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『ポンコツ浪漫大活劇バンピートロット 公式コンプリートガイド』

2005年09月01日 22時01分41秒 | アニメ・コミック・ゲーム
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待ちに待ったバンピートロットのコンプリートガイド。この夏、面白いソフトはたくさん出たが、最も多くの人にプレイして欲しいと思わせるソフトがバンピートロットだった。練り上げられた世界観、個性的で素敵なキャラクター、多種多様な遊びの要素が満載で、自由度の高いゲーム。読み込みの多さなど欠点はあるが、他にない独自性、このゲームでしか味わえない”何か”がきちんとあるソフトだ。

それだけ多彩なゲームのコンプリートガイドなのだが、その薄さはちょっと悲しい。全176ページ。オールカラーではあるが、物足りなさはどうしても感じてしまう。4章立て。章ごとに見ていこう。

【第1章】キャラクター
1章となっているがわずか6ページ(表紙があるので実質5ページ)。3ページが楽団メンバーだが、イラストは取扱説明書からの流用。魅力的なサブキャラが多数登場するゲームだが、そこから11人をイラスト付きでピックアップしているものの絵がイマイチ。

【第2章】システム
32ページに亘って基本的なシステムを説明している。「通り名のつき方」「ビーグルバトル出場者一覧」「部屋での料理リスト」は攻略本ならではという感じの情報だが、他はそんなに突っ込んだ情報はない。特にアルバムリストが人数のみというのは正直ガッカリ。ゲーム内でできる様々な要素の説明はさわり程度で、演奏、ビリヤード、交易などもっと深い情報が欲しかった。

【第3章】マップ&攻略
96ページとこの本の半分以上を割いて解説しているマップと攻略。ただマップに関しては、59枚のマップを1ページ3つずつイラスト(ゲーム中と同様のもの)とチェックポイントの記載という形で、あまり使いやすくはなさそうな印象。
続くショップリストも、整理されているわけではないので、見やすいとは言いがたい。
ストーリーチャートと各イベント攻略は、見やすいものの、攻略部分が文章でさらっと書かれているだけなのでコンプリートガイドというには少し物足りなく感じてしまう。それでも、ルート分岐もしっかり書かれているし、何よりサブイベントを書いてあるのが嬉しいトコロ。40に及ぶサブイベントが攻略されている。普通にプレイしていては気付かないものもあるので、このゲームを遊び尽くすには参考になるだろう。

【第4章】データ解説&インタビュー
データは、入手方法付きのアイテムデータ、同じく入手方法付きパーツデータ、そして解説付きの敵データの3種類。この辺はよく出来ていると言っていいだろう。
ラスト7ページが開発者インタビュー。プロデューサー九条一馬氏とゲームデザイナー喜多浩太郎氏に開発の経緯などを聞いていてなかなか読み応えがあった。九条氏の「自由って言いすぎるのもなんか嫌ですね。このゲームはやりたいことがやれるというよりも、嫌いなことは嫌いって言えるゲーム。やらないといけないこともあるんだけど、嫌々やってるって言えるゲームなんです。」という言葉にこのゲームの性格が良く表れている。作り手のゲームへの愛情がしっかりと感じられるゲーム、それがバンピートロットだ。