白夜の炎

原発の問題・世界の出来事・本・映画

考えてみると…

2013-02-07 17:31:16 | 政治
 考えてみると、尖閣の問題ほど、日本人の眼と関心を原発・放射能からそらすいい手立てはない。

 中国でも国内の格差から目をそらすために利用しているという向きがあるが、日本も同様では。

 すぐ下のブログ記事にあるように、放射性物質による健康被害はこれからが本番だ。

 花粉よりもはるかに深刻な問題である放射性物質の現況を、なぜNHKなど大手メディアは伝えないのだろうか?

白血病の初期症状はインフルエンザに似ている

2013-02-07 17:23:09 | 放射能
【注意】白血病の初期症状がインフルエンザの症状に酷似 【インフルエンザ患者(福島県がワースト1位)】

2013-02-02 16:02:08 | 福島原発事故後の健康被害

【注意】白血病の初期症状がインフルエンザの症状に酷似 

【1週間で約2倍…インフルエンザ患者急増140万人に(福島県がワースト1位)】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11100895291 より

インフルエンザの患者の数が1週間で2倍近く増え、
全国で140万人と推計されることが分かりました。

厚生労働省によりますと、今月20日までの1週間で報告されたインフルエンザの患者数が、1医療機関あたり、前の週よりも2倍近く増えました。

全国の患者数は推計で140万人になります。

地域別にみると、福島が最も多く、次いで茨城、群馬、長崎となっていて、すべての都道府県で前の週よりも患者の数が増えています。

また、年代別では、14歳以下が全体の約4割を占めています。厚生労働省は、うがいや手洗いなどの予防を呼びかけています。

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【インフルエンザ、患者数が今季初の100万超で一気に140万に】

http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/resemom-20130125-11...

国立感染症研究所が1月25日に更新した「インフルエンザ流行レベルマップ」によると、2013年第3週(1月14日~1月20日)の定点当たりの報告数は22.58(患者報告数111,475)となり、前週の報告数(定点当たり報告数12.07)を大きく上回る結果となった。

また、全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数の推計は約140万人にのぼり、前週の80万人を上回るとともに、今季初めて100万人を超えた。内訳は、5~9歳約20万人(14.3%)、30代約19万人(13.6%)、0~4歳、10~14歳、20代、40代がそれぞれ約16万人(11.4%)となっている。

また、都道府県別では福島県(38.63)、茨城県(36.18)、群馬県(35.66)、長崎県(34.50)、千葉県(34.17)、福岡県(32.92)、埼玉県(32.13)、栃木県(32.08)、佐賀県(31.45)の順に流行。

全国の保健所地域で警報レベルを超えているのは114か所(28都道府県)、注意報レベルのみを超えている保健所地域は
367か所(全47都道府県)に増加した。

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>地域別にみると、福島が最も多く、次いで茨城、群馬、長崎となっていて、
すべての都道府県で前の週よりも患者の数が増えています。
また、年代別では、14歳以下が全体の約4割を占めています。

(長崎は別論としても)
このワーストランキングを偶然で済ませますか?

ワースト1位:福島
ワースト2位:茨城
ワースト3位:群馬


そして、放射線感受性のもっとも高いとされる
>年代別では、14歳以下が全体の約4割を占めています。


【 放射線照射した微生物の突然変異~凶暴化する細菌類、ウィルス 】

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n140298
でも触れましたが、

「微生物の突然変異」の件は別論としても、
「インフルエンザ」に限らず、

【風疹患者、爆増~Cs-137で胸腺破壊
⇒リンパ球T細胞がない状態(免疫不全)】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1092272865

【季節外れの「RSウイルス感染症」が大流行
〔最悪記録更新2011年の2.7倍〕】
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1194727016

とF1事故以降、感染症の拡大が半端ではありません。

特に、
【 首都圏の子供の約60%が「好中球減少症」(白血球の数値に異変) 】

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1498472289

という状況下では、首都圏の「インフルエンザ患者」数も
そのうち急増傾向にあるのでしょう。


>チェルノブイリエイズ福島エイズってなんのことなんですか?

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1410031746...

でも指摘しましたが、

重篤な「免疫疾患」はエイズ〔エイズウィルス⇒感染症〕とほとんど病状が変わらないわけですから、その意味で(「重篤な免疫疾患」として)「福島エイズ」が本格化しだしたと捉えてよいのではないでしょうか?



PS

とにかく、免疫力を高める食生活を徹底させる事です。

一例として)
【「トマトジュース」「茹でたニンジンジュース」で被曝予防

~救世主「リコピン&β-カロテン」】

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n140686

トマトジュースだけは毎朝飲み続けた方が無難でしょう。

PS

【?の影響】
http://blog.goo.ne.jp/site_epsilon

【やがて訪れるカタストロフの真相】
http://www.olivenews.net/news_30/newsdisp.php?n=126776
特に表3「感染症疾患」「免疫系疾患」参照。

補足
【放射線管理区域の10分の1(3700Bq/㎡)がデッドゾーン】
(A・ヤブロコフ博士)
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n139257

【自然放射線も含めて年約1msv地域に住む全ての人々に健康被害が生じる】
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n147816

【定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第389報) - 福島県】

http://www.pref.fukushima.jp/j/koukabutsu389.pdf

セシウム降下量、再び上昇中
(「ヨウ素は184℃で、セシウムは680℃で固体から気体に変わる。」)
⇒つまり、溶融燃料デブリの温度は最低でも680℃。



白血病の初期症状がインフルエンザの症状に酷似している

ranets_eさん

免疫力が被曝により低下して、

インフルエンザにかかりやすくなっていることもあると思いますが、

白血病の初期症状がインフルエンザの症状に酷似している点も気になります。

わたしの知り合いは10年ほど前に急性白血病で亡くなりました。

医者でしたが、血液検査を受けるまで風邪をこじらせたと思っていたそうです。

このまま暖かくなる春になってもインフルエンザの感染が減らない場合は、

白血病の増加を疑うことも必要だと感じています。






http://www.sakuranomizu.com/sykisyoujyou.html より

白血病の初期症状

白血病の初期症状といえば、軽い発熱やからだのだるさ等とても風邪に似た症状と言われていますが、それ以外にもいつもとは違う様々な症状があります。

ニキビ

白血病の初期で病気に気が付く人は少ないようですが、数か月前から痒みを持つ発疹やニキビなどの吹き出物が出やすくなり扁桃腺の腫れや喉の痛みなども長い間続くようになり体調の変化に少しずつ気が付くと言えます。

