鉄路が
大きく弧を描くその場所には
茫洋と田畑が広がっていて
春になるとあたり一面
れんげの花で埋めつくされて
線路のずっとさきには
あなたの暮らす町があって
かつて
なんども目にしたその景色
車窓を流れるあの眺めが
とても
とても好きでした
季節がめぐるとあの場所はいまも
やさしいれんげ色に染まるのでしょうか
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