ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

国民の命よりも自分たちの保身が大事さ ~自民党総裁選~

2021年09月12日 23時09分38秒 | Weblog
 自民党総裁選に向けた報道が1日1日熱を帯びてきています。
 候補の方々の動向も報じられるわけですが、報じられれば報じられるほど、閉塞感を打ち破るための期待感は冷めてきます。
 
 Kさんは、自民党の中にあって脱原発を信条としてこれまでとりくんでこられたはずですが、「総裁」の座が手の届くところにきた途端、その信条はどこへやらです。政治家として最も恥ずべきことです。
 かつて原発との距離感は野党議員の問題でしたが、まさか自民党の総裁選でこのことが評価材料となってくるとは思いもしませんでた。
 鹿児島県ではかつて、三反園さんが無所属ながら知事選挙で脱原発を標榜して当選しました。ただ、三反園勝利のために知事選候補予定者であった共産党候補Tさんはおりました。ところが、その後のTさんに対する三反園さんの対応は「人の道」を逸脱したものでした。
 政治家は当選してなんぼの世界ですが、だからと言って、Kさんが三反園さんみたいなことをしていては、日本国民を簡単に裏切ることは必至です。
 亡国の宰相はごめんこうむりたい。

 もう1人のKさん。この人もぶれる。モリ・カケ問題についての発言が一夜にして真逆なものになってしまいました。
 これまた政治的な信条はどこにあるのか。
 どこの誰に諫められたのか分かりませんが、前回の総裁選でもどちらかと言えば野党みたいな政策を打ち出していましたが、一夜にしてこれですから、信頼できません。
 
 3人めはTさん。今のところ唯一の女性候補です。前々首相の経済政策をもじった方針をぶちあげて、スポンサーである前々首相の支持をとりつけているようです。
 ただ、前々首相、その政策の継承をうたった前首相、ともにコロナ感染拡大の前に政策がぶれ続けて、ともに政権を投げ出す始末。その政策を踏襲しますよと言われても、同じことが繰り返されるだけではないかと不安になります。
 それ以上に、総裁になりたいがために自民党内への影響力が強いと言われる前々首相の「お札」を使ってくるところに狡猾差を感じます。



 そんな自民党総裁選に世間の耳目が向けられている間でも、コロナの重傷者は減らず、自宅療養者が次々と死んでいくわけです。これだけコロナ感染拡大が医療現場を惨憺たる状況に追い込んでも、医療従事者の勤務環境は改善されていません。
 従前の病床削減等の医療制度の改革、医療費削減は進行しています。

 3人の候補者たちは、コロナという嵐の中で難破しかかっている日本丸を本気で立て直そうと考えているのでしょうか。
 難破に向かう困難さに導いた前々船長、前船長のようなことをしてもらっては困ります。

 船の針路を見定めるためには、補正予算を作るなどコロナ対策をしないといけません。
 なのに、国会は開会せず、レベルの低い総裁選です。緊張感があまりになさすぎです。
 この間になくなられる方々は人災です。自民党による人災です。

 前首相は、コロナ対策に専念するために次期総裁選には出馬しないと言いましたが、現時点では首相であり、国会を再開して補正予算を組織するなど迅速に次の対策をさだめないといけません。対策に専念すると言いつつ緊急対策はしないわけです。そのための議論すらしないわけです。そして外遊です。
 危機管理としていかがなものなのでしょうか。

 国民不在というより、国民放置です。
 否、私たちは「国民」としてすら認められていないのかもしれません。
コメント
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