風邪やインフルエンザ

少し緊張しているような軽い動機や風邪やインフルエンザなどの病気にかかりやすくなり、なかなか治らず体力を奪われる場合もありますが、白血病症状の初期は、もともと体力がある人だと気が付かないケースも多い時期になります。

アザ

どこかにぶつけた訳でもないのに、足にアザが出始めるのも初期の白血病症状で、太ももの内側や膝の後ろや体重がかかる部分が内出血しやすくなることが原因でアザが出来やすくなりますが打ち身で出来るアザではないので押しても痛みが無いのが特徴と言えます。

出血

女性の場合、生理や不正出血の時に、普段使用しているナプキンでは
足りないほどの出血量になり長い間出血が止まらないのも初期の白血病症状で
経験すると思います。

歯茎が腫れたり口内炎が繰り返しできたり鼻血や歯茎からの出血や白目に斑点出血・頭痛・過度の疲労・体力の低下・呼吸困難・なども白血病症状の初期に診られると言えます。



http://www.sakuranomizu.com/syoujyou.html より

主な白血病の症状

<急性リンパ性白血病>

主な症状としては動悸・息切れ・めまい・口腔内からの出血(歯茎から出血)・突然の鼻血・貧血・体がだるいという症状がでてきます。

<慢性白血病の症状>

慢性白血病の場合、急性白血病と異なり全く無症状の場合もあります。症状として現れる場合は、熱が出る・体がだるい・お腹がふくれてくるという症状がでてきます。無症状とい方は全体の3分の1程度の方です。



鼻血が頻繁に出る場合、白血病の疑いが考えられます

http://www.sakuranomizu.com/hanaji.html

白血病の場合には、特に年齢には関係なく子どもでも大人でも頻繁に鼻血や歯肉からの出血を繰り返し、なかなか止血する事が出来ないという特徴が挙げられますので一般の出血とは明らかに違いがある事が分かります。





【白血病入門】白血病の初期症状と血液データの読み方
http://blog.goo.ne.jp/jpnx02/e/e2d77b20f508c8532d1f1c5e02c9382b

白血病はいろいろあって、それぞれ性質が異なる

しかも一つ一つの症例数は少ないため、
1~2年程度の経験の医師では発見できない可能性がある

単に白血球の数だけを調べていても、早期の異常の発見はできない



長崎原爆の被爆体験、政府への怒り・・・
(福島原発事故に長崎市民の声)
http://blogs.yahoo.co.jp/x_csv/20413382.html

白血病は、はじめに寒気がして咳が出るなど
風邪と同じ症状になり、免疫力がないのでそのまま弱って死んでいく。
なんの情報もなく、だれも放射能の影響とは思わないので当時は
“肺炎”と診断されていた。




普通じゃない風邪 (くれこ)
2013-01-26 21:38:35
私も今年の夏から風邪を3回ひいてますが、それ以前とは全く違う症状です。

まず、なかなか治らない。1週間から10日ぐらい続く。それから高熱がでない。(高熱が出てくれればすぐ治るのですが。)高熱がないのに、あるかのような節々の痛みや頭痛、だるさがあり、食欲はあるので怠けているように見えてしまう。

気持ちが悪いです。

今もその風邪をひいていますが、社内の同年代(40代前半)の女性も風邪をひいていて、聞いてみたら全く同じ症状で、二人とも、こんな風邪ひいたいことないと、怖くなってしまいました。(都内在住、都内勤務です。)

それでインターネットで調べてみたら、2chの今年の風邪の症状に書かれていたものと全く同じで、どうやら今年はこの風邪が流行っているようですね。低線被ばくの影響が出てきたように思えてしかたありません。




身近な人達にも・・・ (Unknown)
2013-01-29 15:48:48
とうとう身近な人達にも症状が出てきました。

昨年10月に友人が心筋梗塞で倒れたことが判明しました。(40歳でした。)

先日の日曜日には会社の人が脳梗塞で倒れて入院したらしいです。(60歳~62歳)

身近な人に放射能の影響と言われている重篤な病状が出てくるとやはり怖いです。」

http://blog.goo.ne.jp/jpnx05/e/3f0e2f13e0c68e9ca4e04eeebf46412d

習近平総書記の軍訪問

2013-02-07 17:07:44 | アジア
 軍の掌握が速いといわれる習近平氏だが、7日にも積極的に活動を行っている。

 軍の掌握は国内の治安、党内権力の確保に不可欠だからということはあるが、時期が時期だけに懸念もある。

 日本の中国も、そしてアメリカも、各々の行動が間違ったシグナルとなって、事態を悪化させつつあるようにみえる。

 「習総書記「戦えば必ず勝利せよ」=威嚇能力向上指示、尖閣けん制か―中国

時事通信 2月7日(木)16時34分配信

 【北京時事】7日付の中国人民解放軍機関紙・解放軍報によると、習近平・共産党中央軍事委員会主席(総書記)は、甘粛省・蘭州軍区を視察し、「部隊は『招集されれば直ちに駆け付け、駆け付ければ戦争できる状態にし、戦えば必ず勝利する』よう確保しろ」と指示した。1月に軍は習氏の指示に基づき「戦争の準備を行え」と命じたが、沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)問題を受けた「臨戦態勢」に向け、軍内の士気を高める狙いがあるとみられる。

