奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

『ファイナルファンタジーXI 電撃の旅団編 ヴァナ・ディール公式ワールドガイド 2012 Vol.1』

2012年04月01日 20時11分07秒 | FF11
ファイナルファンタジーXI 電撃の旅団 編 ヴァナ・ディール公式ワールドガイド 2012 Vol.1ファイナルファンタジーXI 電撃の旅団 編 ヴァナ・ディール公式ワールドガイド 2012 Vol.1
価格:¥ 2,310(税込)
発売日:2012-03-31


'120214バージョンアップ対応。3月27日に新たなバージョンアップが行われたばかりだけれど、四コマに書かれているように「オンラインゲームの攻略本は、バージョンアップと戦って敗れる運命にあるんだから」仕方ないところ。
2010Vol.1が98ページ1575円、Vol.2が194ページ2100円、2011が138ページ1890円で本書が154ページ2310円。最新のコンテンツであるレギオンやフォーラムで予告されているメリポアビリティの修正など今後も変わっていく運命なので、現時点でのまとめが必要かどうかでこの価格に対する評価は異なるだろう。
旅団本は読み物という側面があるので、その楽しみに関しては本書も健在ではあるが。

巻頭は恒例の目次と旅団員紹介で2ページ。

○2.14バージョンアップ情報(6P)
そのうち4ページがナイズル島未開領域踏破指令に割かれている。新コンテンツではあるが、これまでのナイズル島踏破指令のアレンジ版なのでおさらいといった感じも。また、3月のバージョンアップでの修正がフォーラムで語られていたのでそれについても触れられてはいる。
その他、ジョブ調整、バトル関連、イベント関連を2ページでざっと触れている。

○レベル99対応全ジョブガイド(22P)
レベル95限界突破攻略に2ページ、その後1ジョブ1ページで紹介。限界突破は3月に弱体アイテムの効果が変更されたのでこれから挑む場合には別途ネット等で攻略法を調べた方がいいかもしれない。
ジョブについては、変更・追加されたウェポンスキル、ジョブアビリティ、ジョブ特性、魔法などのコラムや検証、注目すべき装備品、ジョブデータとしてジョブアビリティ・ジョブ特性一覧や各スキルの上限値などが記載されている。
またVWなどでの立ち回り方といったコラムもある。

○ジョブ関連データ(22P)
アビセア・弱点システムのおさらい、スキル適正&スキル上限値、ウェポンスキルリスト、ウェポンスキル取得ガイド、白魔法・黒魔法・歌・忍術リスト、召喚魔法&召喚獣リスト、青魔法リスト、よびだしペット特殊技リストとなっている。魔法リストは主な入手法も記載。からくり士のアタッチメントや忍具などのリストも。青魔法はラーニングガイドあり。初掲載のよびだしペット特殊技リストでは、呼び出せるペットのリスト、レベル76以降の獣の餌レシピ、「しじをさせろ」で指示可能な呼び出しペットの特殊技のリストが挙げられている。

○ヴォイドウォッチ(24P)
現在ヴァナでのメインコンテンツといった感もあるヴォイドウォッチの攻略。ただ3月のバージョンアップで新ルートが追加されたりと変化の激しいコンテンツでもある。
参加するときのポイントやQ&A、タリスマンジェイドの効果一覧、アートマ霊子の効果一覧、NMとの戦い方(弱点候補一覧など)、ストーリー解説、ヴォイドウォーカー(NM)一覧に続いて各NM攻略記事(マップ付、一部NMのみ特殊技一覧あり)、ヴォイドウォッチ戦利品(直接得られるものだけでなく、得られる合成素材から作られる装備も)となっている。NM攻略は強いもので1ページ3体がメイン、弱いものはかなり小さな枠で扱っている。

○デュナミス(30P)
基本的な情報に続いて、レリックウェポンの強化データ、レリック装束の強化データ、各エリア地図付きで2ページの攻略情報が掲載されている。地図は獣人のジョブなども記載された詳細なもの。また、時間延長、モンスター、NMの情報が記されている。

