べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ぬれた瞳で ~亡き愛犬へ~

2017年07月16日 16時07分49秒 | 愛犬への詫び状

おまえはいつもそばにいて
一心にぼくを見つめてくれた
緑がかったその瞳はまるで
朝露にぬれた葡萄の粒のようだった

けれど
なでてあげる頭は
もうそこにない
さすってあげるお腹も
もうそこにない

名前を呼んでも
おまえの声は聴こえない
しっぽで床をたたく微かな音さえ
聴こえてこない

おまえはいつもそばにいて
ひたむきにぼくを見つめてくれた
そのまるい瞳にはいつも
おまえを見つめるぼくの姿が映っていた





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