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昨日ご紹介したスウェーデン電力研究所(ELFORSK)の2050年のエネルギー・ビジョンに加えて、1999年4月に公表された政府の報告書に提示されているエネルギー・シナリオというのがあります。
京都議定書が制定された97年を基準年とし、2050年のエネルギー供給とエネルギー需要を考慮した「省エネルギー・シナリオ」、「バイオマス・シナリオ」、「風力シナリオ」の三つのシナリオが描かれています。
①いずれのシナリオも、基準年である97年に比べて、エネルギーの供給および需要がともに大きく減っている のが特徴です。
②どのシナリオでも、水力は現状維持であり、原発はなく、化石燃料も大きく抑制されています。
③そして、注目してほしいことは再生可能エネルギーも大幅に見込まれているわけではないこと です。
つまり、再生可能エネルギーを増やして現在のエネルギー消費量を維持・拡大するのではなく、エネルギー消費量自体を減らすことが、シナリオの描き出す未来図なのです。
加えて、エネルギー部門の2050年の環境目標も提示されています。
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