○ウォークオブエコーズ(8P)
基本情報に続き、1ページで3つのウォークを解説。記事は短いが、出現するモンスター、ボス格のモンスターが使う特殊技の一部、入手できる装備品や魔法のリストが載っている。また、ウォークオブエコーズの戦利品としてまとめ記事も1ページ割かれている。

○グラウンド・オブ・ヴァラー(25P)
基本情報に続いて、トレジャーキャスケット、レベル別・GOV自主訓練リスト、1ページにつき1あるいは2エリア地図付きで解説記事となっている。地図は主だった討伐対象の位置や数が記載されていて分かりやすい。

○2012.2.22開発陣インタビュー(3P)
伊藤泉貴、藤戸洋司、河西雄一郎、岩上亮太各氏のインタビュー。各コンテンツやジョブについて語っている。

○バラエティ
声優コラムとして、リディル中村のFFXIは遊びですよ、加藤英美里の今日もおかっぱ。が各1ページ。FF11バカノ会1ページ。きまぐれ旅団パラダイスSPECIALは、旅団本2011の後編バージョン。20人で5つの競技に挑んだ。巻末は奥付とメリットポイントWSの画像集。
もちろん各ページ2つずつ四コマが掲載され、ページ下部にもコラムがあって読み応えは十分と言える。




半年以上ログインしていないほとんど引退状態なのでアレだけど、前回の2011アビセア編とこの2012Vol.1があれば現在のヴァナの状況をほぼ把握できそうではある。まあレギオンやVWの新章追加など常に変わり続けているヴァナだから賞味期限は短いかもしれないが。

5月にはFF11は正式サービス開始10周年を迎え、6月にはヴァナフェスも予定されている。何らかの重大発表も予想されていて、まだまだFF11は終わらないはず(重大発表がサービス終了のお知らせなんてことにならないことを祈るw)。
旅団本も本書は2012Vol.1と銘打たれていて、Vol.2発行の可能性も高い。あくせくしなければ、まだまだヴァナは楽しむ余地がたっぷり詰まっている場所だ。


2012年3月に読んだ本

2012年04月01日 02時38分59秒 | 本と雑誌
3月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3367ページ
ナイス数:83ナイス

傷痕傷痕
読んでいる時は女性視点の章のほうが著者らしいなあと感じたけれど、読み終わってみると全体を通したまとまりは感じられた。「人というのは、自分を基準にして物事を判断するものよ」という当たり前の言葉を照らし出す構成だった。強く心を揺さぶるというよりも、じわっと染み入るようなタイプの作品。MJがテーマなのにw(☆☆☆☆☆)
読了日:03月01日 著者:桜庭 一樹
女神のタクト女神のタクト
劇団とオーケストラの違いはあれど、有川浩『シアター!』に近い感じ。ピンチに陥った楽団を主人公がサポートしていく過程は悪くない。前作よりも肩の力が抜けた感じなのも良かった。ただ、問題は音楽の描写。描写自体が悪いわけではないが、文章で音楽を伝えることの限界が感じられる。『のだめカンタービレ』のようにコミックでは音楽を伝える手法が確立しているが、小説では・・・。もっと詩的ならとも思うが、この作家の持ち味とも違うし・・・。(☆☆☆☆)
読了日:03月02日 著者:塩田 武士
Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
最後まで読み通せるほどには面白い。円城塔は初めて読んだが、次の作品を手に取りたくなる程度には面白い。だが、その面白さを語るのは難しく、エンターテイメントとして評価できるかと言えばできないよねと言うしかない。読み方は自由で、読み手の数だけ解釈があるような作品。私の解釈は「ハルヒ?」なのだけどw(☆☆)
読了日:03月10日 著者:円城 塔
異端者達に捧ぐ鎮魂歌―スクラップド・プリンセス〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)異端者達に捧ぐ鎮魂歌―スクラップド・プリンセス〈3〉 (富士見ファンタジア文庫)
完成度の高さを誇る巻。戦闘描写こそ物足りなさを感じたが、世界観の展開が素晴らしかった。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:03月12日 著者:榊 一郎
英語の質問箱―そこが知りたい100のQ&A (中公新書)英語の質問箱―そこが知りたい100のQ&A (中公新書)
もう少し文化的背景に踏み込んだ解説を読みたいと感じるところもあったけれど、気軽に読むにはこのくらいが丁度いいのかも。電子書籍で、英文の部分を発声してくれると良さそうに感じるけれど、コスト的に難しいかな。(☆☆☆)
読了日:03月13日 著者:里中 哲彦
半熟騎士の行進曲―スクラップド・プリンセス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)半熟騎士の行進曲―スクラップド・プリンセス〈4〉 (富士見ファンタジア文庫)
サービス的にも展開的にも詰め込みすぎとまで思える巻。新規キャラも多数登場。それでも真骨頂はラクウェルだったりするけど。(☆☆☆☆)
読了日:03月14日 著者:榊 一郎
瞬間操作! 高速キーボード術 (ブルーバックス)瞬間操作! 高速キーボード術 (ブルーバックス)
Windows使って15年になるけど、ショートカットは全然使いこなせてない。最近特にマウスの作業効率の悪さに辟易していただけに非常に興味深く読むことができた。ただ実際に使えるまでには道は遠い。少しずつ作業の効率化を図っていくしかないね。(☆☆☆)
読了日:03月15日 著者:リブロワークス
科学の栞 世界とつながる本棚 (朝日新書)科学の栞 世界とつながる本棚 (朝日新書)
そそられる本が多数。新書くらいならいいけど、翻訳もののハードカバーなんて読むのにどれくらいかかるかと思うとなかなか手が出せないけど。瀬名秀明はいつか読もうと思っている作家だけれど、小説ではなく書評が最初となってしまった。書評やエッセイで語られる内容には相容れないところもある。でも、だからこそ今度はちゃんと小説を読もうと思う。(☆☆☆☆)
読了日:03月16日 著者:瀬名 秀明
ガンパレード・マーチ2K(にせん) 新大陸編〈1〉 (電撃文庫)ガンパレード・マーチ2K(にせん) 新大陸編〈1〉 (電撃文庫)
舞台はアメリカ。思えば遠くに来たものだ(笑)。原理主義者の牧師がいい味出してるね。日本じゃプロパガンダは小銭稼ぎか自己顕示欲って感じだけど、あっちじゃ扇動は金になるからねえ。(☆☆☆☆)
読了日:03月20日 著者:榊 涼介,ソニーコンピュータエンタテインメント,SCE=
真夏の方程式真夏の方程式
「忘れないでほしい。君は一人ぼっちじゃない」という言葉に、科学をテーマとしたこのシリーズの志を感じた。科学は本来、先人が遺したものにわずかでも積み上げるために競い合い助け合いながら究めていくもの。そんな「繋がっている」感覚は『数学ガール』などでも描かれていたけど、この作品でも強く心を動かされた。最近の東野圭吾は本当に「情」と「理」のバランスが素晴らしい。(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:03月27日 著者:東野 圭吾
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
『はがない』や「物語」シリーズと比べるとヒロインたちは記号的に感じられてあまり惹かれなかったが、主人公の造型は悪くない感じ。まだストーリー性に引きずられている印象があり、そこが吹っ切れたらもう少し楽しく読めそうなのだけどどうだろうか。(☆☆☆)
読了日:03月29日 著者:渡 航

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター




桜庭一樹は「空気」を描くのが上手い。『傷痕』は一見イロモノ的な作品だけど、時代の空気を鮮やかに描いてみせている。構成の巧さも相変わらず素晴らしい。ただ著者と同年代でないと伝わらない部分もありそうな気はするが。

