☆Washington Redskins 17-10 Tampa Bay Buccaneers
一Bucsファンからすると、敗因は審判のミスジャッジ。Tampa Bayの二つのチャレンジはどちらも覆るべきものだった。ビデオを見て「Call Stands」の判定をしたのには、節穴かよ!と叫びまくることとなったが、とりあえず冷静に試合を振り返ってみよう。
この試合の中心となったのは良くも悪くもBucsのQB Chris Sims。試合は彼がインターセプトをされるところから始まった。これで一気にモメンタムはWashingtonへ。更に、RB Cadillac WilliamsのファンブルをリターンTDされ(疑惑の判定その1)、14-0という試合展開となった。
それでも、Tampa Bayディフェンスが踏ん張り、Washingtonの攻撃をFG1本に押さえ込んだ。オフェンスはSimsのパスは通るものの、10ヤード以内のパスばかりで流れに乗り切れない。後半1TDを返したものの、フォースダウンコンバージョンの失敗などもあって追いつけないまま時間が過ぎていった。そして、いよいよ土壇場、SimsのロングパスはエンドゾーンのWR Edell Shepherdに通したものの、判定はインコンプリートとなった。残り時間1分を切った最後のドライブは、Simsがインターセプトされジ・エンド。
最初と最後のインターセプトが試合を決めたわけだが、どちらもDLにディフレクトされ、LBにインターセプトされたもの。もちろんSimsのミスだが、この試合の彼はかなりの成長を感じさせる出来だった。何度か判断の遅さからサックを喫したりもしたが、かなり落ち着いて精度の高いパスも投げていたし、TDを奪った場面では、彼の勇敢なダイヴも見られた。
むしろ最大の敗因はHC John Grudenにあるだろう。若いQBということもあるだろうが、明らかな準備不足。14-0というTampa Bayにとって最も避けなければならない局面になった後も、保守的なプレイコールを出し続けた。もちろん守備力の高さに期待してということもあろうが、もっと早くSimsのパスを軸とした展開に変えるべきだっただろう。接戦とはなったが、仕掛ける場面が最後までないままの試合にフラストレーションが募った。
WashingtonはRB Clinton Portisが本調子ではないこともあって、攻撃はほとんどドライブできなかった。守備も二つのインターセプトはともかく、あのファンブルリカバーリターンTDはかなりのラッキー。ツキを味方にできたことが勝因となった。次の対戦はSeattle Seahawks。付け込む隙はなくもないが、Washingtonの実力では厳しいと言わざるを得ない。
☆Jacksonville Jaguars 3-28 New England Patriots
予想より大差が付いたのは、Jacksonville QB Byron Leftwichの出来が悪かったため。レシーバー陣の落球やRBのファンブルなど、周りもLeftwichの足を引っ張ったが、ケガ明けのLeftwichは相変わらず決めるべきところを決め損ね、最終的にTD無しの結果となった。
試合はNew Englandが、さすがにポストシーズンゲームに慣れていると思わせる試合運びでロースコアの展開に。その中で、Jacksonvilleディフェンスはその実力を発揮し、QB Tom Bradyにプレッシャーをかなり与えることに成功していた。しかし、オフェンスがリズムを作れないうちに失点し、更にリズムを悪くしてしまった。
本来、Jacksonvilleはリードを奪って、常に優位に戦わなければならなかった。そうしたゲームプランを果たせぬままリードを許し、追い上げようとあがくうちにリードを広げられてしまった。その最大の要因は、Leftwichが試合勘の戻るのに時間が掛かった点であり、ゲーム中盤ある程度復調したとはいえ、ゲームを支配するまでに至らなかった点である。
QBに求められるものは、パスヤードではなく、パス成功率でもなく、TDを決め切る力だ。それが、モメンタムを奪い、試合を支配する力へと繋がる。数多くのNFLのQBの中でも、その力を持つ者は少ない。QBとしてのポテンシャルは高くても、この力が無ければ大成はしない。残念ながら、LeftwichやGarrardはこの力を持たない。Tom Bradyは持っている。この差が試合の明暗を分けた。
New Englandの次戦の相手はまだ決まっていない。IndianapolisとDenverのどちらが相手でもアウェイの厳しい戦いが待ち受けている。しかし、チャンスがないわけではない。この苦境を乗り切る力を、特にTom Bradyは有している。Divisional Playoffを勝てば、その勢いで史上初の三連覇の夢も一気に実現可能なものとなるだろう。注目だ。
