環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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緑の福祉国家54 持続可能な農業・林業④ BSE(牛海綿状脳症)への対応

2007-05-24 07:39:27 | 市民連続講座:緑の福祉国家


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2001年の時点で、EU科学運営委員会はBSE(牛海綿状脳症)汚染度が最も高い国を「レベル4」、最も低い国を「レベル1」とする4段階で評価しています。

レベル4:発生が確認され、高いレベルで汚染が確認されている。
          英国、フランス、ポルトガルなど。
レベル3:発生が未確認もしくはわずかに確認され、汚染の危険性がある。
          ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、デンマークなど
レベル2:発生の可能性は低いが、まったく危険性がないともいえない。
          スウェーデン、フィンランド、カナダ、米国など
レベル1:発生の可能性はほとんど考えられない。
          オーストラリア、ニュージーランド、ノルウェーなど


OIEの調査によりますと、1989年から2007年5月21日までの18年間の主な国の累積発生件数は英国が184,508、フランス984、ドイツ411、日本32、米国2、スウェーデン1となっています。

欧州委員会は2006年3月3日、スウェーデンで初めてのBSE感染牛がEUの参照研究所(CRL)により確認されたことを発表しました。この発表まで、スウェーデンは、旧EU加盟15カ国で唯一BSEの未発生国でした。


スウェーデンは1991年に牛などの反芻動物の肉骨粉を反芻動物に与えることを禁止しました。WHOが「牛の肉骨紛の牛への使用禁止勧告」を出したのが96年4月でしたから、この件についてのスウェーデンの行政措置は、WHOの勧告よりも5年も早かったことになります。予防志向の国としては当然のことだったのでしょう。
 
一方、日本では、2007年2月6日の毎日新聞が、2月5日に北海道で32頭目のBSEが確認されたと報じています。



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