すっかり葉を落とした冬枯れの木立の下で
わたしは眠っている
わたしが心を閉ざしたのは
傷つくことも
傷つけることからも遠ざかりたかったから
だからわたしはこうして
冬枯れの裸木の下で
土に埋もれてじっと眠っているのです
風が吹きやみ
どうやら雪が降りはじめたようですね
目を閉じていても
土の冷たさでわかるのです
わたしの想いは
静かに降り積む雪のよう
人知れず 音もなく
果てなく募ってゆくばかり
けれど季節が巡ってもしもふたたび
穏やかな陽の射すことがあったなら
わたしは小さな花を咲かせるでしょう
あなたのために
あなただけのために
優しく香る綿雪のような花を
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