酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「母さん助けて詐欺」??

2013-05-14 15:23:17 | 外交
 ものまねのコロッケまで駆り出したイベントは、犯罪防止キャンペーンとは思えないにぎやかさだった。これで効果が上がれば救われるのだが…。

≪「振り込め詐欺」の新たな名称を公募していた警視庁は12日、最優秀作の「母さん助けて詐欺」など3点を発表した。優秀作の「ニセ電話詐欺」「親心利用詐欺」とともに啓発ポスターなどで使い、周知していくが、「振り込め」も併用していくという。

 東京・銀座の歌舞伎座であった発表イベントで西村泰彦警視総監は「普段から親子で話をして、『母さん助けて詐欺』に遭わないように意思疎通を図ってください」と呼びかけた≫=朝日degital=。

 口座振り込み型の詐欺は、ATMに監視カメラがついていることや金融機関の対応が厳しくなっているため少なくなり、最近は「持参型」が目立つという。

 持参型は高額の金を持たせて、地方から東京や大宮に呼び出すのが特徴だ。数百万~1000万円前後の大金を自由に動かせ、一人で上京できる老婦人とはいったいどんな人なのだろう。定年まで働いていて、自分の年金もある。息子の不祥事は何とか揉み消さねばという体面重視の人物像が浮かぶ。どんな防止策より「あんたの息子を信じなさい」ってことなんだけどね。

 この名称は警視庁限定らしい。中日新聞にはこんな記事がある。

 ≪警視庁が「振り込め詐欺」の新名称として「母さん助けて詐欺」を発表したが、静岡県内で今年確認された不審電話をみると、母親に窮状を訴えて金をだまし取ろうとしたのは全体の半数以下。県内で最近増えている手口とも合致しておらず、新名称は静岡の実態を反映しているとは言えない。このため、県警の担当者は「今のところ、新名称を使う予定はない」と話している。

 県警生活安全企画課によると、県内で今年確認された不審電話は、十二日現在で八百九十五件。息子をかたったのは四百二十件にとどまり、半数以上が「母さん助けて詐欺」とそぐわない文言だった。


 最近では、県全域で警察官を名乗る不審電話が多発しているが、親心を刺激する文言は出てこない。

 新名称がどの程度浸透するかは未知数だが、捜査関係者は「新名称にこだわりすぎて、(『母さん助けて』と言わない)違う手口の振り込め詐欺に引っ掛かってしまうのでは」とも心配している≫。

 警察官を名乗る詐欺が横行するということは、日本の警察はまだ信用度が高いということでもある。それにしても、くす玉を割って「新名称」誕生を祝う感覚はいかがなものですか。
コメント
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