べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

どこ吹く風

2021年10月17日 17時18分43秒 | 哀愁




絶望 それはただの現実
希望 それは単なる思い過ごし
空き地に打ち捨てられた
死んだ冷蔵庫のように
扉をあけて
からっぽの中身をさらしていれば
時はこともなげに過ぎ去ってゆく
ほらカヤツリグサが
風に吹かれてゆれている




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夜もすがら

2021年10月02日 20時01分00秒 | 叙情



きょうはとても静かです
どれくらい静かかというと
枯葉の舞い散る音が
聴こえるくらいの静けさなのです
もちろんこれは比喩です
木立が葉を落とす季節になったから
そうなぞらえてみただけなんです

こん夜はとても静かです
どれくらい静かかというと
オリオンの三つ星の瞬く音が
聴こえるほどの静けさなのです
もちろんこれは比喩です
都会の夜空で目にすることができるのは
あの三つ星くらいしかありませんから

けさはとても静かです
どれくらい静かかというと
あなたの胸の鼓動が
聴こえるくらいの静けさです
もちろんこれは比喩です
遠くで暮らすあなたとは
御目にかかることすら
できないのですから




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