べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

野良犬

2012年04月21日 12時31分40秒 | 哀愁

どしゃ降りの雨の中を
うす汚れた野良犬がゆく
重たい影をひきずるように
うなだれて
それでも恨み言ひとつこぼすでもなく





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あなたの吐息がこぼれ散るとき

2012年04月15日 13時07分27秒 | 哀愁

あなたの唇から
芳しい吐息がこぼれ散るとき
そのわずかな間だけ
ぼくは生をとりもどす
そしてさらに深い奈落を夢みる




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