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スウェーデンは欧州の最先端を行く「バイオ燃料の先進国」です。その意味では世界最先端の国とも言えます。「エネルギー体系の転換政策」の最終回として、スウェーデンの「バイオ燃料に関する基本認識」をまとめておきます。
スウェーデンのバイオ燃料に関する研究、実用化には長い歴史があります。オイルショック後の1975年に自動車の石油依存から脱却するため、メタノールとガソリンの混合燃料の実用化試験を開始しました。現在のエタノールとガソリンの直接混合燃料はその延長上にあります。
また、4月28日のブログ「政府の2050年のエネルギー・シナリオ」に見られるように、「バイオエネルギー・シナリオ」でさえも、再生可能エネルギーが大幅に見込まれているわけではないことです。このことは長年の議論を通してバイオ燃料の有効性と限界を十分認識しているからだと思います。
下の2つの図は1980年代にスウェーデンで議論されていたバイオ燃料に関する要点をまとめたものです。現在、バイオ燃料の導入に当たって国際社会で議論されていることがスウェーデンでは15~20年以上前に議論されていたことがわかります。
例えば、上の図の「1年生植物」の項には、 「食用に供しない穀物」の利用が提案されていますし、下の図では実用化前の課題として「森林と農地の利用の問題」が提起されています。
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