続いて、AFCの2試合。
★Jacksonville Jaguars at New England Patriots
Key Player:Byron Leftwich(Jax)
Jacksonville Jaguars(12-4) Offense:#15 Defense:#6 TO:+11
New England Patriots(10-6) Offense:#7 Defense:#26 TO:-6
躍進のJacksonvilleに、NFL史上初の三連覇を目指すNew Englandの対決。JacksonvilleはIndianapolisに2敗した分を除くと12-2と高勝率を誇る。負けたのはDenverとSt.Louisのみ。だが、スケジュールに恵まれた感もある。一方、三連覇を期待されながら苦しみ抜いたシーズンを送ったNew England。スケジュールは厳しかったが、同地区の他の3チームが不振を極め、それに助けられた地区優勝とも言える。
Jacksonvilleは、攻撃はパス19位、ラン10位と目立った成績は残せなかった。QB Byron Leftwichの負傷により、シーズン終盤を控えのDavid Garrardで戦ったことも一因だ。RBはベテランFred Taylor。ケガがちで、全盛期のスピードは衰えたが、相手ディフェンスの脅威であることは確か。Leftwichが戻ってくるが、ハイスコアは望めないだろう。守備は、パス7位、ラン14位。サック数47はSeattle、Miamiに次ぐ3位タイ。プロボウラーDT Marcus Stroud中心のDL陣が非常に強力だ。
New Englandは6敗のうち5敗が今シーズン勝ち越しとなったチームに喫した敗戦(残る1敗はシード順が確定した後の最終戦)。期待され、注目され、苦しみ、もう三連覇は絶望とも思われたチームだったが、ここまでたどり着いた。非常にハードなスケジュールの中のこの成績は実はもっと評価されていい。攻撃は、パス2位、ラン24位。特にOLの不安定さが苦しんだ最大の要因。これにRB Corey Dillonのケガや不調が重なり、QB Tom Bradyのパスに頼るしかないチーム状況を生んだ。本来パサーとして引っ張るというより、ランパスのバランスやショートパスでゲームを作るQBであるBradyが、リーグ1位のパス獲得ヤードと成らざるをえないところが今シーズンの苦闘の結果だが、それでもそれができるところが史上最高のQBとなりつつある彼の力の証だ。守備は、パス31位、ラン8位。ただ失点では17位とそこまでひどい成績ではない。第13週から15週にかけて3試合連続一桁失点とシーズン後半になって徐々に本来の力を発揮しつつはある。LB Tedy Bruschiの復帰によってなんとか立て直しつつある状況だが、プレイオフ進出12チーム中唯一ターンオーバーレシオがマイナスなのが気になる点だ。
接戦になれば、QBの差が勝敗を決める。New Englandはロースコアに持ち込み、地の利とBradyの能力によって勝機を見出す狙いだろう。Jacksonvilleが大量失点を許すことは考えにくいものの、接戦では経験の差なども影響してくる。Jacksonvilleはチャンスを得点にキチンと結び付けていかねばならない。できれば後半は2ポゼッション差をキープしたい。Jacksonvilleが勝つには28-17くらいのスコアが必要だ。ケガ明けのLeftwichがこれまでのようなプレイをしていては恐らく無理。これまで以上の力を発揮することがプレイオフを戦う絶対条件となる。
予想は、17-14でNew England。決めるべき時に決めきれるかという部分でやはりNew Englandに一日の長があるだろう。
★Pittsburgh Steelers at Cincinnati Bengals
Key Player: Deltha O'Neal(Cin)
Pittsburgh Steelers(11-5) Offense:#16 Defense:#4 TO:+7
Cincinnati Bengals(11-5) Offense:#6 Defense:#28 TO:+24
同地区対決。直接対決は1勝1敗だが、共にホームで敗戦。昨シーズン、QB Ben Roethlisbergerと共に大躍進したPittsburghだったが、今シーズンは彼のケガもあって苦しんだシーズンだった。それでも彼がスターターだった試合は9-3と実力の程を見せた(3敗はNew England、Indianapolis、Cincinnati)。長期の低迷から脱したCincinnatiは1990年以来の勝ち越しシーズンで、地区優勝、プレイオフ出場もその時からずっと遠ざかっていた。当時のエースQBはBoomer Esiason。チームが待ち望んだ、彼以来のパサーがようやく誕生した。QB Carson Palmerは若手No.1の呼び声高い。シーズン終盤2連敗で終わったのが気になるところだが・・・。
