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ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

国鉄・宮之城線の今  540

2010年05月08日 22時14分02秒 | Weblog
 待望の方もいらっしゃると思うので、回り道をしてトンネルの出口に再接近しました。

 もちろん、立派な金網の柵があり、施錠してあるので、中に入ることはできません。もちろん、よじのぼれば入ることはできますが、この施設自体が「入るな」というメッセージを発しているわけですから、入るわけにはいきません。

 というこで、金網の間にレンズを差し込んで中の様子を写しました。

 
 思っていたよりは、整然としています。

 路盤は、砕石というか砂利が敷き詰められていて、しっかり圧をかけられているようです。
 きっと、この石の間を漏水などが流れていくようにしてあるんでしょうね。



 気になったのは、トンネルの奥に何か写っていること。
 私のカメラのレンズの傷のせい?と思ったのですが、あるサイトで私と同じような写真が紹介されていましたが、やはり同じような物が写っているのです。

 もしかすると、薩摩永野側の出口の光なのでしょうか。
 いつか、薩摩永野側の入り口からのぞきこんでみて、これを確認したいと思います。

 紹介が遅れましたが、この椿越トンネルは、全長780m、勾配が30‰もあり、薩摩永野から針持に向かってひたすら上り続けています。
 言うまでもなく、宮之城線最長のトンネルであり、宮之城線の工事において最大の難所でもあったと思われます。

国鉄・宮之城線の今  539

2010年05月08日 22時01分47秒 | Weblog
 以前、訪れた時には2つのシートが出口を半分ほど塞いでいました。

 こんなシートをかける理由ってなんでしょう。

 ①トンネルだとはっきりと分かると興味を持って中に入ろうとする人がいるから。
 ②中でシイタケとか栽培していて、湿度を維持するなどの目的があるから。
 ③トンネルの中を吹く風が強くなって危険だから。

 私は③かなと思いました。
 薩摩永野側は近づくことさえ困難なので、その存在すら分からないし、近づく人もいないだろうからシートをかける必要はないのに対して、こちらは現在も使われている田んぼが周囲にあり強風(突風)を和らげないと、農作業者が危険だからと考えてみました。

 が、本当のところはどうなんでしょうね。


 ただ、このシートは、なんだかおばあちゃんのアレを想像させます(私だけ?)。


国鉄・宮之城線の今  538

2010年05月08日 21時54分59秒 | Weblog
 537とは反対側から撮影してみました。

 トンネル出口が見えています。

 オレンジ色のシートがかかっているようですが、風に吹き上げられてしまったせいか片方はトンネル上部にひっかかっています。

 この写真では少々、分かりづらいのですが、擁壁や路盤などもしっかりと見えています。

国鉄・宮之城線の今  537

2010年05月08日 21時45分17秒 | Weblog
 トンネル出口ですって言っても、「どこに?!」ですよね。

 でも「ここです!」(きっぱり)


 田んぼの向こうに黒い細長い物体があるのが分かると思います。

 これはトンネルへの転落防止のコンクリート壁です。


 ということは、トンネル出口というのは、この場所からは見えませんが、この下にあるのです。
 
 では、接近してみましょうね。

国鉄・宮之城線の今  536

2010年05月08日 21時32分23秒 | Weblog
 ここは椿越トンネルの伊佐市側の出口の真上です。

 田んぼなのでしょうが、もう耕耘が済んでいます。県の北側にあって、しかも標高も高いのに、ここは米所・伊佐なんですね。

 
 さて、トンネル出口の真上から線路の延長になるように方向を確認して、永野側を振り返ってみました。

 写真中央に人工物らしい物が写っています。その辺りです。
 
 わずかに杉木立の伸びに段差が認められますが、それだけかなっという感じ。
 

 地上からは今一つよく分かりません。

国鉄・宮之城線の今  535

2010年05月08日 20時08分46秒 | Weblog
 山深い谷の合間に吸い込まれるように消えた椿越トンネル。

 私たち親子が下っていった車道を反対側に上っていくと、上りもここまでという所にT字の交差点があります。
 標高は296mと国土地理院の1/25000地図に記されています。

 このT字は南北のラインに対して東側に伸びています。
 私は南側から上がってきました。東側へ行くと、駒ヶ段という集落があり、さらに下って行くと、薩摩永野から出発して最初に抜けたトンネルの上をこの道路が走っています。
 北側へ行こうとすると、そこからはもう伊佐市の案内。

 この写真の道路の右側に看板みたいなものが写っていますが、ここから入っていく道がその先には人家があるようです。
 こんなに人里離れた所にと思うのですが、それは永野側から上がってきたから感じることで、伊佐市側から上がってくると、実は1㎞も行かない所にけっこう人家が集まって集落ができています。


