◎箱根駅伝(第82回東京箱根間往復大学駅伝競走)
ダークホースというより、完全に無印の亜細亜大学が初の総合優勝を飾った。昨日の往路は6位。優勝候補の各校を抑えての見事な勝利。
この波乱の最大の要因は、優勝候補に挙げられたチームにブレーキがあったこと。往路では、日大、東海大、復路では順調に首位をキープしていた順天堂に大ブレーキがあり、駅伝の恐さをまざまざと見せ付けられた。
復路の5区間の区間賞が、専修、法政、中央学院、亜細亜、城西と、すべて有力校以外から出たことが象徴的なように、強豪校が予想通りの力を発揮できなかった点も今年の特徴だった。そして、復路の優勝は初タイトルとなる法政が飾り、復路順位も、法政、亜細亜、日体大、東海、城西、山梨学院、日大、中央学院、専修、順天堂となり、本来強豪校が強いとされる復路の常識が大きく崩れる結果となった。
特に5連覇を目指した駒澤は、途中首位に立ちながら、最後は5位に沈んだ。結果的に復路順位は11位とまさに予想外の結果となった。また、復路に強いと言われた順天堂も大ブレーキもあって復路10位。
この背景は、もちろん強豪校以外のレベルアップが考えられる。途中区間での繰り上げスタートもなく、最終区まで混戦の駅伝となった。強豪校でもブレーキがあると下位に低迷する結果となり、大きなブレーキのなかった亜細亜、山梨学院が1位2位を占めることとなった。
TVやラジオの放送でも、どうしても取り上げられるのは強豪校ばかりで、特に亜細亜は2位の時もほとんど注目されることなく、そのあたりも波乱の大会を象徴する部分だが、法政の復路優勝など下位校の活躍にもっと目を向けて欲しかった。
駒澤の5連覇成るかが注目された大会だったが、今大会は次々に展開が変わっていく非常に面白いものとなった。このような力の拮抗した大会が続くことが一ファンからすると期待されるところだ。その意味でも亜細亜大の優勝に大いに拍手を贈りたい。
◎高校ラグビー(第85回全国高校ラグビー大会)
準々決勝4試合が行われた。スカパーのセットのシステムが変更されたせいで、J-スポーツの契約が切れ、再契約しようか迷ったが、高校ラグビーのためだけにというのももったいないかと思って、例年同様にラジオで楽しむつもりがラジオ放送が無く、仕方なく2ちゃんの実況スレと公式サイトのライブ中継(でも画像は見れずに音声だけ(涙))でチェック。
・茗溪学園 8-27 桐蔭学園
関東勢同士の対決なので興味なし(ぉ。
・大阪工業大学 29-12 啓光学園
大阪勢同士の対決。5連覇の大偉業を目指す啓光だが、これまでの試合内容はやや精彩に欠けるものだった。大工大は例年フォワードは強いものの、それにこだわるあまり、力を十分に出し切れないで姿を消すことが多かった。だが、今年はフォワードだけにこだわらず、非常にバランスの取れた戦いを見せていた。試合は、前半から大工大が優位に戦い、啓光がミスで自滅する形に。4連覇中、他の高校とはひとつ次元の違う戦いを見せていた啓光だったが、今年はそれを目指す姿勢こそ見られたもののそれを発揮できぬままに大会を終えてしまった。啓光を目標に、上位校のレベルの向上が感じられる大会だが、その目標たる啓光を破った大工大は、これからは啓光に代わって目標とされるべきプレイを見せて欲しいところだ。それができるだけの力は十分にあると思う。
・長崎北陽台 20-24 伏見工
親の田舎ということで長崎は思い入れのある土地。最近長崎勢は全国レベルでいい試合をしているので今年も応援してきた。関西勢の伏見工ももちろん期待のチーム。ということで、どちらにも勝って欲しいところだが、地元関西の伏見工を応援する感じでチェックしていた。
共にこれまで非常にいい内容で勝ち上がってきたチーム同士だが、この試合でもお互いに実力を出し合い接戦に。伏見工リードで戦うも、長崎も守備が健闘し引き離されない。そして、ついに逆転のペナルティゴールを決め、流れ的にはこれで逃げ切るかと思われた。しかし、土壇場で伏見工の攻めに長崎が相次いで反則を犯し、ついにロスタイムに逆転のトライを許してしまう。力の差というより運の差と言えるほどの接戦で、両校の健闘を大いに称えたい。
・大分舞鶴 7-55 東海大仰星
仰星が完勝。ミスもあったが、地力では最も高いレベルと思われるほど。最も優勝に近いと思われるが、ここから先は対戦相手は強豪ばかり。この地力をキチンと得点に結び付けられるかだけが不安材料と言えるだろう。
◎高校サッカー(第84回全国高校サッカー選手権大会)
注目の対決、国見-大阪朝鮮戦を観戦。優勝候補であり、私の大好きな国見と、地元大阪ということで、どちらを応援するか迷うところだったが、やや国見乗りで観戦(笑)。
前半、風上の国見がかなりボールを支配。遠目からでもどんどんとシュートを撃つも、大阪朝鮮のゴールキーパーの思い切りのいいプレーに阻まれる。後半、風下となった国見に対し、風上の大阪朝鮮が優位に試合を運ぶ。共にフィジカルが強く、スタミナも豊富。強い風の中、お互いシュートを思い切りよく打ち合う展開だったが、終盤に右からの決定的なクロスを国見が外してしまい、嫌な流れを感じたところで、大阪朝鮮のシュートのこぼれ球を押し込まれる形で失点。決めるところで決められないと、どうしても流れを相手に渡してしまう。そうした流れをつかめるかどうかが勝敗の岐路となった。
大阪勢としては、久々のベスト8。他の7校が、広島観音、鹿児島実、野洲、滝川第二、鹿島学園、遠野、多々良学園と、鹿実を除くと優勝経験のない高校ばかりとなった。連覇を狙う鹿実が安定した戦い振りを見せているが、連覇を阻むチームが現れるかどうかが見所となりそうだ。
◎フィエスタボウル
NCAA(全米カレッジアメリカンフットボール)の試合はほとんど見ないのだが、年明けに全米が熱狂する4大ボウルの生中継ということで珍しく観戦。ノートルダム大vsオハイオ州立大とNFLに多くの選手を輩出する両校の対戦であり、特にノートルダム大ヘッドコーチは、昨年までスーパーボウルを連覇したニューイングランドのオフェンシヴ・コーディネイターだったチャーリー・ワイズということも注目の的だった。
試合は、開始間もなくはノートルダムのランが効果的だったが、徐々にオハイオステイトの守備が試合を支配し始め、結果的にはモメンタムを渡すことなくオハイオステイトが勝利した。面白かったのが、ESPNの放送で何度も注目された、ノートルダムのエースQBの姉で、オハイオステイトの守備の中心選手の恋人の存在(笑)。彼女の観戦している姿を何度も放映しているあたりに、アメリカっぽさを感じた。結局、弟より恋人の方が活躍したけど、彼女の胸中はどんなもんだろうね。
◎ライスボウル
社会人のオービック・シーガルズと法政大学の対戦。関東勢同士ということでイマイチどころかイマサンくらいに盛り上がりに欠ける。関東勢同士は1998年以来。ライスボウルが日本選手権となってから23回目だが、4回目の出来事。法政は3回目の出場だが、過去2回大敗を喫していたので、今回も厳しい予想をしていた。昨年の松下電工の勝利まで3年連続大学側が勝っていたが、社会人を凌駕する大学チームは、圧倒的な力がないと無理。法政ではそれだけの力がないと予想したが、残念ながらその通りの結果となった。法政も完敗というよりは善戦した印象だが、勝つだけの力は全く感じられなかった。かなりギャンブル的なプレイコールだったが、全体的な試合のレベルは低かった。結局、今シーズンは大学、社会人ともに完成度の高いチームは現れず、ほんの少しの差で勝ち上がったチーム同士の対戦だったと言えるだろう。最終スコアは17-47。来シーズンはもう少しレベルアップしたチームの出現を期待したいところだ。