Pittsburghの攻撃は、ラン5位、パス24位。昨シーズン活躍したRB Duce Staley、Jerome Bettisを故障で欠く中、2年目のWillie Parkerが1202ヤードを獲得する活躍でチームの窮地を救った。Roethlisbergerはケガで苦しみながらもレイティング3位の98.6。WR Hines Wardも故障で苦しんだシーズンだった。守備はパス16位、ラン3位。スコアリングで3位を誇る。プロボウルに選出されたLB Joey Porter、SS Troy Polamaluらの活躍が目立った。
Cincinnatiは、パス攻撃が5位、ランが11位。PalmerはRoethlisbergerを上回るレイティング101.1でリーグ2位。WR Chad JohnsonとT.J. Houshmandzadehのコンビがターゲットとして非常に目立つ働きをした。RB Rudi Johnsonは1458ヤード獲得。守備はパス26位、ラン20位とひどい数字だが、Takeaway 44はリーグトップ。特にインターセプト31は2位の24を大きく引き離してトップ。守備力は高くないが、ビッグプレイでモメンタムを掴めるディフェンス。全盛期のSt.Louisを髣髴とさせるチームに成長した。
今シーズンのこのカード、初戦はFGで先制したもののチャンスをTDに結びつけれず、流れをつかめないままCincinnatiが敗戦。2戦目は先制されるものの第2クォーターに逆転し、その後リードを守り切ってCincinnatiが勝利した。また、初戦はTOが共に2つずつなのに対し、2戦目はPittsburghが4つのTOを喫し、Cincinnatiは0。乱戦になってモメンタムをつかむとCincinnatiが実力を発揮する。逆にPittsburghは相手にモメンタムを渡さなければ優位に戦えるだろう。鍵を握るのはCincinnatiのDB陣。特に今シーズンリーグ1位タイの10個のインターセプトを奪ったDeltha O'Neal。Cincinnatiの攻撃力を考えれば、Pittsburghもある程度パスを使わざるをえない。そのパスを奪えるかどうかが試合の鍵となる。ターンオーバーからリズムをつかんできた今シーズン、むしろどのタイミングで奪えるかが重要となる。Roethlisbergerがパスを投げる状況を上手く作れるかどうかがゲームプランの要となってくる。Pittsburghから見れば、Cincinnatiにモメンタムを渡さないため、ミスの許されないタフな試合になる。集中力を切らさずに相手を追い込んでしまえるかどうか。
予想は28-20でPittsburgh。Cincinnatiが勝つには35-28くらいのスコアが欲しいところだが、シーズン終盤の戦い方が気になる。主力温存は分かるが、勢いを削ぐ結果に繋がりかねず、ギアチェンジを上手く出来るか心もとない。
★Jacksonville Jaguars at New England Patriots
Key Player:Byron Leftwich(Jax)
Jacksonville Jaguars(12-4) Offense:#15 Defense:#6 TO:+11
New England Patriots(10-6) Offense:#7 Defense:#26 TO:-6
躍進のJacksonvilleに、NFL史上初の三連覇を目指すNew Englandの対決。JacksonvilleはIndianapolisに2敗した分を除くと12-2と高勝率を誇る。負けたのはDenverとSt.Louisのみ。だが、スケジュールに恵まれた感もある。一方、三連覇を期待されながら苦しみ抜いたシーズンを送ったNew England。スケジュールは厳しかったが、同地区の他の3チームが不振を極め、それに助けられた地区優勝とも言える。
Jacksonvilleは、攻撃はパス19位、ラン10位と目立った成績は残せなかった。QB Byron Leftwichの負傷により、シーズン終盤を控えのDavid Garrardで戦ったことも一因だ。RBはベテランFred Taylor。ケガがちで、全盛期のスピードは衰えたが、相手ディフェンスの脅威であることは確か。Leftwichが戻ってくるが、ハイスコアは望めないだろう。守備は、パス7位、ラン14位。サック数47はSeattle、Miamiに次ぐ3位タイ。プロボウラーDT Marcus Stroud中心のDL陣が非常に強力だ。
New Englandは6敗のうち5敗が今シーズン勝ち越しとなったチームに喫した敗戦(残る1敗はシード順が確定した後の最終戦)。期待され、注目され、苦しみ、もう三連覇は絶望とも思われたチームだったが、ここまでたどり着いた。非常にハードなスケジュールの中のこの成績は実はもっと評価されていい。攻撃は、パス2位、ラン24位。特にOLの不安定さが苦しんだ最大の要因。これにRB Corey Dillonのケガや不調が重なり、QB Tom Bradyのパスに頼るしかないチーム状況を生んだ。本来パサーとして引っ張るというより、ランパスのバランスやショートパスでゲームを作るQBであるBradyが、リーグ1位のパス獲得ヤードと成らざるをえないところが今シーズンの苦闘の結果だが、それでもそれができるところが史上最高のQBとなりつつある彼の力の証だ。守備は、パス31位、ラン8位。ただ失点では17位とそこまでひどい成績ではない。第13週から15週にかけて3試合連続一桁失点とシーズン後半になって徐々に本来の力を発揮しつつはある。LB Tedy Bruschiの復帰によってなんとか立て直しつつある状況だが、プレイオフ進出12チーム中唯一ターンオーバーレシオがマイナスなのが気になる点だ。
