女性が顔を見上げた時の顎から喉に漂う色気。それは絵では描きにくいものだ。アニメでほとんど描かれない構図だが、大胆に、そして魅力的に描いた。
高い塔を築くのは男性的なイメージが強いが、ロボットということでその辺りを曖昧にできている。滅び行く世界では狂気と正気の境が曖昧であり、それもよく描けている。滅び行く世界を美しいと感じる心性もこれまで描かれなかったものだ。
人はいつか死ぬことを自覚したことで文化を築いたが、ロボットが永遠の命を失ったときに何をするのか。これまで未熟な精神ばかりが目立った作品だが、成熟した世界へとの関わり方への模索が垣間見えた話だった。
素材は面白いし、映像も野心的なのに、その良さを打ち消す内容が続いたが、これが契機になり得るのか。キャラクターではなく世界に寄り添った物語が見てみたい。
高い塔を築くのは男性的なイメージが強いが、ロボットということでその辺りを曖昧にできている。滅び行く世界では狂気と正気の境が曖昧であり、それもよく描けている。滅び行く世界を美しいと感じる心性もこれまで描かれなかったものだ。
人はいつか死ぬことを自覚したことで文化を築いたが、ロボットが永遠の命を失ったときに何をするのか。これまで未熟な精神ばかりが目立った作品だが、成熟した世界へとの関わり方への模索が垣間見えた話だった。
素材は面白いし、映像も野心的なのに、その良さを打ち消す内容が続いたが、これが契機になり得るのか。キャラクターではなく世界に寄り添った物語が見てみたい。
![]() | 青い花 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2008-10-29 |