 習氏は2日に空軍試験訓練基地と、有人宇宙船の打ち上げ基地である酒泉衛星発射センターを、4日には蘭州軍区をそれぞれ視察。同軍区では「軍事闘争準備の開拓と深化に力を入れ、情報化建設の加速・発展を推進しなければならない」とも訴えた。

 7日付の解放軍報はこのほか、「戦争に打ち勝つ」との要求に向け、軍事訓練の実践化水準の向上のため、軍の政治工作を統括する総政治部が発出した「2013年軍事訓練の政治工作指示」の内容を伝えた。それによると、「指示」は習氏の指示に思想を統一させ、軍事訓練において「情報化という条件下で敵への武力威嚇と実戦能力を高める」よう求めた。 」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130207-00000095-jij-cn

福島の除染現場

2013-02-07 16:37:23 | 原発
「除染の現場から  ある親方の証言


 地元の建設会社社長の鈴木さん(仮名)に飯舘村の除染の実態を聞いた。鈴木さんは、地元の職人の親方として、仲間を率いて、一所懸命に除染作業に取り組んでいる。
 「手抜き除染」という問題が大きく報道されている。が、これとは対照的に、鈴木さんらの仕事ぶりは、職人の誇りにかけていっさい手を抜かないものだ。むしろ、そうであるがゆえに、除染にたいする見方は厳しく、その矛盾を指摘している。
 鈴木さんが、事故前に携わった原発内作業の実態も含めてお話を伺った。
〔取材は12月から今年1月にかけて〕


〔飯舘村二枚橋にある寺の除染。この日の気温は日中でも氷点下2~氷点下1度。空間線量率は毎時0.8マイクロシーベルト前後で飯舘村の中では比較的低い地域。2012年12月〕


【Ⅰ】  原発での仕事


――原発の仕事は長かったのですか?

鈴木:地元の職人は、どっちかに分かれるんだね。原発に行くか、火力に行くか。
 自分は、なるべく区域(原発内の放射線管理区域)には入りたくないと思ってたから、火力に行ったり、一般の道路工事をしたり、原発でも外の仕事をしたり。で、たまたま震災の3、4カ月前に1F4号機(東電福島第一原発4号機、当時定期点検中)に入ったわけ。

――原発の中の仕事には関わらないようにしてきた?

鈴木:そうね、やっぱり。
 作業は、一般の現場より楽よ。線量を浴びる分、作業時間が短いとか。一般の現場なら1人で持ち上げるところを、原発だったら3人でやるとか。やっぱり安全面でそうするわけ。
 でも、やっぱり線量を浴びる。だから、絶対にいやだっていう者は行かない。進んで行くのは自分の周りにはいないね。
 自分が原発に行ったのは、先輩の会社に頼まれたから。「人が足りないから、ちょっと応援してくれ」みたいな話で。お金がいいとかの話じゃなくて、それをやらないと仕事がない時期だったんでね。
 この辺の職人は、火力の定検(定期点検)が終わったら、次はこっちの定検という具合に、原発や火力をグルグル回っているわけ。仕事がないときは柏崎(東電柏崎刈羽原発)に出張に行ったり。

――4号機での仕事は?

鈴木:シュラウド(原子炉の圧力容器の中にある、炉心を囲む構造物)の交換がらみの仕事。
 ものすごく分厚いタンクみたいなものの中に入っていくんだけど、「あ~ここが心臓部なんだな」と。自分の作業は、原子炉の水を全部抜いて、そこを拭く仕事だったけどね。
 それから、シュラウドの蓋を開けるためにボルトを抜くんだけど、そのボルトをプールの中から挙げて切断する仕事とか。

――かなり被ばく線量の高い作業ですね。

鈴木:そう。身体汚染しないように管理されて、フードマスクを被ったりしながら、作業したね。その場には5分ぐらいしかいられなかった気がする。
 蓋を開ける係とか、それからそこを拭いてくる係とか、そういう工程表があって、役割分担がしてあるんだよ。で蓋を開ける人は、開けたらサッと帰ってくる。
 だから普通なら1人2人でできるような作業でも、安全面を考えて、10人ぐらいでやる感じ。

――危ないと感じた経験は?

鈴木:ひどく怒られたことはあるね。
 4号機の中で、他の業者が切った高線量の配管をさらに細かく切って、ドラム缶に入れる仕事で。
 一番、線量を食う仕事で、アノラックを着てやるんだけど、直接触ったりすると、どっかの隙間から(放射性物質が)入る。それでサーベイを受けると、ものすごい数字が出ちゃう。決められたルールを守っても、身体汚染をしちゃうということが2回ぐらい続いた。それでものすごく怒られた。まあ、そのくらいシビアだっただろうなと。
 親会社の方から言われる。「どういう管理をしてんだ」って。
 基本的に、電力の人は、自分らには柔らかい口調で言ってくるんだけど、やっぱり親会社の監督さんなんかは、プレッシャーがあるんじゃないかな。

――親会社というと鈴木さんは何次請け?

鈴木:たぶん6次か7次ぐらい。
 俺らは、仕事がどっからどう来ているとかは、正直、わかんない。
「今度、ちょっと人足りないから」と言われたら行くという関係。契約関係とかはほとんどない。ある程度のラインまでしかない。実際、そうじゃないと人は集まんないでね。

――危険な作業で、当然、特別な手当てが出ると思いますが。

鈴木:出ているのかどうかわかんないけど、俺らはもらえない。
 当時、もらっていたのが一人1日1万3千円ぐらい。この辺だと、道路工事などの日当が大体1万円ぐらいだから、それより2、3千円高いというぐらい。
たぶん、電力なり元請なりが出している金額とは全然違うと思うけど、もうそれで我慢するしかない。お金を頂けるだけ、仕事があるだけありがたいという感じだよ。



〔門前の道に沿う植込みの表土を削って、上から砂をかけていた〕


〔屋根の除染の準備で、雨樋のサーベイ。「いちまーん」と読み上げる声が。
 1万cpmということだろう。激しい汚染だ〕




【Ⅱ】  原発建屋の中で3・11




――3月11日の地震のときは?

