さすらいびと

美しいまなざしで遠くを見つめ
おだやかな心で世界をうけいれ
どこからともなく吹いてくる
気まぐれな風に身をまかせ
いともたやすく流されてゆく
何のためらいも　戸惑いもなく
しなやかに　たおやかに
そうして
立ち去ったあとにはなにも残さず
かすかな気配すら消え失せている
まるでそこに
誰も存在しなかったかのように








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ぼくのかたわらでお昼寝している愛犬を想う

おまえはぼくのかたわらで
あきれるほど無防備な姿をさらして
ごろんと横になっている

ときどき手足がひくひく動くのは
楽しく野原を駆けまわる
そんな夢でも見ているのだろうか
まったくおまえときたら
野原を思いっきり駆けまわったことなど
これまで一度もないのにおかしいね

そんなふうに考えるとおまえのことが
とても不憫に思えてくるよ
ねぇ　おまえはそうやって
すっかり安心しきって眠っているけど
ぼくといっしょにいて幸せなのかい

おまえのシッポはふと思い出したように
寝ぼけてぽてぽて床をたたいたりするけど
ぼくがおまえにしてあげられることは
おまえがぼくにあたえてくれたものの
ほんの半分にも満たないんだよ
なのにおまえは何の心配ごともないような
おだやかな顔して眠っている

ねぇ
おまえはときおり寝言をいうけど
いったいなにをお話しているの
どうかおまえが
満ちたりた夢を見ていることを
ぼくは願ってやまないよ






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ぼくは魔法にかけられて

くろぅぷっ
ぼくは魔法にかけらむぉっぐって
こうしてぷぉろんぷカエルの姿に
ぐろっぐかえられてしまったんぐわぁぁ
あわれぐわぁな男ぉなのさわぁ

なにも悪いことなどまうぐぅ
してないぶろっぐるつもりだけど
きっと自分でもぉうぅっぷ気づかないぐわうちに
ぽわぅっぷだれかを傷つけたりごぉうるぐわうる
したのかもぅっぷしれないねぅ
ぷっわ魔法にかけられてもぐわぁ
しかとぅぃわぁない身の上なのかもぬぇるぅ

とにくわぁくいまのぼくぐわうっぷぅ
ただのカエルさぅおぅっく
くろうっぷこうして薄暗いぐゎろっぷ
沼地でひとりぅうむうお暮らしているとぐぁる
なにもかもがもうぐりぅ
どうでもよくなってこわっぷしまって
ぼうぐぶわぁいっそこのまま
カエルのままでぐわぁいてもいいかなぅぅ
なんて思ったりもうわっぷしていたけれどぐわぁ
ごろうふぁきょうきみがうぉうぅわ
ぶわっぷ沼の畔を通りかかったぼうわぁぐ
ぷぉんぐぁそしてぼくを
ぶぅをっくを見つけくわぉんてくれたんどぅわぁ

くわぁぼうわぁこんなチャンスうゎは
めったにあるもんぐぅわぁじゃないぉ
どうぐぅわぼくにｋｉｓｓしてぶろぅおくれ
そしたらぼぅおくわぁ人間にもどれるぅおぅ
それにきみくわぁ
とってもぼぅわぁ可愛い女の子だしぉうゎおん
だからぉうお願いｋｉｓｓしておくれおぅわぁ
まぅぐっそしたらぼくもうぐぅ
ぐろっぐ人間にもどれるぅおんだからぉらぉ
けれどけっしてぶおぉう期待しちゃぶわぁいけないよ
ぶわぁうぐぼくが人間にごぅわんもどったところで
むうぅんわぁ王子さまなんくわるるじゃないんだからぉ
ぼくはなんのぉおんどわぁ取り柄もないるぅおぅ
ぐわぁただの男さぶわぅん

どぉおうかうぉお願いｋｉｓｓしておくれうわぁ
たとえぐわっぷ人間になどぉう
もどれなくたってくぅわかまわないぶわぁうっぐ
ぐろうぶっぼくうわぁただきみのそのぅ
やわらかなぁわぁくちびるがほしいんだぶぅおわぁ
だからぉうぶわっぐお願いｋｉｓｓしておくれおぅわぁ
どぅおうかお願ぐわぁい　どぅおっかぁお願ぶわぁい







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けれどわたしは

愛していると　素直に云えたら
どんなに心が　やわらぐでしょう
けれどわたしは
愛について　なにも知らない








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