べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

れんげの花の咲くところ

2024年01月28日 15時57分00秒 | 叙情


鉄路が
大きく弧を描くその場所には
茫洋と田畑が広がっていて
春になるとあたり一面
れんげの花で埋めつくされて
線路のずっとさきには
あなたの暮らす町があって

かつて
なんども目にしたその景色
車窓を流れるあの眺めが
とても 
とても好きでした
季節がめぐるとあの場所はいまも
やさしいれんげ色に染まるのでしょうか





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