鈴木:あのときは、4号機の建屋の中で足場を組んでいたね。最初に組んだところがダメで、作業を中断してちょうどみんな足場から降りてきたときに地震になっちゃったんだ。足場に乗っていたら大変なことになっていたね。
 ものすごい揺れで、自分なんか、変な話だけど、「隕石でも落ちたんじゃねえか」ぐらいに、もう何がどうなっているんだか、わかんなかった。船に乗っているぐらい揺れてた。全員立ってらんなかったね。あせちゃったよ。
 で、照明が落ちちゃった。非常口の表示だけが点いていて、あと警報が鳴りっぱなし。
 もうトラウマになってるね。ヤバかったよ。

――まず、考えたことは?

鈴木:とりあえず外に出ようと。ヘルメットにライトつけている人もいたんで、それを頼りに外に出てきた。
 自分らは入り口に近い方だったんで、着替えとかもキチッとやってきたけど。サーベイは足だけしてもらって。
 別の建屋なんかでは、配管か何かの水を浴びちゃって、でもそのままでてきてしまったり。みんなもうパニック。俺らのところは割と冷静だったけど、他所の建屋では、「早く出せー」って感じで、着替えもサーベイもなしで、一斉に出てきてしまったらしい。

――津波のことは考えましたか?

鈴木:いや、建屋から出てきたものの、何がどうなっているかが理解できない。道路もこんなにグチャグチャになっているし、1号機なんか角の方が落っこちてたりしたんで。
 とにかく避難場所(原発サイトの南端にある見学用の高台)があるんで、そこにみんなで行って、安否確認をした。
 そのうち吹雪いてきたんで、しばらくみんなを落ち着かせて、それから、「じゃあ、各自帰れ」となった。津波は、たぶん高台で安否確認しているときに来ていたんだと思う。あそこから海は見えないから。大変なことになっていたんだけど、誰もわからなかった。もし、安否確認してすぐに帰っていたら、たぶん津波にあって死んでたのかなと思う。浜街道を通っていくから。
 みんなで車で浜街道を走ってたら、道がないんだよ。俺は、「パイプラインかなんかが破断して水が溢れてんだな」ぐらいにしか考えなかった。でもそのうちに津波だということがわかって。ちょうど家族とかと電話がつながり始めて、「家が流された」とか、そんな感じだったね。

――原発が危険になるとは?

鈴木:3月11日の2日前に岩手で地震があったけど、あのときにいつものメンバーで飲みながら、「そろそろ地震が来るんじゃないか」といった話を冗談半分でしてた。で、もし地震がきたら、「原発が危ないから、福島市に逃げよう」と、みんなで打ち合わせしてたんだ。そしたら、本当にあの地震が来ちゃった。
 だから、原発が危ないという情報が入る前に、そのまま福島市とか新潟にばんばんいちゃった。もうどうせみんな家も流されているし。
 俺の家は、津波では大丈夫だったんで、避難所にいる仲間に「とりあえず逃げなさい」って言って、ガソリンとか、子どものおむつを届けて、自分も翌日に避難した。

――原発の爆発を知ったときの気持ちは?

鈴木:「ああ、基本、帰れないんだべな」と。
 あの後、何日後かに、みんなのところに、(上の方の会社から)ガンガン電話がきて、「1Fに戻れないか」とか「決死で来てくれないか」とか言われた。普段は電話なんか来ないような何とか部長とかから。でも、みんな「それどころじゃねえ」って。
 自分は、事故以降、原発に戻ることはなかったね。
 でも、3月20日ごろにはこっちに戻ってきて、「ああこの先どうしようかな」とか考えてたよ。



〔落下、転倒、被ばくなどの危険を周知する打ち合わせが毎朝行われる。現場では省略してKYという〕




【Ⅲ】  飯舘村の除染





〔夏に表土剥ぐ除染が行われた小宮地区の田圃。線量はある程度下がったものの、豊饒な土壌を取ってしまったので、農業の再生は遠い。また周りの山林は手付かずなので、放射性物質はやがて戻ってくる〕


――除染はいつから?

鈴木:一発めの国のモデル事業から。去年(2011年)の10月ぐらい。いまは飯舘村をやってる。

――実際にやってみてどうですか?

鈴木:やれば下がるのは下がるんだけど、まあ場所にもよる。ホットスポットというのはある程度決まってて、そこだけ集中的にやってけば、とりあえずは下がる。
 コンクリートは、水で洗っても、落ちない。土は、表土を取れば全然違う。あと、木がダメ。切り倒すか、木の皮を剥くか。皮を剥くと違う。
 屋根は、瓦をキムタオル(拭き取り作業用、パルプ製)で一枚一枚拭き取ってる。一回拭いたら、もう汚れてるからダメなんで、折り返して折り返して、みたいな感じ。「ああ、これはどうなのかなあ」と思うけどね。
 それから、雨樋に放射性物質が溜まっているから、俺なんかは、「雨樋を新しいのに交換したらいいんじゃないか」と思うけど、それはお客さんのものだから勝手に交換ももちろんできないし。
 一番、激しいのは、雨どいの下の土。桁違いの数字が出る。そこは、1メーター×1メーター×1メーターで土を取ってしまう。で、測って、まだ高ければ、もっと掘ってという感じ。で、そこを取ると低くなる。まあ低いと言っても、震災前よりはずっと高いんだけどね。

――作業の雰囲気はどうですか?