一Bucsファンからすると、敗因は審判のミスジャッジ。Tampa Bayの二つのチャレンジはどちらも覆るべきものだった。ビデオを見て「Call Stands」の判定をしたのには、節穴かよ!と叫びまくることとなったが、とりあえず冷静に試合を振り返ってみよう。
この試合の中心となったのは良くも悪くもBucsのQB Chris Sims。試合は彼がインターセプトをされるところから始まった。これで一気にモメンタムはWashingtonへ。更に、RB Cadillac WilliamsのファンブルをリターンTDされ(疑惑の判定その1)、14-0という試合展開となった。
それでも、Tampa Bayディフェンスが踏ん張り、Washingtonの攻撃をFG1本に押さえ込んだ。オフェンスはSimsのパスは通るものの、10ヤード以内のパスばかりで流れに乗り切れない。後半1TDを返したものの、フォースダウンコンバージョンの失敗などもあって追いつけないまま時間が過ぎていった。そして、いよいよ土壇場、SimsのロングパスはエンドゾーンのWR Edell Shepherdに通したものの、判定はインコンプリートとなった。残り時間1分を切った最後のドライブは、Simsがインターセプトされジ・エンド。
最初と最後のインターセプトが試合を決めたわけだが、どちらもDLにディフレクトされ、LBにインターセプトされたもの。もちろんSimsのミスだが、この試合の彼はかなりの成長を感じさせる出来だった。何度か判断の遅さからサックを喫したりもしたが、かなり落ち着いて精度の高いパスも投げていたし、TDを奪った場面では、彼の勇敢なダイヴも見られた。
むしろ最大の敗因はHC John Grudenにあるだろう。若いQBということもあるだろうが、明らかな準備不足。14-0というTampa Bayにとって最も避けなければならない局面になった後も、保守的なプレイコールを出し続けた。もちろん守備力の高さに期待してということもあろうが、もっと早くSimsのパスを軸とした展開に変えるべきだっただろう。接戦とはなったが、仕掛ける場面が最後までないままの試合にフラストレーションが募った。
WashingtonはRB Clinton Portisが本調子ではないこともあって、攻撃はほとんどドライブできなかった。守備も二つのインターセプトはともかく、あのファンブルリカバーリターンTDはかなりのラッキー。ツキを味方にできたことが勝因となった。次の対戦はSeattle Seahawks。付け込む隙はなくもないが、Washingtonの実力では厳しいと言わざるを得ない。
☆Jacksonville Jaguars 3-28 New England Patriots
予想より大差が付いたのは、Jacksonville QB Byron Leftwichの出来が悪かったため。レシーバー陣の落球やRBのファンブルなど、周りもLeftwichの足を引っ張ったが、ケガ明けのLeftwichは相変わらず決めるべきところを決め損ね、最終的にTD無しの結果となった。
試合はNew Englandが、さすがにポストシーズンゲームに慣れていると思わせる試合運びでロースコアの展開に。その中で、Jacksonvilleディフェンスはその実力を発揮し、QB Tom Bradyにプレッシャーをかなり与えることに成功していた。しかし、オフェンスがリズムを作れないうちに失点し、更にリズムを悪くしてしまった。
本来、Jacksonvilleはリードを奪って、常に優位に戦わなければならなかった。そうしたゲームプランを果たせぬままリードを許し、追い上げようとあがくうちにリードを広げられてしまった。その最大の要因は、Leftwichが試合勘の戻るのに時間が掛かった点であり、ゲーム中盤ある程度復調したとはいえ、ゲームを支配するまでに至らなかった点である。
QBに求められるものは、パスヤードではなく、パス成功率でもなく、TDを決め切る力だ。それが、モメンタムを奪い、試合を支配する力へと繋がる。数多くのNFLのQBの中でも、その力を持つ者は少ない。QBとしてのポテンシャルは高くても、この力が無ければ大成はしない。残念ながら、LeftwichやGarrardはこの力を持たない。Tom Bradyは持っている。この差が試合の明暗を分けた。
New Englandの次戦の相手はまだ決まっていない。IndianapolisとDenverのどちらが相手でもアウェイの厳しい戦いが待ち受けている。しかし、チャンスがないわけではない。この苦境を乗り切る力を、特にTom Bradyは有している。Divisional Playoffを勝てば、その勢いで史上初の三連覇の夢も一気に実現可能なものとなるだろう。注目だ。
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