環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

「経済」 「社会」(福祉) 「環境」、不安の根っこは同じだ!

「将来不安」の解消こそ、政治の最大のターゲットだ

変革 米国に到来、 Change has come to America.

2008-11-06 14:22:38 | 政治/行政/地方分権
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このブログで私が主張してきた「政治が決めるこれらかの50年」も、オバマ米次期大統領の登場によって、いよいよ現実味を帯びてきました。



スウェーデンは環境問題を、人間社会を支えている「自然」に生じた大問題と考えてきました。

ですから、人間を大切にする「福祉国家」のままでは、環境問題には耐えられないことに気づいたのです。 そこで、人間を大切にする「福祉国家」を、人間と環境の両方を大切にする「緑の福祉国家」へ転換していこうとしています。



12年前の1996年9月17日、スウェーデンのペーション首相(当時)は、国会での施政方針演説で、つぎのような主旨のビジョンを語っています。

XXXXX
スウェーデンは「生態学的に持続可能性を持った国」をつくる推進力となり、そのモデルとなろう。人間と環境の両方を大切にする「緑の福祉国家」へ転換なくしては、今後の社会の繁栄はあり得ないものである。
XXXXX


この演説は、「福祉国家」スウェーデンを4半世紀(25年)かけて「エコロジカルに持続可能な社会(緑の福祉国家)」に変える決意を述べた初めての画期的な演説です。これまで長年にわたって前提としてきた20世紀型の「経済の持続的な拡大」との訣別を宣言している、と見ることも可能でしょう。そして、その成果はすでにこのブログでも紹介してきました。

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陰りを見せ始めた人類史上最強の経済大国「米国」にも、新しい指導者が誕生しました。次期大統領バラク・オバマ氏の主張は「Change(変革)」です。

Change has come to America.

Yes, we can.

この絶妙なフレーズに加えて、まず、オバマ氏の大統領選挙「勝利演説」の要旨を、続いて、これまた素晴らしいマケイン氏の「敗北演説」の要旨をご覧ください。



両氏の演説は実に感動的で、期待するに十分です。テレビを通じて語られた感動が、さらに文字を通じてしっかりととらえることができます。両氏の演説の全文(日本語および英語)をインターネット上で読んでおきましょう。

オバマ次期米大統領の勝利演説全文(和訳)「アメリカに変化がやってきた」 

オバマ次期米大統領の勝利演説全文(英文) 

マケイン候補敗北宣言全文 (和訳)「次の大統領に全力で協力する」 

マケイン候補敗北宣言全文(英文)