場の文化を作ってきた人々は当然のごとくの顔までをし、平気の平左でいるので、これまた気持ちが悪い。
それは、メール文面上の「ご確認お願いします」と言う文章だ。
これには2つの意味がある。
一つは、こちら側の責任で、資料を作成したり修正したりして、完全であることを確認したので、そちらも目を通しておいてね、と言う本来の確認の意味である。
もう一つは、「一応こちらで修正したのだけれども、そっちでも確認して問題ないか精査してね」と言う意味である。
この2つはかなり似ていて「どこが違うの? 」と言う疑問を持たれるような作法だが、しかしこの2つは似ていながらその本質は全く異なる。
答えを書いてしまうと、上記における前者では、責任がメールを送信する側にあるのに対し、後者では責任が送られた側(受信する側)に寄せられているのだ。
もっとくだけて書くと、「私の責任で全て作った。関係者であるあなたも一応目を通しておいてくれ」と言うのと、「一応こちらで作ったけれども、そっちが責任もって確認しといてね」と言うことになる。
メールの前後を追えば、どちらの意味で書かれたのかを追うことができるが、しかし困ったことに、仕事ができない人たちは得てして、相手が上長だろうが部下だろうが、後者の意味で送る。
本当に気分が悪い。
私の上司と先輩であるTさんとSさんがこの常習犯であった。
その人に仕事が託されたのだから、失敗があるにしたって、その人は誠心誠意を持って仕事をすべきであって、責任を取るべきなのである。なぜ他人に責任をなすりつけようとするのか。
そして責任を取るというのは、今ある地位や立場を質に出して、単にリスクを取って、誤りがあれば進退を決めますと言うことではない。
責任を進んで取ると言うのは、リスクがあったとしても何ごとも無いように、あるいは損失があっても、それを事前に共有・公表し、対策を十全に打ちながらもその非を進んで受けることを意味する。
対策の可否と、課題に対するのその姿勢の有無を考えた場合、責任を取るというのは、その人の仕事として、十全に仕事を為した後にリスクの非を被ると言うことなのである。
無為に過ごしてふんぞり返った後に、まずいことがあったので辞めますと言う生ぬるい話では決して無い。
責任を取ると言う行為の裏には、その人に任された仕事を十全にして、是も非もそのほか一切をかぶりますということなのである。
Tさん、Sさんともにこういう責任のとり方をしなかったし、そういう仕事の仕方をしなかった。
先輩のSさん(仕事できない)が、「まずいことがあったら俺が責任取るから」と言っていたのに対し、私が「まずいことがあったら責任を取るのではなくて、まずいことを起こさないように責任者に就くんですよね」とたしなめたことがある。
なんだ、私は間違ったことを言っているか?
ともかく、そんな理由で、メール文面上の「ご確認お願いします」と言うものには、胸糞悪い思い出が、宿便のようにクソ詰まっている。
かく言う私も、先ほど送ったメールに危うく書きそうになったので、踏みとどまった。
私にしてからがそんなことを言えない本質が隠れていて、これもまた気持ちが悪い。
昔の職場のクセが染み付いてしまったのだ。
そのようなクセを、働いている人につけてしまうその職場に対し、面倒なことをされた感覚を受けて腹立たしく思っている。それでいて、その職場の文化を作ってきた人々は当然のごとくの顔までをし、平気の平左でいるので、これまた気持ちが悪い。