★Atlanta Falcons at Philadelphia Eagles
Key Player: Jevon Kearse(PHI)
NFL屈指のアスリート、AtlantaのQBマイケル・ヴィックに注目が集まっている。
シーズンで902ヤード獲得したラン能力はQBとして驚異的だ。スピードはもちろん、カットバックや視野の広さなど並みのRB以上の才能を持っている。パス能力は超一流とは言えないが、強肩で思い切りがよい。OLも成長し、RBウォリック・ダン、T・J・ダケットら多彩なランナーによるグラウンドアタックは安定している。
Atlantaのこの攻撃を止めることはできるのか?PhiladelphiaのディフェンスはNFCではトップクラス。特にスピードDEジェヴォン・カースのパスラッシュの威力は強烈だ。しかし、ランディフェンスではそれは両刃の剣ともなりえる。Atlantaのランを止めることが至上命題なので、小柄なカースは弱点となる可能性もある。
4年連続チャンピオンシップに進出したPhiladelphiaだが、過去3年ここで夢破れている。ホームフィールドアドバンテージはあるが、QBマクナブの勝負弱さなどを指摘する声も上がっている。今シーズン、ブレイクを狙って獲得したWRテレル・オーウェンスは負傷のためこの試合も欠場。Minnesota戦では安定した攻撃を見せたが、守備力の弱いMinnesotaと比べ、AtlantaはHCジム・モーラの指導のもとかなり守備が強化された。
どちらもキャッチアップの爆発力に欠ける。序盤から緊張感に満ちた試合になるだろう。Atlantaのランが出なければ、試合はPhiladelphia優位になり、完勝するかもしれない。だが、ヴィックらのランを止めることは非常に難しい。ランによって試合をコントロールできれば、Atlantaが接戦を制する可能性が高くなる。20-17でAtlantaの勝利を予想する。
★New England Patriots at Pittsburgh Steelers
Key Player: Ben Roethlisberger(PIT)
あのペイトン・マニングが率いるハイパーオフェンスをほぼ完封した脅威のNew Englandディフェンス。若いが経験豊かなQBトム・ブレイディがオフェンスを率い、安定した得点能力を保っている。昨年スーパーボウルを制したPatriotsは今年も自信を持ってこれまで勝ち抜いて来た。そしてこの試合にも自信を持って挑んでくるだろう。
ディヴィジョナルプレイオフを見た限りでは、Patriotsの優位は動かない。PittsburghはJets相手に苦戦し、ほとんど敗戦を覚悟する場面もあった。期待されたルーキーQBベン・ロスリスバーガーは精彩を欠き、重要な局面でインターセプトを喫するなど経験不足を露呈した。
しかし、フットボールで大切なものをPittsburghは持っている。モメンタム。チームの勢いは時として予想を大きく覆す結果を残す。苦戦しながらも勝利したJets戦は、このモメンタムがまだこのチームに残っていることを示している。地元で戦えることも有利だ。
Pittsburghの攻撃の軸は、RBジェローム・ベティス、デュース・ステイリーを擁するランだ。New Englandのラン守備は強いが、昨年ほどではない。Coltsのパス攻撃を封じたベルチックディフェンスだが、このランを完封するのは難しいだろう。一方、Pittsburghが最も自信を見せるのはその守備だ。ブリッツバーグと呼ばれる伝統の3-4ディフェンスは今期素晴らしい結果を残した。このディフェンスが機能すればロースコアの接戦に持ちこめるだろう。
そこで鍵を握るのは、Jets戦で結果を残せなかったロスリスバーガーだ。必要なことは、彼がパスをどんどん通すことではない。ミスをせず、重要な場面でキチンとプレイすることだけだ。役割に徹するクォーターバッキングは、彼がシーズン中に身に付けたことだ。Jets戦ではできなかったことが果たしてこの大舞台でできるか?ロスリスバーガーがチームにもたらしたモメンタムを生かすも殺すも彼次第と言えるだろう。17-10で彼の奇跡を期待してみたい。
