べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

春さきの浜辺をたずねてみれば

2020年04月25日 17時17分28秒 | 叙情


早春の浜辺は人影もなく
水平線にむかって投げた小石は
きれいな弧を描いて波間に消えた
ふり返ってみれば
砂に埋もれたひとすじの足跡
うす曇りの空の下
波音だけがやわらかい



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