ダークホースというより、完全に無印の亜細亜大学が初の総合優勝を飾った。昨日の往路は6位。優勝候補の各校を抑えての見事な勝利。
この波乱の最大の要因は、優勝候補に挙げられたチームにブレーキがあったこと。往路では、日大、東海大、復路では順調に首位をキープしていた順天堂に大ブレーキがあり、駅伝の恐さをまざまざと見せ付けられた。
復路の5区間の区間賞が、専修、法政、中央学院、亜細亜、城西と、すべて有力校以外から出たことが象徴的なように、強豪校が予想通りの力を発揮できなかった点も今年の特徴だった。そして、復路の優勝は初タイトルとなる法政が飾り、復路順位も、法政、亜細亜、日体大、東海、城西、山梨学院、日大、中央学院、専修、順天堂となり、本来強豪校が強いとされる復路の常識が大きく崩れる結果となった。
特に5連覇を目指した駒澤は、途中首位に立ちながら、最後は5位に沈んだ。結果的に復路順位は11位とまさに予想外の結果となった。また、復路に強いと言われた順天堂も大ブレーキもあって復路10位。
この背景は、もちろん強豪校以外のレベルアップが考えられる。途中区間での繰り上げスタートもなく、最終区まで混戦の駅伝となった。強豪校でもブレーキがあると下位に低迷する結果となり、大きなブレーキのなかった亜細亜、山梨学院が1位2位を占めることとなった。
TVやラジオの放送でも、どうしても取り上げられるのは強豪校ばかりで、特に亜細亜は2位の時もほとんど注目されることなく、そのあたりも波乱の大会を象徴する部分だが、法政の復路優勝など下位校の活躍にもっと目を向けて欲しかった。
駒澤の5連覇成るかが注目された大会だったが、今大会は次々に展開が変わっていく非常に面白いものとなった。このような力の拮抗した大会が続くことが一ファンからすると期待されるところだ。その意味でも亜細亜大の優勝に大いに拍手を贈りたい。
◎高校ラグビー(第85回全国高校ラグビー大会)
準々決勝4試合が行われた。スカパーのセットのシステムが変更されたせいで、J-スポーツの契約が切れ、再契約しようか迷ったが、高校ラグビーのためだけにというのももったいないかと思って、例年同様にラジオで楽しむつもりがラジオ放送が無く、仕方なく2ちゃんの実況スレと公式サイトのライブ中継(でも画像は見れずに音声だけ(涙))でチェック。
・茗溪学園 8-27 桐蔭学園
関東勢同士の対決なので興味なし(ぉ。
・大阪工業大学 29-12 啓光学園
大阪勢同士の対決。5連覇の大偉業を目指す啓光だが、これまでの試合内容はやや精彩に欠けるものだった。大工大は例年フォワードは強いものの、それにこだわるあまり、力を十分に出し切れないで姿を消すことが多かった。だが、今年はフォワードだけにこだわらず、非常にバランスの取れた戦いを見せていた。試合は、前半から大工大が優位に戦い、啓光がミスで自滅する形に。4連覇中、他の高校とはひとつ次元の違う戦いを見せていた啓光だったが、今年はそれを目指す姿勢こそ見られたもののそれを発揮できぬままに大会を終えてしまった。啓光を目標に、上位校のレベルの向上が感じられる大会だが、その目標たる啓光を破った大工大は、これからは啓光に代わって目標とされるべきプレイを見せて欲しいところだ。それができるだけの力は十分にあると思う。
・長崎北陽台 20-24 伏見工
親の田舎ということで長崎は思い入れのある土地。最近長崎勢は全国レベルでいい試合をしているので今年も応援してきた。関西勢の伏見工ももちろん期待のチーム。ということで、どちらにも勝って欲しいところだが、地元関西の伏見工を応援する感じでチェックしていた。
共にこれまで非常にいい内容で勝ち上がってきたチーム同士だが、この試合でもお互いに実力を出し合い接戦に。伏見工リードで戦うも、長崎も守備が健闘し引き離されない。そして、ついに逆転のペナルティゴールを決め、流れ的にはこれで逃げ切るかと思われた。しかし、土壇場で伏見工の攻めに長崎が相次いで反則を犯し、ついにロスタイムに逆転のトライを許してしまう。力の差というより運の差と言えるほどの接戦で、両校の健闘を大いに称えたい。
