俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒雀

2012-01-26 | 俳句・冬・動物


青空の枝に一列寒雀

寒中あるいは極寒に見かける雀。寒い時期に、全身の羽毛をふくらませて丸くなっている雀を「ふくら雀」という。雪晴れの朝、寒雀が群れて枯枝に止まっていた。皆休んで冬日を浴びているようであった。中には互いに話しているような雀もおり、愛らしかった。

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固まつて日を浴びてをり寒雀


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雪晴

2012-01-25 | 俳句・冬・天文


雪晴の道やブーツの新しく

雪がやんで晴れ渡ること。白一色の雪世界に空は抜けるように青く、その対比がえも言えず美しい。雪のやんだ翌朝は雲ひとつなく晴れることが多く、地上の雪に太陽の光が反射してまばゆいばかりになる。雪晴を写しに外へ出た。雪の凍った道に新しいブーツが歩きやすく、威力を発揮した。(「続きを読む」に雪晴の写真を沢山載せましたので、ぜひご覧ください。)

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雪晴や犬の走れば飼主も


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寒暮

2012-01-24 | 俳句・冬・時候


道端に子供の遊ぶ寒暮かな

冬の寒々とした夕暮れどきをいう。寒中の夕暮れに歩いていると、狭い路地に子供たちが数人遊んでいた。暗くなったのにまだ帰らないのだろうかとこちらが心配になった。と同時に、自分も子供のころ暗くなるまで遊んでいたことを思い出した。今の子供にしては珍しいことだと思った。

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太白の輝き初めし寒暮かな


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寒夕焼

2012-01-23 | 俳句・冬・天文


薄墨のごとき遠富士寒夕焼(かんゆやけ)

夕暮れに、西の方に目をやるとうっすらとした富士のシルエットが見えた。空は寒夕焼の茜色となっていた。夏の夕焼とは違い、淡く短いものだったが、日本らしい寒中の夕焼はことのほか美しいのもであった。

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歩くこと好きむさしのの寒夕焼


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枯芝

2012-01-22 | 俳句・冬・植物


枯芝を犬駈けてゆき駈け戻る

芝類の狐色に枯れたもの。庭の芝生のほか野原の芝草も含めていう。枯芝が広がっていた。そこへ大きな犬を連れた二人連れが来て犬を放した。犬は喜び勇んで走って行き、また走って戻ってきた。それを繰り返し、犬を運動させているようだった。枯芝が暖かそうに感じられた。

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枯芝の日溜りにゐてブラームス


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