べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ときとして ふと胸をよぎるのは

2007年01月02日 18時47分17秒 | 慕情

ときとして
なんでもない些細なことが
ふと思い浮かんだりするもので
たとえばきみの
美しい曲線をえがいた耳のかたちは
とてもきれいな貝殻のようであったとか
たとえばきみの
細くしなやかな指さきのつややかな爪は
まるで桜の花びらのようであったとか
たとえばきみの
なめらかにまるみをおびたくるぶしの
えもいわれぬ愛くるしさであるとか
たとえばそんなふうな
とりとめのないことなどです
おかしいでしょ
永遠とも思える時をともに過ごしたはずなのに
日々の暮らしの中で
なにかの折にふっと胸をよぎるのは
そんな些細なことなのです
おかしいでしょ
おかしいですよね


 にほんブログ村 ポエムブログへにほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一日のはじまりはこんなにも... | トップ | 知りもしないで »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

慕情」カテゴリの最新記事