バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

硬度別にシェイパーを変更

2024年04月01日 | リード組み立て

 以前に作っておいた、硬めのコマツ材で組んだFox2シェイパーのプッペ5本を、仕上げてみた。ブレードは27㎜。

  どれも案外と下から上まで良く鳴るし、Eが下がることもなく、まぁまぁの出来。写真は撮り忘れたが、同じくコマツ材の柔らかめの材で組んだFoxDCNのリードも5本のうち、4本はそこそこに仕上がった。

  まぁ、自分だけの感想でもどうかと思い、先日のバスーンアンサンブルの練習時にメンバーに吹いてみてもらった。やや軽めなもののよく鳴って吹きやすい、との評価を受けた。メンバーのお一人が、オケ仲間にその場で連絡し来てもらい試奏したところ、気に入ってもらえ、全部(9本)お買い上げいただけることになった。本番間近で、吹きやすいリードを探していたそうだ。

 そんなことがあり、硬めのコマツ材が硬度がどこまで利用範囲に入るのか試すことにした。硬度0.14と0.13をそれぞれ5本ずつ組み立てる。

 次回は、0.12と0.11のものを作る予定。また、FoxDCN も0.2以上の硬度別に数本ずつ組み立てることにしている。これで上手くいけば、硬めの材はFox2、中間の材はFox1、柔らかめの材はFoxDCN と作り分けて無駄にする材が少なくなる(少なくしたい)。

 

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リード作りに必要な道具

2024年03月01日 | リード

 知人から依頼があり、リード各種取り混ぜて20本用意し発送した。毎回本数の指定はないが、20本あれば半年は大丈夫かと。

 あとは、4月以降の演奏会に向けて自分用のリードをちまちまと製作中。

 現在20本弱。これから吹いて調整し選り分けていくと、おそらく半分くらいになるので、もう少し作っておきたいところ。

 最近、バスーンアンサンブルの友人がリード作りを始めた。とりあえず私の作り方を伝えているが、だんだんと自分なりの作り方を習得されていくことだろう。

 それにしても、リードを作るにはそのための道具が必要となる。私は、完成リードの調整→プロカマ(ガウジング、プロファイル済みケーン)から作製→丸材から作製の順で現在に至るので、その過程に合わせて道具が増えていった。

 友人がどこまで目指しているか分からないが、こんな道具が必要になるよ、という一覧(私の場合)を作って渡しておいた。以下、一覧。

リード製作に必要な道具一覧
☆=必須

【リード調整】
☆マンドレル
☆プラーク
☆リードナイフ(切り出しナイフなどでも可)
☆精密ダイヤモンドヤスリ(△・○・半丸または平)
☆耐水ペーパー(紙ヤスリ)800番
☆リードペンチまたはラジオペンチ
・ダイアルインジケーター(できればリーガー社製品)

【プッペから】(上記に加えて)
☆リードカッター(器用な方なら他のもので代用できるかも)
☆つめ切り(刃が真っ直ぐなもの)
・メイキングマシン
☆ダイヤモンドヤスリ(目が少し荒目のもの)
☆リーマー(スパイラル刃)
・リーマー(ダイヤモンド)
・リード内清掃ブラシ

【プッペ組み立て】(上記に加えて)
☆組み立て用マンドレル
・ヤットコペンチ(リードペンチ有る場合は不要)
☆金定規
☆オルファナイフ
・スコーリングナイフ
☆イーゼル用丸木材(長さ15㎝・径3㎝)
・つめ切り(刃が真っ直ぐなもの・116㎜のケーンの場合は不要)
☆たこ糸
☆ワイヤー(0.65㎜/0.7㎜)
・シェイパー(カマプロ使用の場合は不要)
☆ドライングボード
☆マニキュア(またはセメダイン等の接着材)
☆リード用糸
・クリヤラッカー
・雨樋用ボンド
・ワインのコルク栓(ケーン裏面用)

【丸材からのケーン加工】(上記に加えて)
☆ケーンスプリッター
・ケーンカッター(ガウジングマシンに付属していなければ必要)
☆プレガウジャー
☆ガウジングマシン
☆プロファイルドマシン
☆シェイパー
・歯ブラシ
・切り出しナイフ(利き手と逆のもの)
・硬度計

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最近の作業(24'1.24)

2024年01月24日 | リード

 このところ少し時間があるので、意欲があるうちにと思い、ドナティの丸材を加工した。

 今回は94枚。硬度は一週間ほど乾燥させてから計測する予定。自分が使いたいところ(0.16~0.19)が多くあるとよいなぁ。

※後日計測した結果、~0.15(13枚)、0.16~0.19(53枚)、0.20~(28枚)ということで、使いたいところが多くあり、良かった。

 自分用のリードも、空き時間に一日一本とか二日に一本というペースで作製中。

 あとは、ドナティ材でFox1シェイパーのものを5本、リーズンスタッフR1AN(ナロー)を5本、硬めのコマツ材でFox2シェイパーのものを5本、FoxDCNで5本、それぞれプッペを作製中。