鈴木:うちは、大成・熊谷・東急のJV(Joint Venture 共同企業体)の下にいる。
 監督さんらも一所懸命なんだけど、みんな初めてのことだから、一所懸命すぎて空回りしてしまうような雰囲気はあるよね。
 俺らとしては、言われたことさえやればいいわけだけど、監督としては、「下げたぞ」という結果が、技術者としても欲しいんだろう。
 だから、会議なんかで言い合いになる。「そんなやり方じゃ効率悪い」とか。「風が向こうから吹いてきてるから、向こうから攻めて、こういう風にやりたい」とか。「それはできません」とか。もうできないことはできないと言う。監督も、できないと分かってて言って来るから。
 それに工程的にきついよ。プレッシャーもある。除染をして数値が下がらなければ、やり直し。でも工期も決められているから、詰まってくるわけ。
 俺らが手を抜くわけにもいかないし、精神面で疲れるなあと思う。
 それでも、監督さんに、「無理を行って悪いなあ」とか「ありがとうなあ」と言われれば、職人としてはうれしい。



〔民家の玄関前のコンクリートの洗浄。屋根の洗浄で出た汚染水は回収するが、玄関前の洗浄で出た汚染水は、この現場では回りに流していた〕


〔ビニールハウスの中の土壌を剥離〕


ここは住む町ではない


――実際のところの除染の成果は?

鈴木:直後は下がる。でも1週間後、1カ月後、どうかね。雨どいの下の強烈なところは取り除いた。でも家一軒まるまるだからね。一戸ずつやっていくしない。そうすると地域全体としては、変わんないと思う。とくに飯舘村なんかは田圃があり、畑があり、山があり、森がありだから。
 ある意味、辛いよね。心の中で、「何やらされているんだ」みたいな。そういう気持ちもある。

――原発内の作業を経験した立場から今の除染はどうですか?

鈴木:原発内の除染と今の除染は、言葉は同じでも全く違う。原発の方は、建屋の中が汚染されていても、建屋の外に出れば、きれいな空間。それなりの理屈がある。原発では、汚染を封じ込め込めて、ここから持ち出さないという風にしている。中の方の気圧も低くしてあって、外には出ない。
 でも、今の除染の場合、ここを除染しても、まだこっちが汚れているから、難しいというか、今やっている除染は矛盾しているところがある。ここを除染しても、風で飛んでくれば、元に戻ってしまう。辛えよねえ。
 国が細かく基準とかマニュアルを作っているけど、その通りにやれば成果が上がるとは限らない。きつい思いをして、一所懸命やってる気持ちと、でも実際には「これは無駄だな」ということがある。みんな職人だから、そういう思いはあると思う。

――一番の無駄や矛盾は?

鈴木:家でも倉庫でも、拭き取ったり、洗浄したりするのにお金をかけるんだったら、それは壊して、新しいのを建ててあげた方がいいなと思う。で、出たものは汚れているから、集めて散らさない方がいいんじゃないかって思うんだけどね。
 自分の感覚なんかじゃ、正直な話、正常なときの建屋の中でさえ除染しきれなかったのに、これだけぶちまけて、できるがわけない。

――つまり除染しても元には戻らないと。

鈴木:ここはもう住む町ではないと思うね。とくに子どもたちが。
 実際、みんな単身こっちにいて、家族は避難という感じだね。

――ではどうしたらいいか、現場で見えてくるものは?

鈴木:たまに地図を見たりすると、福島県大きいし、飯舘も大きい。面積があって、高濃度で汚染されてて、ほとんど山。広すぎて、除染なんて意味がない。
 だから何十年かは、人が入れないというところを作るしかないと思う。子どもたちはできるだけ、近づけないで。



〔一軒の民家の除染でも大量の廃棄物が。これは一旦、小宮地区にある仮仮置き場に集められる。最終的には、双葉町・大熊町などに作ろうとしている中間貯蔵施設へ持ち込もうとしている。しかし無駄な除染のために双葉・大熊にまた犠牲を強いるのかという声も少なくない〕


危険手当


――除染作業は当然、危険手当がついているわけですが、その辺は?

鈴木:危険手当は一日1万円、普通の賃金プラス1万円。
 福島県の最低賃金が5300円ぐらいだから、「最低1万6千円ぐらい払いなさい」という話だよね。
 ただ、危険手当を除いたら6千円。6千円で働く職人なんていないよ。だから、最低で2万円は出してる。
 でも、自分のところでも、上の段階で相当抜かれている。やっぱり、暗黙の了解みたいな。
 それから、除染だからといって必ず危険手当が着くかというと、川俣町はつかない。
 飯舘村は環境省だけど、川俣町は町でやっているから。被ばくするのは同じなのに。だから、その辺の矛盾もあるよね。ものすごい安いし、人、集まんないって言ってたよ。
 

手抜き除染


――「手抜き除染」という報道が大きくされていますが?

鈴木:自分らは、地元の人間だからね。自分たちが住んでいるところだよ。そこで、ああいうことはやれない。気持ちとしてね。地元の人間だったら、川に捨てたらどうなるかとか、分かるし。
 手抜きで問題になっている作業員というのは、たぶん大半が、地元の人間ではないだろ。建設業もやったことがないような。
 俺らは、例えば、水で洗うときも、「一滴も漏らすな」って、回収を厳しくやってるくらい。その辺、監督もシビアだから。

――一所懸命やってきた現場としては?

鈴木:この話を聞いて、正直、俺もびっくりした。
 現場では、今はなんか雰囲気が重いよ。真面目にやっているのに、いっしょに見られて。そういうことを聞かれるし。なんか、やるせないね。

――どこに問題があると思いますか?

