![]() | 雪虫 (中公文庫)堂場 瞬一中央公論新社このアイテムの詳細を見る |
某書店チェーンのおすすめだということで手に取った。
もうちょっと重苦しいのかと思ったらそうでもない。リーバス警部の重厚感を期待したのだが。
ストーリーは見え見えで、予定調和の世界だが、いちおう最後まで読ませる。
舞台は新潟。あまり知らない土地柄で、長岡がアメリカ軍の空襲で焼け野原になっていたことや原爆の投下予定地になっていたことなど知らなかったことが多かった。
著者はこれが2作目。1作目は(日本では売れない)スポーツ小説だったそうで、でもこの後もスポーツ小説と(広義)ミステリを交互に書いていく・・・。この作品もシリーズ化されている。2冊目を読んで読み続けるかどうか決まるかな。
スポーツ小説というジャンルがあるのに驚いた。日本のようにいろいろなスポーツを楽しんでいる国で、実録ならともかくフィクションでスポーツを読みたい人がいるのだろうか。事実は小説より奇なり。予定調和の世界より何があるかわからないホンモノのスポーツの方が面白いに決まっている。