前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理

	前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理
	大村 友貴美
	角川書店(角川グループパブリッシング)

『ある地方都市の裏通りの突きあたりに、知る人ぞ知るカフェ・フロリアンがある。絢爛豪華な内装、ちょっと時代遅れのBGM、女装のママ。前世の因縁と現世の謎を解き明かすゴージャスな前世探偵が誕生!
キサブロー、帰る
ロスト・ヴィレッジ
僕が殺された日
虐げられた男は逆襲する
また逢う日まで
の5編』


5編の短編集。
大村友貴美さんは横溝正史ミステリ大賞を取った方らしく、そういう匂いのするものもある。
いちおう読めるのだけど、心に残る物がないのだなぁ。
物語を置きに行っている。

これを"新ユーモア・ミステリー"という惹句（帯）で売ろうとする出版社はどうよ？（新って何よ？）
たぶん"うらぶれた外装、絢爛豪華な内装、ちょっと時代遅れのBGM、身についていない女装のママ"ってとこがユーモアのつもりなのだろうけれど、この設定を生かしたストーリーは無くて、取ってつけたのが丸わかり。
（ん？ケチャダンスって時流に乗っていたことがあったか？）