鈴木:国の人は、2~3年で除染してとか考えているみたいだけど、現実には無理。やっぱり除染なんて、できないことを無理にやろうとしているところに原因があるんじゃないか。さっきも言ったように、原発の建屋の中でさえ除染しきれなかったのに、放射能をこれだけぶちまけて、除染なんてできるわけがない。そういう矛盾したことをやっているところに問題があると思うけどね。
 

「本来の生活」を取り戻す


〔野菜を置けなくなった二枚橋新鮮野菜直売所につるし雛が(写真上)。住民の思いがつづられている(写真下)。「帰れるものなら帰りたい」という思いも事実。しかし除染すれば元に戻れるわけではない。それも重い事実〕


――原発が事故を起こして、汚染した状態になって、しかもその処理作業に携わっている人間として、どんな気持ちですか?

鈴木:そうねえ、出口が見えないトンネルに入ってしまったという感じかな。ただ、いまさら後戻りもできないし、何とか抜けるまでは行くしかないなあ。自分が生きている間は無理かもしれないけど。

――原発という政策からの転換については?

鈴木:やっぱりもう「本来の生活」に戻るべきなんじゃないかな。例えば、太陽光にしたとして、その発電量が少ないと言うなら、それで暮らせる生活にするべきなんだよ。たとえ貧しくても。その方がいいと思う。これまでがおかしかったんだよ。

(了)」

http://fukushima20110311.blog.fc2.com/

日中だけではない尖閣上空

2013-02-07 16:31:55 | 軍事
「 先月19日午前、東中国海(東シナ海)の尖閣諸島(中国名・釣魚島)北側の上空。米国の早期空中警戒管制機(AWACS)に突然、中国空軍の「殲-10」戦闘機2機が接近してきた。殲-10は中国が自主開発した最新鋭全天候超音速戦闘機。戦闘機2機には武器が搭載されていた。南京軍区空軍部隊所属のこの戦闘機は、上海外郭地域の空港からスクランブル(他国航空機の領空侵犯などによる緊急発進)したのだ。

AWACSは非常事態となった。AWACSは地上9000メートル上空から、胴体に装着された9メートルの円盤レーダーで地上400キロの地域を監視できる「空を飛ぶ管制塔」だ。23人の乗務員が搭乗する。東中国海上空にAWACSが配置されたのはわずか9日前。この地域で中国戦闘機の監視を強化するためだった。

中国の殲-10は、東中国海に投入されたAWACSを執拗に追尾した。AWACSが避ければ、殲-10が追うという場面が続いた。日本自衛隊にも非常警報が鳴った。沖縄県の日本航空自衛隊那覇基地から自衛隊所属の戦闘機が次々と緊急発進し、東中国海上空へ向かった。AWACSを護衛し、中国戦闘機を退かせるためだった。

すると中国も正面から対抗した。上海だけでなく、尖閣諸島から380キロ離れた福建省に前進配置されていた数機の殲-10が緊急発進した。一触即発の状況だった。

そしてこの日午後5時ごろ。中国海軍の護衛艦「ジャンカイI級」が、日本海上自衛隊の護衛艦「おおなみ」から発進した哨戒用ヘリコプター「SH60」を狙った。警戒監視のために飛行中だった「SH60」に射撃管制用レーダー(Fire-control radar)が照射されたのだ。ミサイルや艦砲を撃つ直前に標的に照準を合わせる行為だ。反射して戻ったレーダーの電波に基づき標的の位置を特定した後、ミサイルなどを発射する。

「ロックオン(Lock-on)、ロックオン」。日本自衛隊のヘリコプター「SH60」に警報が鳴った。航空機や艦艇の場合、照射された電波を感知すれば、自動的に警報音が鳴る。日本自衛隊に緊張が流れた。一般的に、射撃管制用レーダーが照射されれば、数秒以内に射撃が行われるのが通例だからだ。それでも専守防衛を規定した憲法に反して先制攻撃をすることもできない。中国軍艦の砲門もヘリコプターには向けられていなかったという。レーダー照準は数分間続いた。避ければまた追いかけてくる状況が繰り返された。結局、中国軍艦からの発射はなかった。

これは東京にある日本防衛省と首相官邸に直ちに報告された。4日後の先月23日深夜には、米国と日本の国防当局者間の緊急電話会議が開かれた。偶発事故に両国がどう対応するかを議論したと伝えられたが、詳細な内容は知らされなかった。

続いて先月30日午前10時には東中国海、尖閣付近の公海上で中国海軍「ジャンウェイII級」が3キロ離れた日本海自護衛艦「ゆうだち」にまた射撃管制用レーダーを照射した。同じように数秒ではなく数分単位だった。

朝日新聞は、尖閣周辺での当時の日米中間の緊迫した状況を、複数の軍事専門家の証言を引用して6日報じた。同紙は「先月19日、AWACSをめぐる緊急発進と中国軍艦による射撃管制用レーダー照射の関連性は明確でないが、緊急発進が続いて、衝突も十分に起こりうる緊迫した状況だった」とし「中国は米軍のAWACSが東中国海に投入されることで、中国沿岸部の軍事基地とミサイル情報が探知される可能性を深く懸念している」と伝えた。」

http://japanese.joins.com/article/146/168146.html?servcode=A00§code=A00&cloc=jp|article|ichioshi

レーダー照射後の中国軍幹部の発言

2013-02-07 16:07:22 | 軍事
「 中国軍艦による日本の艦艇・ヘリコプターに対する射撃管制レーダー照射事件後、中国軍将星らが「戦争も辞さない」として強硬発言を続けている。また、今回の事件は中国軍最高指揮部の指示に基づくものだという分析も出てきた。

劉源人民解放軍総後勤部政治委員(上将、韓国軍の大将)は4日、「いま国家の最も重要な目標は平和と発展を成し遂げる戦略的な機会を維持することだが、戦争が避けられない場合は戦争をするいう点を排除してはならない」と主張した。環球時報で報道された「第18回党大会精神学習報告書」でだ。