・大分舞鶴 7-55 東海大仰星
仰星が完勝。ミスもあったが、地力では最も高いレベルと思われるほど。最も優勝に近いと思われるが、ここから先は対戦相手は強豪ばかり。この地力をキチンと得点に結び付けられるかだけが不安材料と言えるだろう。
◎高校サッカー(第84回全国高校サッカー選手権大会)
注目の対決、国見-大阪朝鮮戦を観戦。優勝候補であり、私の大好きな国見と、地元大阪ということで、どちらを応援するか迷うところだったが、やや国見乗りで観戦(笑)。
前半、風上の国見がかなりボールを支配。遠目からでもどんどんとシュートを撃つも、大阪朝鮮のゴールキーパーの思い切りのいいプレーに阻まれる。後半、風下となった国見に対し、風上の大阪朝鮮が優位に試合を運ぶ。共にフィジカルが強く、スタミナも豊富。強い風の中、お互いシュートを思い切りよく打ち合う展開だったが、終盤に右からの決定的なクロスを国見が外してしまい、嫌な流れを感じたところで、大阪朝鮮のシュートのこぼれ球を押し込まれる形で失点。決めるところで決められないと、どうしても流れを相手に渡してしまう。そうした流れをつかめるかどうかが勝敗の岐路となった。
大阪勢としては、久々のベスト8。他の7校が、広島観音、鹿児島実、野洲、滝川第二、鹿島学園、遠野、多々良学園と、鹿実を除くと優勝経験のない高校ばかりとなった。連覇を狙う鹿実が安定した戦い振りを見せているが、連覇を阻むチームが現れるかどうかが見所となりそうだ。
◎フィエスタボウル
NCAA(全米カレッジアメリカンフットボール)の試合はほとんど見ないのだが、年明けに全米が熱狂する4大ボウルの生中継ということで珍しく観戦。ノートルダム大vsオハイオ州立大とNFLに多くの選手を輩出する両校の対戦であり、特にノートルダム大ヘッドコーチは、昨年までスーパーボウルを連覇したニューイングランドのオフェンシヴ・コーディネイターだったチャーリー・ワイズということも注目の的だった。
試合は、開始間もなくはノートルダムのランが効果的だったが、徐々にオハイオステイトの守備が試合を支配し始め、結果的にはモメンタムを渡すことなくオハイオステイトが勝利した。面白かったのが、ESPNの放送で何度も注目された、ノートルダムのエースQBの姉で、オハイオステイトの守備の中心選手の恋人の存在(笑)。彼女の観戦している姿を何度も放映しているあたりに、アメリカっぽさを感じた。結局、弟より恋人の方が活躍したけど、彼女の胸中はどんなもんだろうね。
◎ライスボウル
社会人のオービック・シーガルズと法政大学の対戦。関東勢同士ということでイマイチどころかイマサンくらいに盛り上がりに欠ける。関東勢同士は1998年以来。ライスボウルが日本選手権となってから23回目だが、4回目の出来事。法政は3回目の出場だが、過去2回大敗を喫していたので、今回も厳しい予想をしていた。昨年の松下電工の勝利まで3年連続大学側が勝っていたが、社会人を凌駕する大学チームは、圧倒的な力がないと無理。法政ではそれだけの力がないと予想したが、残念ながらその通りの結果となった。法政も完敗というよりは善戦した印象だが、勝つだけの力は全く感じられなかった。かなりギャンブル的なプレイコールだったが、全体的な試合のレベルは低かった。結局、今シーズンは大学、社会人ともに完成度の高いチームは現れず、ほんの少しの差で勝ち上がったチーム同士の対戦だったと言えるだろう。最終スコアは17-47。来シーズンはもう少しレベルアップしたチームの出現を期待したいところだ。
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