 コマツ材は主に知人用のリードに用いているが、0.16~0.19ぐらいで作るので、~0.15の少し硬めのものや0.2~の柔らかめのものが残ってしまう。これらの硬度にあうシェイパーがないか、と考えていたところ、コマツリード様の方で硬めのコマツ材にはFox2があう、との記述を見つけたので試してみることに。

 

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シェイバー考続き

2024年01月13日 | リード

  今回試したいシェイパーは、リーズンスタッフのR1AとFoxKKの2本。R1Aは最近入手したので、自分用にはまだ数本作ってみただけだが、自分が吹くには太めかなぁ、という感じ。なので、これを少し細めにしてみたい。FoxKKは、一年半ぐらい前までメインで使っていたシェイパーで、少し太めのReedsnFB2を入手してからは使わなくなっていた。FoxKKのりーどは軽くて明るめの音で気に入っていたのだが、現在の楽器やボーカルのセッティング、あとはたぶん自分の吹奏感の好みが少し変化したことで使わなくなった。なので、このFoxKKを少し太めにしてどうなのか、試したい。

 まずは、R1Aの細め(ナロー)バージョンを作る。いつもと同じようにシェイパーをかけた後、片側をほんの少しだけ押し出す。

 目標は0.2㎜。押し出した部分をカットする。カットした部分の厚さを計測すると、0.33㎜。うーん、難しい。二枚目は、0.21㎜。

うまくいったが、安定してできるようになるには時間がかかるだろうなぁ。目安としては、サイドから両手の親指の腹で押して、その腹の肉で押し出されるくらいか。

 次は、FoxKKの太め(ワイド)バージョンを作る。まず、片方だけいつもと同じようにかけてから、もう片方をカットする前にカットした方を押し出す。こちらも目標は0.2㎜。

 R1Aナローを4枚、FoxKKワイドを3枚。残りの3枚は型通りのFox2。

Fox2は、リード作りを始めたときに使っていたシェイパーで、細身のシェイパーに替えてからは友人用に作る以外は使っていなかった。今回作ってみようと思ったのは、リードを作り始めたころと組み方やワイヤーの位置、削り方も変化しているので、現在作ってみたらどうなるだろうか、と思ったため。Fox2は、先端が広めで銀杏の葉のようなカーブを持ち、カラー付近からチューブ部分は割と細め。この形は、低音での豊かに響き、かつ第3オクターブ目が低めにならず吹きやすくなるように設計されているのかもしれない。リーズンスタッフのシェイパーだと6.2と比較的似ているような気がする。

 ということで、10本をとりあえず組んだ。

糸巻きは来週に予定。削ってみるのは来月以降になりそう。

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シェイパー考

2024年01月12日 | リード

  試したいことがあり、その準備として手持ちのシェイパーの何カ所かのサイズを測定した。

 

 

Aカラーから30㎜上:  Bカラーから27㎜上:  Cカラーから10㎜上:  Dカラー部分
E:カラーから10㎜下:  Fカラーから30㎜下:  Gサイドラインのタイプ

                        A         B           C        D         E        F       G
Fox1:             15.1    14.32    10.80    9.03    8.76    9.3     MK
Fox2:             15.4    14.51    10.65    9.18    8.64    9.4     AK
Foxkk:           14.8    14.09    10.54    8.95    8.54    9.3      K
FoxSH:          15.1    14.47    10.85    9.41    8.72   9.0     AK
ReedsnFB2:  14.4    14.30    10.76    9.24    8.50    9.4    (MK)
ReedsnR1A:  14.7    14.69    11.07    9.37    8.83    9.7    (AK)

AFはカタログ等に記載されている数値、BCDEはデジタルノギスで測定した数値。
サイドラインのタイプはFoxについてはカタログ記載のタイプ、リーズンスタッフは私の見た感じ。

K=Knochenauer Shapes 曲線だけで構成されている
AM=Almost Knochenauer Shapes ほぼ曲線だが一部に直線がある
MK=ModifiedKnochenauer Shapes 曲線と直線のコンビネーションで構成されている

 ほんのわずかな違いが、吹奏感や響きに影響しているのだから面白い。

私のリードは現在Fox1シェイパー製が主なのだが、数値で見ると、その前に主に使っていたリーズンスタッフのFB2とよく似ている。サイドラインも似ているが、吹奏感は違う。特に第3オクターブ目の吹奏感と響きは、Fox1の方が音が細くならないが、軽く吹けるのはFB2の方だ。サイズで一番違う箇所は、カラーから下10㎜のところで、0.27㎜ぐらいの差がある。完成リードを目視しても太さの違いが分かる。ということは、ここの太さの違いがこの2本のシェイパーの吹奏感の違いを生んでいるとも考えられる。

 で、私が試したいことは、太めのシェイパーをほんの少し細く、細めのシェイパーをほんの少し太くしたら、吹奏感はどうなるのか、ということ。きっかけとしては、私のリードの師匠である三木先生が「ファゴットリード工房 ウィンドモーレン」にて、同じシェイパーのサイズ違いのリードを何種類も作り分けていて、なるほど、こういう方法もあるのか、と考えさせられた次第。 

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