自民党・西田昌司衆議院議員が、憲法記念日に那覇市内で開かれた「憲法シンポジウム」(主催・県神社庁等、共催・自民党県連)の講演で、糸満市のひめゆりの塔の説明書きについて、ひめゆり学徒隊のことに関連して「ひどい。歴史の書き換えだ」等と発言したニュースを見ました。
つい10日ほど前の沖縄出張の折、飛行機待ちの時間が長かったので、ひめゆり祈念資料館に32年ぶりに訪問して、戦争リアルを感じてきたばかりで、最初は何があったのかとびっくりしました。
いろんなサイトを見てみると、
① 「何十年か前に訪れたというひめゆりの塔」の何かの記載に、「要するに日本軍がどんどん入ってきてひめゆりの(学徒)隊が死
ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放された」という文脈で書かれていたとのことです。何十年前の記憶だそうです
が、祈念資料館側は完全に否定しています。
② 戦後の米統治で日本人が「完全に洗脳された」としています。
③ さらには、教育や報道のあり方を批判する持論を展開されたそうです。
私の見解です。
① そもそもせっかく沖縄に行ったのだから、講演の前に祈念資料館に行って現状を確かめなかったのかと思います。テレビドラマ
や物語として個人的な解釈をすることはあっても、それはそれでいいとしても、少なくとも歴史的事実は踏まえるべきです。
② その言葉は日本国民に対して発するものではなく、アメリカ政府に対する抗議として、アメリカ政府に謝罪を求めるのが筋だと
思います。これまで西田議員はアメリカ政府に対して、そうした行動をしているのでしょうか。歴史は往々にして、真実を語るよ
りも勝者・強者の都合のいいように編集される傾向があります(古くは古事記・日本書紀。新たなところでは東京裁判のあり方を
含めて)。
③ 西田議員がどういう論理を展開したのか発言の全文を聞きたいところです。私の推測ですが、ひめゆりの件から関連づけて、沖
縄の教職員団体や報道機関をたたこうとしたのではないかと思います。
西田議員の言葉のすべてを聞かないといけませんが、現時点で言うならば、
① 西田議員のこれまでのありようを含めて、彼は「真性保守」を自認しているようですが、私の調べた限りで言えば、西田議員は
「真性保守」ではなく「拝米保守」です。まずは「アメリカからの押しつけ憲法はいらない」「年次改革要望書はあくまで要望であ
り、内政干渉だ」とアメリカに対して日本の独立自尊のスタンスを明確にしてほしいのですが、その気配はありませんね。
② 講演の中で、西田議員は「自分たちが納得できる歴史をつくりたい」と述べたそうです。この発言が彼の本音ですね。都合の悪
い歴史的事実には「ふたをする」。むしろ、誰しもが、恥ずかしい歴史や過去はありつつも、そこを乗り越えようと汗をかいてき
たのが、これまでの日本の歴史であり、日本人の強さです。歴史修正主義は恥の上塗りです。
立場を超えて、西田議員の舌鋒鋭い国会質疑には私は敬意をもってみておりましたが、意外や意外、国会議員としての発言の根本である調査をしっかりせず思い込みで発言されていたのは、まさか、これまでもそうではなかったかと疑念をもたざるをえません。残念で残念で仕方がありません。
つい10日ほど前の沖縄出張の折、飛行機待ちの時間が長かったので、ひめゆり祈念資料館に32年ぶりに訪問して、戦争リアルを感じてきたばかりで、最初は何があったのかとびっくりしました。
いろんなサイトを見てみると、
① 「何十年か前に訪れたというひめゆりの塔」の何かの記載に、「要するに日本軍がどんどん入ってきてひめゆりの(学徒)隊が死
ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放された」という文脈で書かれていたとのことです。何十年前の記憶だそうです
が、祈念資料館側は完全に否定しています。
② 戦後の米統治で日本人が「完全に洗脳された」としています。
③ さらには、教育や報道のあり方を批判する持論を展開されたそうです。
私の見解です。
① そもそもせっかく沖縄に行ったのだから、講演の前に祈念資料館に行って現状を確かめなかったのかと思います。テレビドラマ
や物語として個人的な解釈をすることはあっても、それはそれでいいとしても、少なくとも歴史的事実は踏まえるべきです。
② その言葉は日本国民に対して発するものではなく、アメリカ政府に対する抗議として、アメリカ政府に謝罪を求めるのが筋だと
思います。これまで西田議員はアメリカ政府に対して、そうした行動をしているのでしょうか。歴史は往々にして、真実を語るよ
りも勝者・強者の都合のいいように編集される傾向があります(古くは古事記・日本書紀。新たなところでは東京裁判のあり方を
含めて)。
③ 西田議員がどういう論理を展開したのか発言の全文を聞きたいところです。私の推測ですが、ひめゆりの件から関連づけて、沖
縄の教職員団体や報道機関をたたこうとしたのではないかと思います。
西田議員の言葉のすべてを聞かないといけませんが、現時点で言うならば、
① 西田議員のこれまでのありようを含めて、彼は「真性保守」を自認しているようですが、私の調べた限りで言えば、西田議員は
「真性保守」ではなく「拝米保守」です。まずは「アメリカからの押しつけ憲法はいらない」「年次改革要望書はあくまで要望であ
り、内政干渉だ」とアメリカに対して日本の独立自尊のスタンスを明確にしてほしいのですが、その気配はありませんね。
② 講演の中で、西田議員は「自分たちが納得できる歴史をつくりたい」と述べたそうです。この発言が彼の本音ですね。都合の悪
い歴史的事実には「ふたをする」。むしろ、誰しもが、恥ずかしい歴史や過去はありつつも、そこを乗り越えようと汗をかいてき
たのが、これまでの日本の歴史であり、日本人の強さです。歴史修正主義は恥の上塗りです。
立場を超えて、西田議員の舌鋒鋭い国会質疑には私は敬意をもってみておりましたが、意外や意外、国会議員としての発言の根本である調査をしっかりせず思い込みで発言されていたのは、まさか、これまでもそうではなかったかと疑念をもたざるをえません。残念で残念で仕方がありません。