ファイナルファンタジーXI ヴァナ・ディール通信 Fact Book 1 (エンターブレインムック) 価格:¥ 998(税込) 発売日:2010-08-30 |
本誌はオールカラー中綴じでわずか64ページと薄いが、エオルゼア通信β版(こちらは平綴じでオールカラー48ページ)が付いている。3章構成でそれとは別に「ファミ通コネクト!オン出張所」のコーナーがある。
☆Fact 1 レベルキャップ解放
8ページにわたって開発者スペシャルインタビューが掲載されている。松井聡彦、藤戸洋司、河西雄一郎、伊藤泉貴の四氏が参加。レベルキャップが引き上げられた各ジョブについて、拡張コンテンツであるアビセアについて、メイジャンの試練について、ウォークオブエコーズについて、バトル以外として釣りについて少し語られている。バージョンアップ後ほとんどプレイしておらずコミュニティでの情報についても疎いので、このインタビューの内容にどれほどの新鮮味があるのかは不明。
レベルキャップ80として全20ジョブ新要素まとめに2ページ、新たに追加されたWSに1ページ。新要素まとめは新魔法は表で掲載されているが、ジョブアビリティやジョブ特性は文章での説明だけなので分かりにくい。
☆Fact 2 ニューコンテンツ
禁断の地アビセアに8ページ。アビセアの基礎知識、経験値稼ぎの手順、メインクエスト攻略、3エリアのマップを各1ページで紹介(モンスターやNMの位置なども記載)。ゲーム内やネットで情報を得られないと分かりにくいコンテンツだが、この記事だけで十分とは言えない感じではある。
ウォークオブエコーズは2ページのみ。実装されたもののまだあまり盛り上がってはいないコンテンツ。今後レベルキャップの引き上げやコンテンツ内容の修正などで変わっていくのだろうか。
メイジャンの試練は17ページ。前回のバージョンアップ前に発売された電撃の旅団本も労作だったが、バージョンアップで新規追加だけでなく修正も入ってあまり使えなくなってしまった。本書も全ての試練が記載されているが、もうすぐバージョンアップが行われるだけにこの表もすぐに使えないものになるかもしれない。
☆Fact 3 ヴァナ・ディールの現状
プロマシアエリアについて6ページ。プロミヴォン-ホラ、デム、メア、フォミュナ水道、礼拝堂、リヴェーヌ岩塊群サイトA01、B01はマップつきで新たに高レベルモンスターが配置された場所などを紹介している。新モンスターのデータやNMのドロップアイテムなど役立つ情報が記載されている。ビビキー湾、ウルガラン山脈、プロミヴォン-ヴァズ、ソ・ジヤはマップはなく文章での紹介のみ。新モンスターのデータはなく文章での説明だけとなっている。
2010年3月23日のバージョンアップのトピックスに2ページ、2010年6月22日のバージョンアップのトピックスに4ページ。単にバージョンアップの内容を記したものではなく、マイナー狩場の開拓やスキル上げの場についてなど最近のヴァナの傾向について触れられている。
最後にVersion Upでこれからヴァナ・ディールはどのように変化するのかとして1ページ。レベルキャップ解放がもたらしたもの、スキル上げ問題の解消、装備品の解消、コンテンツの難易度という4つのコラムから成っている。主に今後への期待が述べられている。
☆ファミ通コネクト!オン出張所
ジッケンジャーでは、会議は踊る、模倣魔、戦慄の角の各BFにLv80で少人数で挑戦。出張マンガは「ヴァナな話でも」「ぽん吉マンガ」「匠の技―ヴァナ・ディールの職人たち―」の3本。
★エオルゼアの世界
「エオルゼア通信β版」で29ページにわたってFF14についての紹介記事。種族やジョブ、モンスターなどについてグラフィカルに描かれている。
★ファミ通コネクト!オン出張所
βテストの内容が10ページ、推奨認定PCなどの紹介が7ページ。
大規模バージョンアップごとにデータが古いものとなってしまうのはMMORPGの宿命ではあるが、それでも紙媒体で各種データが見れるのはメリットでもある。本書はそんなデータ面からすると物足りなさが強く残る。開発者インタビューが最大の売りで終わってしまっている印象だ。
付録であるエオルゼア通信β版は見ているだけで楽しい作りではあるが、そこからFF14への魅力に繋がっていくかどうかは微妙に思ってしまう。見た目は素晴らしくても、やってみたいと思うゲーム性かどうかがもうひとつ伝わってこない。FF14ならではの面白さは何なのか。それが見えてこないことに私自身戸惑っていたりする。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます