べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

草を刈る

2022年09月17日 18時50分20秒 | 掌のものがたり



草を刈ると
澄んだ緑が匂いたつ
それは
湿り気をおびた命の残り香
もの哀しくも郷愁をさそう
深呼吸をひとつしてみた
ふる里を捨てた
わたしだけれど




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