べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

きみの睫毛が濡れているのは

2009年09月20日 11時07分40秒 | 哀愁

季節の移ろいが
ぎこちなさを増したのは

愛することを知ったから
それとも
愛することをあきらめたから

何も信じられないと云いながら
それでもなお祈らずにはいられない

やわらかな微笑みの中に息づく
密やかな悲哀

ほんとうに美しいのは
言葉にできなかった想いなのに



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Sentimental

2009年09月13日 09時36分24秒 | 哀愁

空の青さと静けさが
淡い記憶を呼びさます

空の広さと寂しさが
閉ざした心に沁みてくる

空の深さと優しさが
虚ろな瞳を潤ませる

夏の終わりはなぜかしら
そこはかとなくうら哀しくて
秋のはじめはひとしおに
とりとめもなくせつないものです

せめてきみだけはいまも
しなやかな笑みを
絶やさないでいてくれればいいのだけれど




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