脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

スカパー!やめてe2 byスカパー!へ

2008年02月16日 | 脚で語るJリーグ


 皆さんの家庭におけるサッカー観戦環境はいかがなものであろうか。サッカーフリークならばスカパー!という選択肢が圧倒的だと思うが、かねてからこのスカパー!に関しては個人的に不満があった。

 Jリーグも全試合観れて、おまけにJ1は全試合生中継、プレミアは観れる、カルチョは観れる、スコティッシュプレミアもセルティック中心に観れる、そして何といっても欧州チャンピオンズリーグもたんまり観れるという最高のパッケージを選べばサッカーフリークにとっては申し分ない視聴内容であり、民放レベルでは構想不可能な魅力的な番組プログラムも多数用意されている。よほどCMスペースに余剰を感じるため、時々ブランクタイムなどはうんざりさせられるものだが、その内容自体にに不満を漏らせば怒られるというものだ。
 
 しかし、筆者が嘆くのはそのアナログ的極まりない設置手段。チューナーとアンテナの設置が基本的にはマストであるが、これは部屋の位置によって大きくその手数を左右される。筆者がスカパー!に加入したのは、2002年の日韓W杯の時だ。スカパー!とDVDレコーダー(その頃はHDDが非搭載)を揃え、バンバン試合を録画することに奔走した。しかし、アンテナの設置位置が西南西というこのスカパー!がもたらした悲劇は、北東を向いている筆者の部屋には充分すぎるダメージだった。設置に際して必要になったアンテナコードはおよそ20mはあるんじゃないかという長さ。それが部屋と対極に位置するベランダからエアコンのパテ埋め部分を通り、我が家を縦断し、部屋のチューナーに繋がっている。できるだけ端を通すものの、やはりアンテナコードは言うことを聞かず、その歪みは現れる。こいつのおかげで自分の部屋のドアの下部を約1cmばかり削ってしまうハメになった。家ではこいつにつまずかない細心の注意を当初は必要としたわけだ。結局部屋とベランダが全く逆であるために何とも不細工な繋ぎ方を強いられた訳である。

 その苦労の恩恵は、視聴内容を差し引けば充分ではあった。自身が大好きな映画もたんまり視聴することができるわけで、繋いでからはスカパー!がチャンネルを独占した。一度、京都へ2年間引っ越すが、その際も管理人の許可を取り、屋上に特別にアンテナを設置してはその環境を満喫することができた。
 しかし、奈良に戻ってくるとこれがまた厄介であった。再び家を伝うヘビのようなアンテナコード。ただでさえAV機器の多い部屋で、この邪魔者は部屋の扉をきちんと閉めてはくれない。再設置で歪みが生じ、扉のところで不覚にも遊びが出てしまう。これではまた扉を削らなければならない。見栄えの悪いうんざり感が襲ってくることとなった。

 救いは2004年に購入したデジタルテレビ。マンションのアンテナが地上デジタルとBSに対応しているので、あとは一つ待望するのみだった。それは110度スカパーへの対応。これさえ繋がれば、このチューナーとアンテナコードにはおさらばできる。デジタルテレビとデジタル対応レコーダー、それに付随するB-CASカードがあれば、最高の環境で視聴できるといったわけだ。
 そしてこの度、かねてから管理人と管理会社に問い合わせを重ねていた110度スカパーが対応完了。2008年よりe2byスカパー!に変更することができたのだ。既存のアンテナ口で地上デジタルも含めた4ソースの電波帯を共有できるのは何とも有難い。チューナーレスで場所も取らないのは非常に助かる。番組表がレコーダーとも連動するので、レコーダーをチューナーに使えば、録画も非常に楽である。あとはメディアへのダビングが何ともおっくうに思える筆者はHDDの容量との勝負だ。

 そんなわけでスカパー!やめます。といってもe2byスカパー!に移行完了。問い合わせてみたら、カスタマーセンターは全く別になっているので、加入と解約は別々にする必要があるのだ。

 とにもかくにも住まいがマンションで、こういった設置環境に困った方もおられるのではないだろうか。そこは管理会社に抗議して是非110度対応のアンテナにしてもらうべし。2011年を待たずしてデジタルテレビを購入すれば、それだけでスカパー!は楽しめるのだ。

 何か非常にスッキリした気分。