おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

火の島・桜島の飲み水

2019年02月17日 00時00分00秒 | 民俗

写真1 ①:ミッタメ・水溜め。奥に昭和火口の噴煙


写真2 ガードレール廃材に囲われた井戸と湯之港


写真3 井戸の中を覘く

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 溶岩と火山灰の桜島(注1)
 飲み水には苦労、雨水は不滞留
 以下、認知症進む母の話を基に記す(注2)

 昭和戦前期、東桜島町の飲み水は雨水、降雨時に溜めた
 川や湧水などない、井戸は二つ
 湯之港の近くに掘られた(写真2・写真3)
 井戸水は海水を含むので飲み水に不適

 雨水溜めの一つはミッタメ・水溜め
 それは雨樋から引き込む貯水槽
 当時、溶岩製の直方体ミッタメが造られた(写真1)
 築造費を出せる家の宅地に一つ
 貯水を砂利、砂などで濾す(注3)

 ミッタメのない家はどうするか
 甕などに雨水を溜めた
 さらに井戸水とミッタメ水の交換もあった、日照り時期
 桶の井戸水を女性が頭に載せ坂を上る
 溢さぬよう足もとの滑りやすい石を一歩一歩
 いずれにせよ飲み水には苦労

 注1 弊ブログ2018年02月27日2015年05月18日2013年03月05日同月02日
 注2 母は若い頃の暮らし等の記憶は蘇り生きいき語り出す
 注3 1950年代後半、ミッタメは祖母宅に残っていた。その頃、大隅半島から上水道を敷設。ミッタメの中は金魚が泳ぎ、隅に濾過槽があり、その壁外に蛇口があった
 執筆・撮影者:有馬洋太郎
 撮影日:2013年02月11日
 撮影地:鹿児島市東桜島町

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