劉政治委員は「大きな戦争をしてはならないが、いったん戦えばすべての部門が戦時状態に転換されなければならない。米国と日本が中国の追撃を恐れ、いかなる方法を動員してでも中国の発展を抑えようとするが、私たちはだまされてはいけない」と強調した。また「党中央が決定すれば、いかなる状況でも武力を動員して戦争をする」と警告した。

戚建国人民解放軍副総参謀長(中将)もこの日、海上安全協力問題討論会に出席し、「中国の安全に対する脅威は主に海上で発生する」とし「(軍は)国家主権を必ず守らなければならず、一寸の領土も減らしてはならない」と強調した。続いて「中国が先に海上衝突を誘導したり、ある国家の安全を脅かすことはないが、領土と海洋主権と利益は決して放棄しない」と述べた。戚副参謀長のこうした発言は5日、国防省のホームページで伝えられた。

黄東マカオ国際軍事学会会長は6日、香港明報で「射撃管制用レーダーを照射するというのは事実上、発砲直前の行動であるため、軍最高指揮部の指示がある場合に限り可能な措置」と述べた。また「中国軍は今回のレーダー照射で日本に対して最高水準の警告をするには成功したが、損失もかなりあった」と主張した。

レーダー照射は相手に味方の周波数帯域を露出するため、平和時にはほとんど試みない軍機密事項に属する。黄会長は「したがって今回の事件で中国軍はレーダー周波数が日本海上自衛隊に露出したため、周波数帯域を変えなければならず、相当な期間と関連訓練が必要となる」と説明した。」

http://japanese.joins.com/article/153/168153.html?servcode=A00§code=A00&cloc=jp|article|ichioshi

 今までと違い発言しているのが、 劉源人民解放軍総後勤部政治委員だったり、戚建国人民解放軍副総参謀長である。

 彼らの発言は当然軍と党中央の指示と許可の上であろう。

 今回のレーダー照準は、おそらく党・軍中央の一貫した指揮のもとでなされたものである。

 威力偵察的性格を帯びた行動が出てくるとなると危険である。

JIBsとはなにか?

2013-02-07 15:38:10 | 国際
 以下のような評価を聞くと、なるほどと思う。

 もっとも英国は少し違う面がある気もするが。

「日本、イスラエル、英国の「親米3国」の英文イニシャルを取った「JIBs」が国際社会の悩みの種として浮上していると、日本経済新聞が28日付けで報じた。JIBsは、世界最大の政治リスク専門コンサルティング会社である米ユーラシア・グループのイアン・ブレマー会長によって今年の初めに作られた造語だ。米国の衰退でもたらされた無極体制(G0)時代に、3国が地域の安定に貢献するよりも対立を煽っているという批判を含んでいる。

 まず英国。キャメロン首相は23日、「欧州連合(EU)に対する幻滅は、過去いつになく大きい」とし、2017年までに英国のEU脱退に対する賛否世論を問う国民投票を行うことを明らかにした。これは、前日にフランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相が、「エリゼ条約」50周年を迎え、欧州統合のための協力を宣言したことに冷水を浴びせる内容だった。エリゼ条約は、戦争を繰り返したドイツとフランスが和解と協力のために1963年にフランス・パリのエリゼ宮で締結した条約だ。

 キャメロン首相はさらに、EU脱退を国民投票に委ねる案をエリゼ条約50周年の前日である22日に発表しようとしたが、1日延期した。また、EUが財政危機を克服するために推進中の財政・金融監督の統合にも反対している。英国のEU脱退は、縫合局面に入った欧州財政危機に悪影響を及ぼす可能性が高い。米国のオバマ大統領は、キャメロン首相との電話会談で、「米国は強いEUの一員としての強い英国を評価している」と忠告した。

 イスラエルは、ネタニヤフ政権がアラブ世界と対立を続け、地域紛争を激化させている。核兵器の開発を継続するイランに対する攻撃の意志を繰り返し表明し、昨年11月にはガザ地区を攻撃した。ついにオバマ大統領は、「イスラエルは何が自国にとって最良かを分かっていない」と、ネタニヤフ政権の強硬路線を批判した。しかし、ネタニヤフ首相は22日、総選挙で政権継続に成功した。

 日本は、安倍晋三政権の発足後、中国と韓国といったアジア周辺国との緊張関係が続いている。米国と欧州から見て、日本はアジア地域の緊張を高める存在に映るというのが、日本経済新聞の指摘だ。エコノミスト誌は最近、「戦争の足音」というタイトルで、日本と中国の領土紛争を伝えた。

 ブレマー会長は今年の初め、ウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿したコラムで、「日本とイスラエル、英国は、米国との同盟に依存するだけでは自国の問題を解決できない」とし、「これは米国の外交政策にも良くない」と分析した。さらに、「米国は、日本が中国との衝突を避けて円満に過ごし、イスラエルは中東と勢力均衡を成し、英国はEUの枠組みの中で影響力を行使することを望むが、どれも容易ではないだろう」と見通した。

 スイス・ダボスで開かれる世界経済フォーラム(ダボスフォーラム)に参加した世界的なコンサルティング会社であるアクセンチュアのマーク・スペルマン・マネージングディレクターは、「今、世界最大の難題は、経済危機ではなく地政学的なリスクだ」と指摘した。主要国家間の軋れきと葛藤がより大きな危機を招くことになるという意味だ。


http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=060000&biid=2013012915918

東電・国会事故調の調査を妨害

2013-02-07 15:29:23 | 原発

「東京電力福島第一原子力発電所の事故調査を担当した、国会の事故調査委員会の元委員が、去年、1号機の現場調査を検討した際、東京電力から「内部は真っ暗だ」などと、実際とは異なる説明を受けたために、調査を断念することになったとして、衆参両院の議長に現場調査を求める文書を提出しました。

文書を提出したのは、国会事故調の田中三彦元委員です。

提出した文書によりますと、国会事故調のメンバーが、事故と地震との関係を調べるため、去年2月、福島第一原発1号機の現場調査を計画した際、東京電力から現場の状況について説明があったということです。

