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10周年記念ランダムディールとコミュニケーション+追記 #FF11

2012年05月31日 19時52分58秒 | FF11
ファイナルファンタジーXIのサービス開始10周年を記念して、VANA'DIEL FESTIVAL(通称ヴァナ・フェス)2012が6月23日24日に横浜で開催される。

その中に「10周年記念ランダムディールコーナー」がある。いわゆる「ガチャ」で、500円硬貨を入れて回すとカプセルが出て来る。中には6種類のメタルタグのひとつが入っている。そして、ゲーム内アイテムコードも封入されている。

10周年記念ランダムディールコーナー

アイタンリ(片手斧/VWの戦利品)
アステリア(短剣/VWの戦利品)
アダマンタスの卵(クエストアイテム)
碇切(片手刀/入手不明)
ウィルムの逆鱗(クエストアイテム)
エフェメロン(片手剣/VWの戦利品)
コルスカンティ(短剣/VWの戦利品)
チョコボキャップ(頭装備/イベント系アイテム)
デルフィニウス(両手槍/VWの戦利品)
トキハーネス(胴装備/VWの戦利品)
ノマドモグロッド(片手棍/イベント系アイテム)
ヘカカラシリス(胴装備/VWの戦利品)
ベヒーモスの舌(クエストアイテム)
ボナンザクーポンEA(エンピリアン装束+2のひとつと交換)
ボナンザクーポンEW(エンピリアンウェポンLv90のひとつと交換)
ボナンザクーポンMW(ミシックウェポンLv90のひとつと交換)
ボナンザクーポンRW(レリックウェポンLv90のひとつと交換)
ボナンザクーポンS(エンピリアン装束一部位の型紙8枚(胴は10枚)と交換)
ボレアリス(両手剣/VWの戦利品)
叢雨丸(両手刀/VWの戦利品)
迷企羅明光鎧(胴装備/VWの戦利品)

※VWの戦利品はエフェクト付き装備品




FF11はこれまで月額課金のみでアイテム課金は行ってこなかった。セキュリティトークン販売に際して、モグサッチェルが使用可能というゲーム内の利便性とのトレードオフを行っているが、これはセキュリティの効果促進という側面が強く、価格を考えても利益目的とは呼べなかった。

アイテム課金そのものに反対はしない。MMORPGは基本的に時間を掛ければ掛けるほど有利となる。レベルを上げたり、欲しいアイテムを得るためには時間を掛ける必要があるからだ。それをリアルマネーで補助するのはビジネスモデルとして悪いとは思わない。獲得する経験値を増やしたり、移動を手早く行うなどの利便性を提供することは(本来は全てのプレイヤーに提供すべきだとは思うが)あっても良い。

今回の件で問題だと思うのは2点だ。
ひとつは、ガチャガチャであるということ。最近携帯ゲームにおけるコンプガチャが問題になったばかりだが、リアルのガチャガチャに違法性があるというわけではない。表面上はメタルタグを500円で販売するという形だが、ほとんどのプレイヤーにとってはゲーム内のアイテム欲しさでの購入になる。どう取り繕うが、ゲーム内アイテムというコストの掛からないものをガチャという射幸性の強い手法で売り出すという「あざとさ」は明らかだ。

もうひとつは、現在のFF11においてキャラクターの差別化・個性化は装備のみという状況で(メリポの割り振りもあるが、ほとんど定番化している)、プレイヤーの多くは最終装備を求めてプレイしている。その最終装備をこういう形で放出するということは、ゲーム内で苦労せずにリアルマネーで解決できるという前例となる。どれほど低確率であっても、スクウェアエニックスのMMORPGすべてに対して、どれほど苦労して入手したアイテムも将来リアルマネーで手に入るようになるかもしれないと思うようになる。

