師匠の家に年始にいったが相変わらず元気でうれしかった。
「モリ んーなから貰ったシクラメン元気だぞ見てみれ」 窓際のシクラメンの鉢を持ってきた。 俺って女性に花なんてあげた事ないよなーと思いながら思い巡らしていた。
「んーなから6年前貰ったシクラメン元気だろや」 と言われて思い出した。 限りなく白に近いピンク色のシクラメンをクリスマスにプレゼントしていた事を。
「お前さんにやったシクラメンこっけん元気んがんだけー」 「見てみろ、新芽が出ているろや」見ると元気に春に向かって生命の蕾が膨らんでいる。
「夏は木下に置いておいたけど、秋忘れてしまってのー、めごくて、めごくて」 こんなに幸せなシクラメンを選んだ俺も嬉しくなった。