白夜の炎

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中国指導部へのノーベル賞受賞者による公開書簡

2013-02-27 16:33:47 | アジア
「ノーベル賞受賞者・劉暁波の釈放を要請する

2012年12月4日

中華人民共和国
中国共産党中央委員会総書記
習近平閣下

拝啓

閣下が中華人民共和国の主席就任への第一歩を踏み出されたことで、私たちは斬新な指導力と新しい着想を歓迎したく、筆を取りました。

この機会をお借りしまして、閣下にノーベル平和賞受賞者としてはただ一人、獄中にいる劉暁波博士と、軟禁中である妻の劉霞さんの解放を強く要請するしだいです。

貴国政府は2009年12月25日、高名な知識人であり民主活動家である劉博士に対し、「国家転覆扇動罪」で11年の刑を言い渡しました。容疑は、博士が政治関連のエッセーと共著「08憲章」で、人権と自由と民主主義の原理に基づいた平和的政治改革を中国にもたらそうと呼びかけたことです。

ノルウェーのノーベル賞委員会が劉博士に平和賞を授与して間もなく、劉霞さんは自宅軟禁に置かれ、起訴もなく法的手続きも許されず、2年間外部との連絡を絶たれたままです。専門家からなる、独立かつ中立的機関である国連恣意的拘禁に関する作業部会は、劉夫妻の継続的な身柄拘束は国際法に違反するという見解(No.15-16/2011)を発表しました。にもかかわらず、事態は未解決のままです。

あらゆる専門分野にまたがる私たちが、ノーベル賞受賞者として認められた際立った要素は、私たちが人類の進歩に向けて私たちなりに貢献するために、自らの知的自由と創造性という力を標榜してきたことです。

国家が思想の自由や結社の自由を制限すると、人間の革新的発想や活動に必ず悪影響をもたらします。実際に貴国はノーベル賞公式サイト(www.nobelprize.org)へのアクセスを遮断してしますが、私たちノーベル賞受賞者はこのことに心を痛めています。

胡錦濤前国家主席が2011年に米国を訪問した際、「中国での人権についてはまだやるべきことがたくさんある」と認められました。私たちはこうした率直な評価を歓迎します。同時に、中国の新指導部が人権問題の存在を認めるだけにとどまらず、この重要な機会を逃さず、すべての中国の人びとの基本的権利を保障する具体的な方策を講じることを希望します。その第一歩として不可欠なことは、ただちに無条件で劉暁波博士を釈放し、劉霞さんの軟禁を解くことです。

敬具

※アムネスティは1977年の受賞者として、ともに署名しています。

ノーベル賞受賞者134名(の署名あり)

アメリカの奴隷-日本・安倍政権

2013-02-27 14:45:51 | アジア
「孫崎享氏のTwitterより”奴隷根性丸出し安倍首相”など

2013年 2月 26日 時代をみる 孫崎享

<孫崎享>

<2月25日>
奴隷根性丸出しの安倍首相、安倍首相、CSISでのスピーチ次で開始。「ハムレさん。アーミテージさん、ありがとうございます。グリーンさんもありがとうございました。」そして「アーミテージさん、わたしからお答えします」で演説開始。驚愕。 演説の冒頭は、重要な来客に向けて行うもの。主な来客が、ハムレ、アーミテージ、グリーン。とても一国の首脳が行う時の主要ゲストのレベルでない。更に「アーミテージさん、わたしからお答えします」とジャパンハンドラー・アーミテージに報告の形で演説開始。全く奴隷根性露出の演説。考えてみればマッカーサー、トルーマンは、日本を奴隷国家と表現していた。オバマ大統領の外交顧問だったブレジンスキーは日本を保護国と呼んだ。奴隷国・保護国、日本の伝統が見事、安倍首相に引き継がれている。そして日本国民が拍手喝采、奴隷国家日本の面目躍如」

http://chikyuza.net/n/archives/30845

福島原発の現状/地球座より

2013-02-27 14:43:49 | 原発
「福島原発事故後2年、炉内の状況はなお深刻 ~ 朝日新聞が、決死的な潜入ルポ
2013年 2月 26日 時代をみる 池田龍夫
<池田龍夫(いけだたつお):毎日新聞OB>

廃炉作業が進められている福島第1原発の1~4号機について、東京電力が現状報告を怠っているので、炉内の状況がサッパリ分からない。心配でたまらなかったが、朝日新聞2月21日付朝刊が潜入ルポを伝えた。原子力規制庁検査官に同行したもので、高濃度汚染の各炉を4時間にわたり見て回った報告は貴重だ。規制庁検査官の現地調査を察知、危険を押して同行取材した努力は、特筆に価する。

汚染水が激増、4号機には近寄れず

「1~3号機で溶けた燃料を冷やした水と、建屋に流入した地下水が混ざって汚染水は増え続けている。汚染を除去しきれず、敷地内にタンクで保管している。2011年7月に約1万㌧だった汚染水は、今年2月には23万㌧に増え、今も1日数百㌧ずつ増えている。汚染を取り除いたとしても処理水の海洋放出は当面難しい。1~3号機建屋は現在も放射線量が非常に高く、作業員が容易に近づけない」との報告に肝を冷やした。

最も危険視されている4号機については、「4号機建屋最上階からは鉄骨がぐにゃりと曲がって鳥の巣のようになっている建物が見えた。炉心溶融事故で水素爆発を起こした3号機の建屋だ。4号機にいる作業員の姿はない。無人操縦のクレーンが屋上のガレキを撤去していた」と記しており、特に4号機には潜入できるような状態でなかったようだ。

屋根が吹っ飛んだ4号機上部には、使用済み核燃料約1500本が保管されたまま。昨年2本だけ引き抜いたが、全部撤去するには10数年かかるという。欧米諸国が最も危険視しているのは4号機で、1日でも早い決着が望まれる。

廃炉作業の完了は2050年ごろ?

原子炉の圧力容器底部の温度が100度以下になり、放射性物質の放出を管理、被曝線量を大幅に抑制できることを「冷温停止状態」というが、その状態がほぼ達成されたとして、2011年12月に野田佳彦首相(当時)は「冷温停止」を宣言した。しかし、格納容器や建屋の密閉機能を失い、核燃料がどのようになっているのかも分からず、長大なホースを引き回した仮設装置で注水を続けているのが現状という。

安倍晋三政権は「福島第1原発廃炉対策推進会議」を立ち上げたが、以上の潜入報告が伝えたシビアな現状を見つめ、「まだまだ冷温停止と言えない状況だ」と、国民に伝える責任がある。東電に対しても、必要な情報開示の徹底を厳命すべきだ。

東電は2015年までに敷地内に70万㌧収容可能なタンクを増やす計画というが、これとて中間的対策に過ぎない。原子力規制庁福島第1原発規制事務所の小阪淳彦所長は「放射能が局所的に高いホットスポットもいまだに把握しつくされていな」と述べており、廃炉作業完了は、2050年ごろと言われている。こんな状況下で、原発再稼働や新増設が論議されていることなど、時代錯誤ではないか。

〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/

http://chikyuza.net/n/archives/31372