私のプロフィールや主張、著書、連絡先は、ここをクリック 持続可能な国づくりの会<緑と福祉の国・日本>のブログは、ここをクリック
アーカイブ(公開論文集)
2009年1月18日の学習会のご案内 ここをクリック
昨日のブログで次のように書きました。
藤井さんのお考えの大きな変化に基づくこの「スウェーデン型社会という解答」という論文は、閉塞感に充ち溢れ混迷が続く「現在の日本社会への解答」であると同時に、私が長年疑問視してきた「スウェーデン社会に対する日本の経済学者やエコノミスト、評論家などのもっともらしいが、あやしげな言説」への明確な解答とも言えるものでした。
今日は過去に日本の経済学者・エコノミストや評論家からどのような批判が出されていたのか確認しておきましょう。
「高福祉・高負担」が成り立つためには、高い経済水準が維持される必要があります。スウェーデンの国民一人当たりのGDPは1960年には世界3位(日本22位)で、スウェーデンはこの時点で、すでに世界の最貧国から十分に豊かな国に変身していました。70年は2位(日本18位)、80年は3位(日本17位)、90年は5位(日本8位)、2003年は8位(日本9位)となっています。そして、最新の状況は次のとおりです。
関連記事
日本の一人当たりGDP OECD30カ国中18位(2007-12-27)
高負担に耐えながら、20世紀のスウェーデンはこのように、高い経済水準を維持してきたのです。しかし、いつも順風満帆であったわけではなく、70年代には、「旧スウェーデン・モデル」に対する批判が相次ぎました。早稲田大学社会学部の岡沢憲芙さん は、『スウェーデンの政治――デモクラシーの実験室』(共著、早稲田大学出版部、1994年)で、批判は次のように要約される、と分析しています。
これらの批判は、藤井さんが「スウェーデン型社会という解答」で例示した批判と見事に重なっています。
そして、私が2000年に出した結論は次のようなものでした。
この結論は8年経った2008年12月の今現在でも変わりませんが、奇しくも藤井さんの最新の論文「スウェーデン型社会という解答」が、私の疑問へ解答を与えてくださったということなのです。
アーカイブ(公開論文集)
2009年1月18日の学習会のご案内 ここをクリック
昨日のブログで次のように書きました。
藤井さんのお考えの大きな変化に基づくこの「スウェーデン型社会という解答」という論文は、閉塞感に充ち溢れ混迷が続く「現在の日本社会への解答」であると同時に、私が長年疑問視してきた「スウェーデン社会に対する日本の経済学者やエコノミスト、評論家などのもっともらしいが、あやしげな言説」への明確な解答とも言えるものでした。
今日は過去に日本の経済学者・エコノミストや評論家からどのような批判が出されていたのか確認しておきましょう。
「高福祉・高負担」が成り立つためには、高い経済水準が維持される必要があります。スウェーデンの国民一人当たりのGDPは1960年には世界3位(日本22位)で、スウェーデンはこの時点で、すでに世界の最貧国から十分に豊かな国に変身していました。70年は2位(日本18位)、80年は3位(日本17位)、90年は5位(日本8位)、2003年は8位(日本9位)となっています。そして、最新の状況は次のとおりです。
関連記事
日本の一人当たりGDP OECD30カ国中18位(2007-12-27)
高負担に耐えながら、20世紀のスウェーデンはこのように、高い経済水準を維持してきたのです。しかし、いつも順風満帆であったわけではなく、70年代には、「旧スウェーデン・モデル」に対する批判が相次ぎました。早稲田大学社会学部の岡沢憲芙さん は、『スウェーデンの政治――デモクラシーの実験室』(共著、早稲田大学出版部、1994年)で、批判は次のように要約される、と分析しています。
これらの批判は、藤井さんが「スウェーデン型社会という解答」で例示した批判と見事に重なっています。
そして、私が2000年に出した結論は次のようなものでした。
この結論は8年経った2008年12月の今現在でも変わりませんが、奇しくも藤井さんの最新の論文「スウェーデン型社会という解答」が、私の疑問へ解答を与えてくださったということなのです。