『女神のタクト』はコメントにも書いたように『シアター!』のオーケストラ版といった感じ。そのためどうしても『のだめカンタービレ』と比較してしまう。
コミックで音を見せる技術は『To-y』以降非常に進化して、『BECK』など完成の域に達していると思っている。一方、文章での音楽表現はどうしても薀蓄っぽくなりがちだ。詩的な表現もありだが、なかなか伝わりにくい。この作品だけの問題ではなく、小説における音楽表現はどうしても難があると言わざるを得ないと感じる。

以前から読もうと思っていたが、芥川賞受賞を契機に『Self‐Reference ENGINE』に手を出した。星二つという評価はエンターテイメントとしてのもの。一貫してエンターテイメントとして評価を付けていると言い切れはしないが、志としてはそういう基準なのであえてこの評価とした。
楽しめる人だけ楽しめばいい作品だし、楽しめたからエライってわけでもないしね。

「俺ガイル」に東野圭吾は昔のほうが良かったみたいなネタが出てきたけど、私にとっては最近の作品の方が遥かに面白いと感じるものになっている。肩の力も抜けているし、無駄なものがどんどんとそぎ落とされたような感覚。まあ『新参者』の完成度の高さと比べてしまうといろいろと粗も見えなくはないけど。

3月が終わって30冊となんとか1ヶ月10冊をキープ。ほんとは4ヶ月で50冊くらいのペースで読みたいのだけど。無理せず最低10冊を目標に4月も読むとしよう。

2012年2月に読んだ本
2012年1月に読んだ本
2011年に読んだ本




2012年3月に読んだコミック

『キルミーベイベー』4巻(カヅホ)
『百姓貴族』2巻(荒川 弘)
『鬼灯の冷徹』1-4巻(江口 夏実)
『レーカン!』1-2巻(瀬田 ヒナコ)
『外天楼』(石黒 正数)
『ゆずりは!』(佐藤 両々)
『ダイヤのA』30巻(寺嶋 裕二)
『高杉さん家のおべんとう』1-4巻(柳原 望)
『ヒャッコ』1-6巻(カトウ ハルアキ)
『僕らはみんな河合荘』2巻(宮原 るり)
『みそララ』1-3巻(宮原 るり)
『ちゃんと描いてますからっ!』1-2巻(星里 もちる)
『ひきょたん!!』1-3巻(久遠 まこと)
『マンけん。』1巻(加瀬 大輝)
『たまゆら』(momo)
『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』1巻(五十嵐 あぐり )
『空の下屋根の中』1巻(双見 酔)
『咲Saki』9巻(小林 立)
『咲日和』1巻(木吉 紗)
『九十九神いりませんか?』(高遠 のね)
『もやしもん』11巻(石川 雅之)

38冊。かなりばらけた感じ。新規にも結構手を出せているし、当たりも多かった。

「このマンガがすごい!2012」で知った『鬼灯の冷徹』は大当たりという感じではないが、ついつい読んでしまうタイプの作品。

『外天楼』については記事に書いた。

『高杉さん家のおべんとう』は突然一緒に暮らすことになった30代独身男と女子中学生との家族の話。いとこ同士だが初対面で、お互いの距離感を「おべんとう」作りが縮めていく。柳原望は白泉社時代から読みたいと思いつつ読む機会のなかった作家。味わいある作風で非常に面白い。

宮原るりはストーリーものである『僕らはみんな河合荘』も面白いが、四コマでの『恋愛ラボ』なども魅力的。小説でもコミックでもついつい手を出すのは女性作家のものが多いなあと改めて実感。

男性作家では久しぶりに読んだ星里もちるが良かった。「少年キャプテン」誌上でのデビューの頃から好きだったが、小学館に移っての『りびんぐゲーム』が印象的だった。ただそれ以降読まなくなり、『ちゃんと描いてますからっ!』はおよそ20年ぶりとなる(笑)。


2012.03.31 つぶやきし言の葉

2012年04月01日 02時23分12秒 | Twitter