べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

冬の浜辺で

2018年01月03日 11時53分12秒 | 哀愁


きょうの海は静かです
人影はなく 
波もすこぶる穏やかです

なんとはなしに
水平線を眺めておりました
時のたつのも忘れて

と カモメが一羽
空がまぶし過ぎるとひと声鳴いて
高く飛び去ってゆきました

風向きが変わったのでしょうか
微かにどこか遠くから
ジェルソミーナの喇叭が聴こえてきました

目を閉じて耳を澄ましてみますが
けれど聴こえてくるのは
いまはもう波の音だけ





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