この中で、東京電力側は、みずからが撮影した建屋内部の動画を見せながら、「1号機を覆うカバーを設置する前に撮影したものだ」としたうえで、「今は真っ暗で、作業員の余分な被ばくを避けるため、同行できない」などと説明したため、国会事故調は現場調査を断念したということです。

ところが、この動画は東京電力の説明とは異なり、カバーの設置が完了したあとに撮影したもので、場所によっては外部から光が差し込むなど真っ暗な状況ではなかったということです。

田中元委員は「東京電力の虚偽説明による重大な調査妨害があった」として、衆参両院の議長などに対して、経緯を調べ、国会に現場調査するよう求めています。

これについて、東京電力は「担当者が動画を撮影した時期を誤って認識していたため、間違った説明になっていた。説明に誤りがあったことはおわびする。国会事故調が現場調査をしなかったのは、明るさだけでなく、がれきが散乱している危険性などを考慮したことだと理解している」と説明しています。」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130207/k10015357521000.html


 このようなことを許してきたことが福島の事故をもたらした。

 それを繰り返すのは「人を代えていないから」だ。

 この国の「エリート」と呼ばれる人間には自分を変える能力がない。

女子柔道選手の告発文・全文

2013-02-07 15:26:24 | スポーツ
 以下の文を読んでみると、全柔連、オリンピック代表の強化人や監督が、おそらく柔道界の中でも異様に暴力的ハラスメント体質であったのだなと感じる。

 レイプ事件を起こした内柴などもそのような環境で自己形成した結果、ああなったのではないか。

 根の深さと深刻さを感じざるを得ない。
 

「選手からのメッセージ全文 (原文のまま掲載しています。)

皆様へ

 この度、私たち15名の行動により、皆様をお騒がせする結果となっておりますこと、また2020年東京オリンピック招致活動に少なからず影響を生じさせておりますこと、先ず以て、お詫び申し上げます。
 私たちが、JOCに対して園田前監督の暴力行為やハラスメントの被害実態を告発した経過について、述べさせていただきます。

 私たちは、これまで全日本柔道連盟(全柔連)の一員として、所属先の学校や企業における指導のもと、全柔連をはじめ柔道関係者の皆様の支援を頂きながら、柔道を続けてきました。
このような立場にありながら、私たちが全柔連やJOCに対して訴え出ざるを得なくなったのは、憧れであったナショナルチームの状況への失望と怒りが原因でした。
 指導の名の下に、又は指導とは程遠い形で、園田前監督によって行われた暴力行為やハラスメントにより、私たちは心身ともに深く傷つきました。
人としての誇りを汚されたことに対し、ある者は涙し、ある者は疲れ果て、又チームメイトが苦しむ姿を見せつけられることで、監督の存在に怯えながら試合や練習をする自分の存在に気づきました。
代表選手・強化選手としての責任を果たさなければという思いと、各所属先などで培ってきた柔道精神からは大きくかけ離れた現実との間で、自問自答を繰り返し、悩み続けてきました。
 ロンドン五輪の代表選手発表に象徴されるように、互いにライバルとして切磋琢磨し励まし合ってきた選手相互間の敬意と尊厳をあえて踏みにじるような連盟役員や強化体制陣の方針にも、失望し強く憤りを感じました。
 今回の行動をとるにあたっても、大きな苦悩と恐怖がありました。
私たちが訴え出ることで、お世話になった所属先や恩師、その他関係の皆様方、家族にも多大な影響が出るのではないか、今後、自分たちは柔道選手としての道を奪われてしまうのではないか、私たちが愛し人生を賭けてきた柔道そのものが大きなダメージを受け、壊れてしまうのではないかと、何度も深く悩み続けてきました。
 決死の思いで、未来の代表選手・強化選手や、未来の女子柔道のために立ち上がった後、その苦しみは更に深まりました。
私たちの声は全柔連の内部では聞き入れられることなく封殺されました。
その後、JOCに駆け込む形で告発するに至りましたが、学校内での体罰問題が社会問題となる中、依然、私たちの声は十分には拾い上げられることはありませんでした。
一連の報道で、ようやく皆様にご理解を頂き事態が動くに至ったのです。

 このような経過を経て、前監督は責任を取って辞任されました。
 前監督による暴力行為やハラスメントは、決して許されるものではありません。
私たちは、柔道をはじめとする全てのスポーツにおいて、暴力やハラスメントが入り込むことに、断固として反対します。
 しかし、一連の前監督の行為を含め、なぜ指導を受ける私たち選手が傷付き、苦悩する状況が続いたのか、なぜ指導者側に選手の声が届かなかったのか、選手、監督・コーチ、役員間でのコミュニケーションや信頼関係が決定的に崩壊していた原因と責任が問われなければならないと考えています。
前強化委員会委員長をはじめとする強化体制やその他連盟の組織体制の問題点が明らかにされないまま、ひとり前監督の責任という形を以て、今回の問題解決が図られることは、決して私たちの真意ではありません。

 今後行われる調査では、私たち選手のみならず、コーチ陣の先生方の苦悩の声も丁寧に聞き取って頂きたいと思います。
暴力や体罰の防止は勿論のこと、世界の頂点を目指す競技者にとって、またスポーツを楽しみ、愛する者にとって、苦しみや悩みの声を安心して届けられる体制や仕組み作りに活かして頂けることを心から強く望んでいます。
 競技者が、安心して競技に打ち込める環境が整備されてこそ、真の意味でスポーツ精神が社会に理解され、2020年のオリンピックを開くに相応しいスポーツ文化が根付いた日本になるものと信じています。

2013年(平成25年)2月4日

公益財団法人全日本柔道連盟女子ナショナルチーム国際強化選手15名」

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/0205.html