 ちなみに、手前の道路に落ちている木影の真下に椿越トンネルが通っているようです。

 この連載でよく紹介している国土交通省の国土情報ウェブマッピングにある1974年頃の航空写真では、椿越トンネルの両方の出口の間には正体は分かりませんがくっきりとラインが写っています。
 
 では、現在はどうかと言うと・・・
 グーグルマップで調べてみました。
 何も写っていません。ただの山です。
 いや、ありました。伊佐市側の出口の山の中にラインが浮かび上がっています。

 ということで、伊佐市側の出口の近くから、このラインが確認できるのか見てみましょう。
 

国鉄・宮之城線の今  534

2010年05月08日 19時49分08秒 | Weblog
 車道を下ってきたのはいのですが、川はだんだん深い所を流れていきます。

 「後々苦労することになった」と以前述べましたが、川が深くて、周囲が田んぼということもあり、河岸段丘のようになっているのです。
 私一人だけなら一人で突破していってもいいのですが、息子もいるので万が一があると逆にたいへんなことになってしまいます。

 1300mほど下ってきた辺りからは、愛車のランディが見え始めました。
 直線距離は500m程度です。

 が、この河岸段丘で突破できそうな場所、もしくは橋を探しながら歩きますが、どこまで行ってもありません。


 しかも、これまた「後々苦労することになった」と述べたのが、田んぼと車道の間の獣害防止用の金網。これが私の背ほどあるため越すこともままなりません。


 そうこうしている内に、鶏舎までやってきてしまいました。
 線路からどんどん離れていきます(ひぇっ)。

 仕方ありません。
 結局、鶏舎より500mほど下ったところにある集落に対岸へ渡る橋を見つけました。

 もう辺りは暗くなりつつあります。
 しかし、対岸に渡ったはいいものの、その橋は私道だったようで人家で行き止まりでした。
 ただ、その人家の庭先には工事中の農道がありました。まだ削ったばかりのようで土がまとまらないまま露出しています。
 そこからその道路沿いにさかのぼり、田を抜け、川を渡り(息子は上手に石伝いに跳びましたが、私は片足を水につっこんでしまいました)、そして、遂に車に到達。

 17:04でした。
 写真を撮影した場所から約1500mを20分で戻りました。

 なんとかセーフ。その後は一気に暗くなりました。
 

 ということで、話が鉄道話から冒険話になってしまいましたが、次回からは元に戻します。

国鉄・宮之城線の今  533

2010年05月08日 19時32分52秒 | Weblog
 椿越トンネルの薩摩永野側入り口には接近はしたものの、直接のぞき込むことはできませんでした。

 それがとても心残りではありましたが、時計を見ると、もう16:27です。
 夕暮れの訪れの早い1月でしたし、天気も曇りだっただけに、17時までには車を停めてある「スタート地点」まで戻らないといけません。

 「スタート地点」までは2ルート。
 一つは線路跡をたどって戻ること。
 もう一つは線路跡に沿って走っていた車道に出て戻ること。ただし、こちらは途中までは道ははっきりしていますが、「スタート地点」にたどりつく道を私は知りません。

 息子に問うと、後者を選びました。私も同感です。誰も通らない線路跡で真っ暗になるよりは、車が通る可能性のある車道を使って、例え遠回りになっても確実だと判断しました。


 さあ、出発です。

 この写真の中に息子がいますが、分かりますか?
 写真をクリックして拡大すればはっきりしますよ。

 息子の後ろに枝が白く見える木があります。
 その後ろに横に切ったような線がありますが、そこが車道です。

 2人とも疲れてはいましたが、早歩きです。
 助かったのは、線路跡がひたすら上りだったのに対して、ひたすら下りだったことでした。

国鉄・宮之城線の今  532

2010年05月08日 00時28分57秒 | Weblog
 撮影ポイントを少しずらして再度撮影です。

 トンネル入り口の金網が撮影できました。

 う~ん、この程度の金網なら乗り越えてトンネルに進入できるよなと感じました。

 もちろん、進入したって、長さは800m近くあるし、30‰近い登り勾配だし、路盤はきっと地下水が流れているだろうし・・・

 何より複数のおとなと一緒に行かないと恐いし・・・。

 あきらめます。

 



 ということで、宮之城線の今をたどるのは、ここで川内・薩摩地域と、これにて終わりになります。

 次回からは、いよいよ伊佐市の地域へと進んでいきます。

国鉄・宮之城線の今  531

2010年05月08日 00時20分43秒 | Weblog
 枯れた野バラの枝がやたらと多く、体にまとってくる小道を登ってきました。

 私の前には、深い切り通しがあります。高さ5m程度はあります。
 その急斜面は下りること自体の危険性もさることながら、下りたら戻って来れないのではないかという思いにさせられます。

 ということで、私とトンネルの間にはたくさんの木々があるのですが、トンネルの形が確認できる一枚だったので、ご紹介します。