酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「最後は金目」でしたね

2014-08-09 15:27:02 | 政治
 「最後は金目でしょ」約2カ月前、石原伸晃が吐いた暴言が現実のものとなった。

《東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出た汚染土を最長30年間保管する中間貯蔵施設を巡り、政府は8日、建設候補地がある福島県側に対し、地元の地域振興策や生活再建策として、総額3010億円の財政支援を行うと提示した。

 最大の懸案だった財政支援の規模が示されたことで、地元側は「前進があった」と評価、月内にも建設の是非を最終決断する。政府は来年1月に汚染土の搬入を開始したい考えで、福島復興のカギを握る施設の実現に向けて大きく動き出した。

 石原環境相と根本復興相が同日、同県郡山市内で、佐藤雄平知事や、候補地のある大熊町の渡辺利綱町長、双葉町の伊沢史朗町長と面会。財政支援策を伝えた石原環境相は「原子力災害からの復興と地域の自立を確かなものにする」と述べた。

 佐藤知事は「地元の意向を踏まえた回答だ」と評価し、「財政措置の自由度や規模について、2町とも協議しながら精査したい」と返答。議会の意見などを踏まえ、月内にも最終判断する意向を示した。両町長も「前進があった」と述べた》=読売online=。

 当初提示していた額は1000億円、一気に3倍の大盤振る舞いである。しかも使途はほぼ自由の「交付金」。何にでも使ってちょ-ということらしい。まさに「最後は金目」そのまま、札びら大攻勢といった形だ。

 佐藤雄平クンも情けないねえ。「前進があった」と言わざるを得ないのだから…。これで知事選は乗り切れる、と踏んだかどうか。自民党福島県連は対抗馬を立てるようだ。

 原発事故はまだ収束しておらず、除染などいくらやっても賽の河原の石積み状態である。しかし、国は「ここには住めません」と言えない。除染や復興対策にいくら金が掛かろうが「復興」の看板は降ろせないのだ。

 所詮は金目と足元を見られたら、そこで勝負あり。金をつぎ込んだら福島が再興される-知事や首長らは本当にそう思っているんだろうか。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする