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感想:精霊の守り人 第20話「狩穴へ」

2007年08月20日 15時37分53秒 | 2007春アニメ
とりあえずトロガイとシュガの話し合いにより問題の共有ができた。それにここまで時間と労力を要すことになった点は理解に苦しむところもあるが。バルサたち一行は狩穴へ。そこで冬篭りの支度をする。そして、バルサはチャグムに自分の育て親ジグロの話を始めるところで今回は終わり。次回はジグロの話。
この作品に感じる違和感のひとつは、この作品の世界観の中にある古い日本への憧れめいたものを感じることだ。昔の日本の価値観を美徳とする、そんな印象がある。上橋菜穂子が高い年齢層にも受けている原因はそこにあるのではと思う。なんとなく「おしん」などと似た臭いをこの作品に感じるのだ。もちろん人によって評価は異なるだろうが、私には非常にそれが鼻についてしまう。旧い考え方への憧憬は所詮ノスタルジーに過ぎず、そこから何を普遍的なものとして捉えるのかという視点が感じられない。ファンタジーによって何かを描こうとしているのが理解できる点では凡百の作品より優れているのは認めるが、描こうとしているものは共感できないし、その描き方にも疑問が強く残る。ストーリーもテーマも演出も期待していただけにそれぞれに不満が残る作品と言えるだろう。


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