笑顔浴

優しい時間

自殺の分類

2009年07月20日 | Weblog
銀座泰明クリニック 茅野 分 (医師)によれば、自殺にも種類があります。

『まず精神病性か非精神病性かの分類。

■「精神病性自殺」 :統合失調症や躁うつ病などの精神病によるもの。
■「非精神病性自殺」:経済困窮、恋愛問題、不治の病などの諸事情によるもの。
  非精神病性は更に(濱田秀伯、精神症候学、弘文堂)によると
  「逃避自殺」で辛い現実から逃げる
  「短絡自殺」は嫉妬などから衝動的に行うもの
  「狂言自殺」人目を引きたくて行う

■個人で行う「自殺」と集団で行う「集団自殺」の分類。
 ①ネットで見知らぬ者同士が練炭や硫化水素を用いて行う
 ②一家心中、無理心中、親しい者を道連れにする「拡大自殺」

■「間接自殺」死刑にしてもらうために殺人を犯す。
 (吉益脩夫、内村祐之監修『日本の精神鑑定』みすず書房1973年)

自殺の背景には抑鬱状態と将来への絶望があると言っても過言ではありません。
抑鬱状態に陥ると抑鬱気分や意欲低下から、周囲と交流を絶ち、夢や希望を失い、しまいには生きる気力さえ失ってしまうのです。
うつ病をはじめとした精神疾患の早期発見・早期治療、および一次予防としての環境調整、社会改善をしていく必要があると思います。』と茅野分医師は締めくくっておられます。

早期発見には、服薬指導を業務とする薬剤師の力が発揮できると
私は考えています。
うつ病の発症は、その人の性格や予期せぬ不幸な出来事だけでなく、
病気の症状のひとつとして現れたり、薬の副作用にも可能性があるからです。

あちこちで出会う薬剤師の皆さんに「力を貸してください」とお願いしています。
11月の日本薬局学会でも、共感してくださる薬剤師さんにきっと出会えるはず。
「ひと」と「ひと」がつながるからできる可能性を愉しみにしています。
「薬剤師の積極的な活動で、年間3万人の自殺者が2万人に減少した」
なあんて新聞見出しを読みたいもんです!(笑)

もちろん心理カウンセラーも頑張ってる。
自己研鑽して実力を高めてる。
ただ、カウンセリングルームを訪れる人は、少ない!
ということは、カウンセラーが逢える人が少ないってこと。
待ってるだけでは、減らせないってこと。

そこで私は「駄目もと」で相手を選ばず、呼びかけます。
メンターさんの募集です。
思いがけない人々が助けてくださることの多いこと!
お一人が変わるとその方の周囲が変わります。
優しい関係が広がると、優しいネットで
知らないうちに包み込むこともできそう!

私達が今日からできる笑顔浴
私とあなたの笑顔は、きっと誰かの自殺を予防できます。

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