![]() | 密室の鍵貸します (光文社文庫)東川 篤哉光文社このアイテムの詳細を見る |
東川篤哉? 知らない・・・。
死体を振り子のようにぶらさげて隣のビルから移すとか、新幹線(だったっけな?寝台特急だったかもしれない)の各駅ごとにバラバラ死体を捨てるとか・・・トリックのためのトリックにはうんざりして、新本格あたりから新しい日本の推理作家を読むのを止めてしまっているんだから当然と言えば当然・・・かな。
「完全犯罪に猫は何匹必要か?」という書名を見つけ、ピピッと来て、シリーズモノだということがわかったのでその1作目の本書を発見した。「密室の鍵貸します」。2作目は「密室に向かって撃て!」
懐かしい映画の題名のパクリじゃないの! このセンス好き。これは面白いに違いない・・・外れても・・・ま、自己責任(・・;)
ユーモア本格ミステリ、ユーモアと本格というともすれば相反しそうな概念を具現化している。
実に私好み。
このところ重~~いものが続いていたので特に。
解説で有栖川有栖氏(未読)がこう書いている。「鍵の掛かる箱に閉じ込められた手品師が水中から脱出するイリュージョンと、お客がサインしたトランプが手品師の手から消えてパンの中から出現するクローズアップ・マジックでは、どちらが不思議か?」
そう、こういうクローズアップ・マジックは大仕掛けでごまかせないだけに手品師の技量がそのまま出てしまうんですよね。
東川篤哉氏は及第点!!
【追記】
有栖川有栖氏を未読と書いたのだけど、「海のある奈良に死す」を読んだことがあることを思い出しました。
もちろん題名買い(当方、海のない奈良に居す)
海のある奈良を探して探偵がうろうろしてたのは覚えているのだけど、面白くなかったんでしょうねぇ・・・それ以上読まなかったみたい。
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