接戦になれば、QBの差が勝敗を決める。New Englandはロースコアに持ち込み、地の利とBradyの能力によって勝機を見出す狙いだろう。Jacksonvilleが大量失点を許すことは考えにくいものの、接戦では経験の差なども影響してくる。Jacksonvilleはチャンスを得点にキチンと結び付けていかねばならない。できれば後半は2ポゼッション差をキープしたい。Jacksonvilleが勝つには28-17くらいのスコアが必要だ。ケガ明けのLeftwichがこれまでのようなプレイをしていては恐らく無理。これまで以上の力を発揮することがプレイオフを戦う絶対条件となる。
予想は、17-14でNew England。決めるべき時に決めきれるかという部分でやはりNew Englandに一日の長があるだろう。
★Pittsburgh Steelers at Cincinnati Bengals
Key Player: Deltha O'Neal(Cin)
Pittsburgh Steelers(11-5) Offense:#16 Defense:#4 TO:+7
Cincinnati Bengals(11-5) Offense:#6 Defense:#28 TO:+24
同地区対決。直接対決は1勝1敗だが、共にホームで敗戦。昨シーズン、QB Ben Roethlisbergerと共に大躍進したPittsburghだったが、今シーズンは彼のケガもあって苦しんだシーズンだった。それでも彼がスターターだった試合は9-3と実力の程を見せた(3敗はNew England、Indianapolis、Cincinnati)。長期の低迷から脱したCincinnatiは1990年以来の勝ち越しシーズンで、地区優勝、プレイオフ出場もその時からずっと遠ざかっていた。当時のエースQBはBoomer Esiason。チームが待ち望んだ、彼以来のパサーがようやく誕生した。QB Carson Palmerは若手No.1の呼び声高い。シーズン終盤2連敗で終わったのが気になるところだが・・・。
Pittsburghの攻撃は、ラン5位、パス24位。昨シーズン活躍したRB Duce Staley、Jerome Bettisを故障で欠く中、2年目のWillie Parkerが1202ヤードを獲得する活躍でチームの窮地を救った。Roethlisbergerはケガで苦しみながらもレイティング3位の98.6。WR Hines Wardも故障で苦しんだシーズンだった。守備はパス16位、ラン3位。スコアリングで3位を誇る。プロボウルに選出されたLB Joey Porter、SS Troy Polamaluらの活躍が目立った。
Cincinnatiは、パス攻撃が5位、ランが11位。PalmerはRoethlisbergerを上回るレイティング101.1でリーグ2位。WR Chad JohnsonとT.J. Houshmandzadehのコンビがターゲットとして非常に目立つ働きをした。RB Rudi Johnsonは1458ヤード獲得。守備はパス26位、ラン20位とひどい数字だが、Takeaway 44はリーグトップ。特にインターセプト31は2位の24を大きく引き離してトップ。守備力は高くないが、ビッグプレイでモメンタムを掴めるディフェンス。全盛期のSt.Louisを髣髴とさせるチームに成長した。
今シーズンのこのカード、初戦はFGで先制したもののチャンスをTDに結びつけれず、流れをつかめないままCincinnatiが敗戦。2戦目は先制されるものの第2クォーターに逆転し、その後リードを守り切ってCincinnatiが勝利した。また、初戦はTOが共に2つずつなのに対し、2戦目はPittsburghが4つのTOを喫し、Cincinnatiは0。乱戦になってモメンタムをつかむとCincinnatiが実力を発揮する。逆にPittsburghは相手にモメンタムを渡さなければ優位に戦えるだろう。鍵を握るのはCincinnatiのDB陣。特に今シーズンリーグ1位タイの10個のインターセプトを奪ったDeltha O'Neal。Cincinnatiの攻撃力を考えれば、Pittsburghもある程度パスを使わざるをえない。そのパスを奪えるかどうかが試合の鍵となる。ターンオーバーからリズムをつかんできた今シーズン、むしろどのタイミングで奪えるかが重要となる。Roethlisbergerがパスを投げる状況を上手く作れるかどうかがゲームプランの要となってくる。Pittsburghから見れば、Cincinnatiにモメンタムを渡さないため、ミスの許されないタフな試合になる。集中力を切らさずに相手を追い込んでしまえるかどうか。
予想は28-20でPittsburgh。Cincinnatiが勝つには35-28くらいのスコアが欲しいところだが、シーズン終盤の戦い方が気になる。主力温存は分かるが、勢いを削ぐ結果に繋がりかねず、ギアチェンジを上手く出来るか心もとない。
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