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アニメ感想:咲-Saki-

2009年10月04日 17時50分53秒 | 2009春アニメ
最終話「全国」は、主要キャラクター露天風呂入浴シーンというサービスカット、咲と和がついに互いに名前で呼び合うという二人の友情(愛情?)の大きなステップアップ、そして全国大会をプロモーション風に描いてみせた。全国大会については、二期を見越してというよりは、二期やらないから好き勝手に煽ったって印象が強いが、見てみたい気持ちはもちろん膨れ上がっている。ただ、アニメオリジナルの出来(県予選個人戦)を見ると、原作でまず描いて、それのアニメ化が望ましいと感じる。今のペースで全国大会を描き切るにはどれだけ時間が掛かるか雲を掴むような話だけれど、いつかは……という気持ちは捨て切れない。

現時点で、2009年のTVアニメでナンバーワンの評価をしている。麻雀を知らなければ『けいおん!』が上だろうが、演出の妙味とストーリーの熱さでこちらに軍配が上がる。萌えと燃えを兼ね備えた強みである。
キャラクターの個性と麻雀の個性を上手く結び付けたことが勝因の一つだ。リアリティには拘らないが、ルールやリアルなところはちゃんと描く。原作のそんな持ち味を損なわず、更にTVアニメらしい演出を多分に含んでパワーアップした。地味な麻雀アニメを華やかでありながら熱さも決して削ぎ落とさない作品に仕立て上げた。

終盤のアニメオリジナルの部分が尻つぼみとなってしまったのは残念だ。県予選個人戦は団体戦の縮小再生産といった感じとなってしまったし、プールや温泉といったサービス重視の展開は、キャラクターの個性を深めるというよりはなぞっただけに過ぎなかった。それでも作品世界の魅力を壊さなかっただけで御の字とも言える。最後の失速を込みにしても非常に印象深い作品だったことは間違いないのだから。

咲-saki- オリジナルサウンドトラック咲-saki- オリジナルサウンドトラック
価格:¥ 3,000(税込)
発売日:2009-10-07



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