読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

密室の鍵貸します

2008-08-28 |  東川篤哉
密室の鍵貸します (光文社文庫)
東川 篤哉
光文社

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『しがない貧乏学生・戸村流平にとって、その日は厄日そのものだった。彼を手ひどく振った恋人が、背中を刺され、4階から突き落とされて死亡。その夜、一緒だった先輩も、流平が気づかぬ間に、浴室で刺されて殺されていたのだ!かくして、二つの殺人事件の第一容疑者となった流平の運命やいかに?ユーモア本格ミステリの新鋭が放つ、面白過ぎるデビュー作。 』

東川篤哉? 知らない・・・。
死体を振り子のようにぶらさげて隣のビルから移すとか、新幹線(だったっけな?寝台特急だったかもしれない)の各駅ごとにバラバラ死体を捨てるとか・・・トリックのためのトリックにはうんざりして、新本格あたりから新しい日本の推理作家を読むのを止めてしまっているんだから当然と言えば当然・・・かな。
完全犯罪に猫は何匹必要か?」という書名を見つけ、ピピッと来て、シリーズモノだということがわかったのでその1作目の本書を発見した。「密室の鍵貸します」。2作目は「密室に向かって撃て!」
懐かしい映画の題名のパクリじゃないの! このセンス好き。これは面白いに違いない・・・外れても・・・ま、自己責任(・・;)

ユーモア本格ミステリ、ユーモアと本格というともすれば相反しそうな概念を具現化している。
実に私好み。
このところ重~~いものが続いていたので特に。
解説で有栖川有栖氏(未読)がこう書いている。「鍵の掛かる箱に閉じ込められた手品師が水中から脱出するイリュージョンと、お客がサインしたトランプが手品師の手から消えてパンの中から出現するクローズアップ・マジックでは、どちらが不思議か?」
そう、こういうクローズアップ・マジックは大仕掛けでごまかせないだけに手品師の技量がそのまま出てしまうんですよね。
東川篤哉氏は及第点!!



【追記】
有栖川有栖氏を未読と書いたのだけど、「海のある奈良に死す」を読んだことがあることを思い出しました。
もちろん題名買い(当方、海のない奈良に居す)
海のある奈良を探して探偵がうろうろしてたのは覚えているのだけど、面白くなかったんでしょうねぇ・・・それ以上読まなかったみたい。

海のある奈良に死す (角川文庫)
有栖川 有栖
角川書店

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『半年がかりで書き上げた長編が、やっと見本になった!推理作家・有栖川有栖は、この一瞬を味わう為にわざわざ大阪から東京へやってきたのだ。珀友社の会議室で見本を手に喜びに浸っていると、同業者の赤星学が大きなバックを肩に現れた。久しぶりの再会で雑談に花を咲かせた後、赤星は会議室を後にした。「行ってくる。『海のある奈良』へ」と言い残して…。翌日、福井の古都・小浜で赤星が死体で発見された。赤星と最後に話した関係者として、有栖は友人・火村英生と共に調査を開始するが―!?複雑に絡まった糸を、大胆にロジカルに解きほぐす本格推理。 』


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