過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。
やっとのことで一日が終わり
なにげないふりを装いながら
鏡にむかって静かに微笑みかけてみたけれど
涙の表面張力は
すでに限界ぎりぎりにまで達していて
そろそろ泣く準備をしてみようか
と思ったとたん
わっと涙が溢れ出た
しょっぱい雫は堰を切ったように
あとからあとから頬をつたい落ちるけれど
それでもわたしはいつの頃からか
涙を止めるすべを知っていた
泣けばいいの
声を押し殺して
涙枯れ果てるまでただひたすら
泣きつづければいいのです
そうして あす
・・・・・
もう一日
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幾千年もの永きにわたり
胸の奥底人知れず
たえて忍んだ秘めごとを
いまさら口にしたとて何になろ
逢えば逢うほど辛くなる
逢わずにいればなおさら苦し
あぁ、
せつなや 悲しや やるせなや
狂おしいほどかき乱されて
千々に裂かれて散り果てて
想いこがれて焼きつくされて
涙流して燃えつきて
幾千年もの永きにわたり
もがき苦しむことばかり
日ごと夜ごとのくり返し
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