天地明察 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2009-12-01 |
2010年本屋大賞を受賞した『天地明察』。公式サイトも盛り上がっている。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200911-06/
そこにも掲載されているように渋谷の「金王八幡宮」では算額の特別公開も実施中。
また、国立天文台所蔵貴重書常設展示として第42回展示「渋川春海と『天地明察』」も行われているそうで、「へいほう!」さんで詳しく紹介されている。
『天地明察』が第七回本屋大賞/算術問題の解法は?
『天地明察』の世界をめぐる展示/十五宿星の問題の解法ほか
現在、当ブログにおいて取り上げている招差術の問題については、「digital西行庵blog」さんで綺麗にまとめられている。
天地明察 招差術問題
天地明察 招差術問題 #2
当ブログ内での招差術の問題の記事は、
『天地明察』の問題は誤植か否か?
『天地明察』招差術の問題について
また、
感想:『天地明察』『天地明察』算術の問題
では、勾股弦の問題を取り上げている。
招差術の問題で私がいま考えているのは、解を 30/7 あるいは 4.5 とするためにはどうすればいいかということ。
5p + 3q + 2r = x ①
110p + 18q + 3r = y ②
855p + 65q + 5r = z ③
とし、
p + q + r = a ④
と置く。④を2倍、3倍、5倍して①②③から引き r を消し、同じ要領で p と q も消すと、
6330x - 670y + 62z = 10960a
となる。(時間がなくて検算していないので不確か)
また、
x / 2 < y / 3 < z / 5
を満たすのも前提である(『天地明察』の問題はこれを満たしていない)。
a が 30/7 或いは 4.5 の場合に、整数(または有理数)となる x, y, z があるのか怪しい感じだが。