Key Player: Jevon Kearse(PHI)
NFL屈指のアスリート、AtlantaのQBマイケル・ヴィックに注目が集まっている。
シーズンで902ヤード獲得したラン能力はQBとして驚異的だ。スピードはもちろん、カットバックや視野の広さなど並みのRB以上の才能を持っている。パス能力は超一流とは言えないが、強肩で思い切りがよい。OLも成長し、RBウォリック・ダン、T・J・ダケットら多彩なランナーによるグラウンドアタックは安定している。
Atlantaのこの攻撃を止めることはできるのか?PhiladelphiaのディフェンスはNFCではトップクラス。特にスピードDEジェヴォン・カースのパスラッシュの威力は強烈だ。しかし、ランディフェンスではそれは両刃の剣ともなりえる。Atlantaのランを止めることが至上命題なので、小柄なカースは弱点となる可能性もある。
4年連続チャンピオンシップに進出したPhiladelphiaだが、過去3年ここで夢破れている。ホームフィールドアドバンテージはあるが、QBマクナブの勝負弱さなどを指摘する声も上がっている。今シーズン、ブレイクを狙って獲得したWRテレル・オーウェンスは負傷のためこの試合も欠場。Minnesota戦では安定した攻撃を見せたが、守備力の弱いMinnesotaと比べ、AtlantaはHCジム・モーラの指導のもとかなり守備が強化された。
どちらもキャッチアップの爆発力に欠ける。序盤から緊張感に満ちた試合になるだろう。Atlantaのランが出なければ、試合はPhiladelphia優位になり、完勝するかもしれない。だが、ヴィックらのランを止めることは非常に難しい。ランによって試合をコントロールできれば、Atlantaが接戦を制する可能性が高くなる。20-17でAtlantaの勝利を予想する。
★New England Patriots at Pittsburgh Steelers
Key Player: Ben Roethlisberger(PIT)
あのペイトン・マニングが率いるハイパーオフェンスをほぼ完封した脅威のNew Englandディフェンス。若いが経験豊かなQBトム・ブレイディがオフェンスを率い、安定した得点能力を保っている。昨年スーパーボウルを制したPatriotsは今年も自信を持ってこれまで勝ち抜いて来た。そしてこの試合にも自信を持って挑んでくるだろう。
ディヴィジョナルプレイオフを見た限りでは、Patriotsの優位は動かない。PittsburghはJets相手に苦戦し、ほとんど敗戦を覚悟する場面もあった。期待されたルーキーQBベン・ロスリスバーガーは精彩を欠き、重要な局面でインターセプトを喫するなど経験不足を露呈した。
しかし、フットボールで大切なものをPittsburghは持っている。モメンタム。チームの勢いは時として予想を大きく覆す結果を残す。苦戦しながらも勝利したJets戦は、このモメンタムがまだこのチームに残っていることを示している。地元で戦えることも有利だ。
Pittsburghの攻撃の軸は、RBジェローム・ベティス、デュース・ステイリーを擁するランだ。New Englandのラン守備は強いが、昨年ほどではない。Coltsのパス攻撃を封じたベルチックディフェンスだが、このランを完封するのは難しいだろう。一方、Pittsburghが最も自信を見せるのはその守備だ。ブリッツバーグと呼ばれる伝統の3-4ディフェンスは今期素晴らしい結果を残した。このディフェンスが機能すればロースコアの接戦に持ちこめるだろう。
そこで鍵を握るのは、Jets戦で結果を残せなかったロスリスバーガーだ。必要なことは、彼がパスをどんどん通すことではない。ミスをせず、重要な場面でキチンとプレイすることだけだ。役割に徹するクォーターバッキングは、彼がシーズン中に身に付けたことだ。Jets戦ではできなかったことが果たしてこの大舞台でできるか?ロスリスバーガーがチームにもたらしたモメンタムを生かすも殺すも彼次第と言えるだろう。17-10で彼の奇跡を期待してみたい。