「ボブ吉」デビューへの道。

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木村拓哉さんの似顔絵。「華麗なる一族」最終章 後編(最終回)

2007-03-20 22:14:29 | SMAP・ジャニーズ似顔絵


『人間はちっぽけな存在だ。
自分を強く見せようとして、背伸びしては傷つき、
その傷口を自分自身でひろげてしまう、愚かで弱い生き物だ。
だからこそ人間は、夢を見るのかもしれない。
夢の実現は困難を伴い、時として夢は人を苦しめる。
それでも僕は、未来を切り開く事が出来るのは
夢に情熱を注ぐ、人間の力だと信じている。
しかし志を忘れた時、栄光はすぐに終わりへと向うだろう。

でも僕は、なぜ明日の太陽を見ないのだろう。』

この言葉は、大介(北大路欣也)に向けてるようでもあり、
鉄平(木村拓哉)自身の事を言ってるようでもあり、
正確に読み取る自信はありませんが、
「なぜ明日の太陽を見ないのだろう」という部分、
普通なら「見れないのだろう」と、書いてしまいがちだと思うんですが、
それだと、誰かに責任を押し付けるようになりますよね。
「見ないのだろう」だと、自分から積極的に見ようとせず、
自分自身を、責めてるような印象がします。
宿命を呪ったのか、将軍には石を投げてしまった鉄平ですが、
この手紙を書いた時の鉄平は、誰のせいにするでもなく、
あくまでも自分の弱さを責めてるようで、ひたすら悲しいです。

銃口を喉元にあてた時、雲間から太陽が顔を覗かせ、鉄平を照らす。
「太陽は、こんな僕でも照らしてくれるのか。」
あの一瞬の笑みは、こんな心情から来てるのかなと感じました。

「小が大を喰う。」、そんなキーワードで幕を開けたドラマ。
ちょっとMr.childrenの「フェイク」の歌詞を、思い出しました。
上げ底した小さな人物が、最後に手にしたものは、
またしても「フェイク」だった。
かたや鉄平は、大きな志を持ち、ありのまま、等身大の家族を夢見た。
常に正しいものが勝つ、とは限らないのが現実ですが、
今でも燃え続けてる鉄平の「夢」、そして一方は、
所詮誰かさんの手のひらの上で、踊らされてた駒。
想像はしていましたが、ゾクッとくるラストでした。

それから今期視聴率的に、三つ巴の闘いだった、
「ハケンの品格」「花より男子 2(リターンズ)」の中に、
興味深いセリフがありました。
「あの人は、会社に甘えて、危機感が無さ過ぎたんです。
次はあなたたちの番かもしれませんね。」(ハケンの品格 第5話)
「どうせ私なんか、どうせハケンなんか、そう言って何も努力しない
ハケンは、その時点で終わってます。」(ハケンの品格 第6話)
「牧野!おまえは俺を、1人の男として見た事があるか?
家の事や母親の事、全部とっぱらって、ただの男として
見た事が・・1度だってあるか?」(花より男子 2 第9話)
「華麗なる一族」を含め、主人公たちの求めていたものの、
共通項が見受けられて、面白い冬クールでした。

※次のTBS日9「冗談じゃない!」織田裕二さんと上野樹里さんの
面白い化学反応、期待しています。