企業は利益を求めるのだから問題ないという勘違いした意見も出ているが、企業が顧客の満足を求めずに利益だけを優先すれば、短期的には問題なくても長期的に悪影響が出るのは明らかだろう。もちろん、今回の手法も全てのプレイヤーが反対しているわけではない。批判しているのもプレイヤーの一部に過ぎないかもしれないし、批判していてもプレイを続ける人が多数ではあるだろう。しかし、こうしたことの積み重ねが企業への信頼をどんどん失わせていることも事実だろう。




昨年公式フォーラムが導入された。これまでずっと指摘し続けたことだが、開発陣とプレイヤーとのコミュニケーション不足こそがFF11最大の問題だと思っていただけに、少しは良い方向へ進んでいくだろうと期待した。
総合プロデューサーに松井氏が就任して以降、Twitter等を通してプレイヤーの声が届くようになり、FF11が変わりつつあるように思えていた時期だけに尚更そういう思いがあった。

しかし、松井氏がFF14に移動し、状況は一変した。プレイヤー数が減少する中で大盤振る舞い的なサービス重視路線から、再びプレイヤーに辛酸甘苦を与える路線へと舞い戻った。コミュニケーションも明らかに後退した。
先日、公式フォーラムで後任の伊藤氏が以下のような愚痴を掲載することもあった。

伊藤:リンバスとは関係ないですが……
伊藤がこれまで作ってきたものは不評で、その後に他人が手を入れて持ち直した、という前提で書かれた批判もあって"いいね"も多かったのですが、ネットのどこかに正確な情報の伊藤の作成コンテンツ一覧が載っていたのでしょうか? 私の代表コンテンツといえばビシージ、カンパニエ、アビセア3部作で、実際に皆さんがこれまで面白かったと挙げてきたものも作っていますし、もっと多くのコンテンツを作っています。それらも不評な部分は自分で手を入れてますし、これまで自分のコンテンツを他人がいじって好評になった例もありません。

「よくやってるな~」を引用した批判もこれまで多々ありましたが、それも引用元を調べれば批判に使うのは不適切なことが分かるはずなんですよね。。。
サルベージの参加数について「もう少し来てほしい? あるいは、よくやってるなぁ、どちらですか?」という2択の問いに対する「よくやってるなぁ、ですね。すぐ攻略されてしまいました。」という内容で、これがユーザーをバカにするような言葉として引用されるのは無理矢理なんですよね。不特定の様々な人が伊藤像を作っていったのかなぁとしみじみ思います。本当にリンバスに関係ないことで申し訳ないですが、そろそろこういった誤解を解消する情報も出していきたいなぁと思った次第です。


5月11日(金)~5月17日(木)までの投稿一覧

今回の件でも、確かにフォーラムで発言すれば「燃料投下」になってしまうのは間違いないが、コミュニケーションとしてはそれでもあえて発言すべき時だろう。嵐が通り過ぎるのをただ黙って待つのはプレイヤーと向き合う気がないことを態度で表している。28日に公表されて以来現時点まで今回の件についてのコメントは出ていない。




この記事を書いた後、公式フォーラムにコメントが記載された。それによると、購入特典からボナンザクーポンRW/ボナンザクーポンMW/ボナンザクーポンEWを除外するという。また、販売方法も1回購入につき列を並びなおす必要があるということなので、少人数による買い占め行為は起きないだろう。

ランダムディールについて

時間はかかったものの、必要最低限度の対応はできたといった感じか。ただ問題の認識や対応速度が十分とは言えず、不信感までは拭えなかった。

昨年10月頃から課金停止中で、モグボナンザ合わせまたは5月復帰を考えていたが、恒例の正月のモグボナンザは実施されず、5月復帰も今回の件で取りやめた。ノマドモグボナンザとして開催するということだが、ヴァナ・フェスでの何らかの発表と合わせて復帰するかどうか考えようと思う。


2012.05.30 つぶやきし言の葉

2012年05月31日 02時18分03秒 | Twitter