脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

バトンはザッケローニへ託される -日本VSグアテマラ-

2010年09月08日 | 脚で語る日本代表
 キリンチャレンジカップ2010第2戦、日本とグアテマラの親善試合が長居で行われ、森本の2得点で日本が2-1と勝利した。原監督代行の繋ぎ采配はこれで終了。10月の試合からイタリアより新たに就任するザッケローニ新監督に日本代表の舵取りが委ねられる。

 

 W杯後の2試合目は関西での試合となった日本代表。今季途中までC大阪でコンビを組んでいた香川(ドルトムント)と乾(C大阪)の2人をはじめ、橋本(G大阪・大阪出身)、本田(CSKA・大阪出身)、楢崎(名古屋・奈良出身)、駒野(磐田・和歌山出身)と関西にゆかりのある5名が先発メンバーに名を連ねたこともあり会場の盛り上がりを助長した。先発にはDFラインが刷新。中澤、栗原の負傷もあって代わりに岩政(鹿島)、槙野(広島)が抜擢された。

 
 4日の横浜に続き盛り上がるスタジアム。
 関西で久々に日本代表の試合を皆が心待ちにしていた。

 
 地元・大阪開催で先発の座を掴んだ橋本。
 失点時のミスはあったが、コーチングを切らさず勝利に貢献。

 
 中盤で先発した乾。
 香川とのコンビがスタジアムの注目を浴びた。

 12分に左サイドを駆け上がった長友のクロスを森本が頭で決めて先制。20分には右サイドの香川の折り返しを森本が左足で触ってゴールへ流し込む。海外組の躍動で前半中盤までの日本のサッカーは盛り上がりを呼んだ。

 
 長友(チェゼーナ)がこのドリブル突破からクロスを放り込む。

 
 
 それを森本(カターニャ)がヘッドで決めて日本先制。

 
 森本を囲う歓喜の輪かと思いきや・・・

 
 どうも、槙野の様子がおかしい・・・

 
 
 
 と、思ったら長友とこのパフォーマンス。
 温めていたネタのようだ。

 
 20分には香川のこの折り返しを・・・

 
 再び森本が決めて追加点。

 
 香川は何度もコールを受けての大阪凱旋。
 ブンデスリーガの貫録で1アシスト。

 
 細貝(浦和)は横浜開催との2試合をフル出場。
 ザッケローニへ存分に存在感をアピール。

 
 岩政もフル出場で時期DFリーダーとして猛アピール。
 今後のコンスタントな試合出場が楽しみ。

 
 槙野も後半は左サイドバックに入るなどマルチロールを披露。
 今後はゴール時のパフォーマンスにも期待!?

 
 後半から出場した中村(川崎)。
 落ち着かない日本の中盤をピシャリと締めてくれる。

 また、この試合では一部報道で「代表引退」が報じられたようにGK楢崎にとって代表最後の試合になってしまったようだ。96年の初選出以降、代表に定着。98年のフランスW杯から堂々の4大会連続出場メンバー入り。その絶大な安定感とリーダーシップは川島をはじめ次の守護神にもしっかり継承してもらいたいところ。奈良県出身のプレイヤーとしては偉大すぎるこの記録と代表での活躍の数々は本当に誇りに思える。

 
 楢崎にとって最後となろう国際試合。
 1失点はあったが、残り時間は危なげない守りぶり。

 
 ありがとう!日本を代表する守護神・楢崎正剛。
 長い間、日本代表での戦い、お疲れさまでした。

 さて、とりあえず凱旋興行ともいうべき親善試合は終わった。10月最初のテストマッチとなるアルゼンチン戦(10/8@埼玉)からいよいよザッケローニ新監督がお目見え。その指揮が託される。イタリアで多くの実績を残してきたその手腕はもちろん、メンバー選考も大いに気になるところ。この2試合のメンバーがどれだけ残るのか、また新たにどんなメンバーが選出されるのか楽しみは尽きない。

 

 
 やはり中心となるのは本田、森本、香川の3人か。

 
 本田にはストイックな姿勢で代表を牽引していってほしい。